愛称"げちで"で親しまれている佐賀大学芸術地域デザイン学部生の活動をお届けする連載『GECHIDE』。
今の大学生は、どのようなことに興味を持って挑戦しているのだろうか。
知れば知るほど面白く、奥深い、そんな世界をご紹介します。
YouTubeで自分の「好き」を発信する。
佐藤 もと さん
Profile
出身 福岡県
所属 地域デザインコース2年
長所 さまざまなことに興味を持って、取り組める好奇心を持っているところ。
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中学3年生の頃から「Long dis」としてYouTube活動を開始。
「ロンちゃん」の愛称で親しまれている。
現在はYouTube以外のSNSにも取り組んでいる。
中学3年生から動画投稿を始める。
自身でYouTube活動を始める前からYouTubeを見るのが好きで、特にメイクやVlog動画を多く視聴していた。
「自分でもできるかもしれない」と思ったことがきっかけで、中学3年生の頃に活動を開始。動画の内容は主に、自分の日常などがほとんどだ。
誰かに良い影響を与えることができる嬉しさ。
動画投稿をしていて一番嬉しかったことは「ロンちゃんのおかげで変わることができました」というコメントを見つけた時。自分の動画で、誰かに良い影響を与えることができているんだと知ることができた。
他にも、コンプレックスを生かしたメイク動画に対して「好きです」のような前向きで素敵なコメントを多くもらい、自分のコンプレックスだったところを好きになるきっかけとなった。
YouTubeを自分の考えを発信する場に。
動画を作る際、『私だけにしかできない世界を作る』ということを大切に、こだわりを持って作っている佐藤さん。
最近は新たなチャレンジとして、もっと自分の考えていることを題材にした動画を作っていこうと考えている。これまではメイクやファッションなど、表面的な部分でしか自分を動画で見せてこなかったが、今後は自分の考えなど、内面的なところを伝えることで自分をよりよく知ってもらおうと挑んでいる。
コメントきっかけで、長崎の高校生とキャンドルの制作販売へ。
ある日の動画に、長崎の女子高生から「"規格外野菜"を使った商品を一緒につくりませんか」とコメントが。
詳しく話を聞き、形が変わったものや、糖度が足りないと理由で廃棄されている「規格外野菜」の存在を初めて知った。廃棄されるといっても、実際はまだ食べられるものも多く、捨てるには勿体無いものばかり。この状況をなんとかしたいと思い、どうしたら規格外野菜を商品として生かすことができるかについて沢山話し合いを行った。
そうして出来上がったのが、『ROKU』いうキャンドルだ。
エッセンシャルオイルを取り出して作ったとても質の良いもので、たくさんの方が購入し嬉しいことに現在は完売中。しかしまた、冬に制作・販売していきたいと意気込む。
『ROKU」に込められている思い
「大地の恵みを全て使って心豊かな暮らしを」コンセプトとしている『ROKU』。
名前の由来は、佐藤さんの「もと」という名前とコメントをくれた女子高生「ふみ」さんの名前を合わせると「ふもと」と読めることに気づいたところから来ている。「ふもと」と聞いて山の"ふもと"を連想し、それを漢字にすると山の「麓」。コンセプトの大地の恵みにもあっていて、麓の呼び方を音読みにしたらもっと良いのではということで、音読みでロク→ROKUに決まった。
また、このキャンドルは売ることが本当の目的ではない。廃棄されるものについて知ってもらい、商品を購入して終わりにせず、購入した商品がその後どう自分達の暮らしとつながっていくのか、購入者に考えてもらうことを狙いとしている。
『ROKU』に関してCheck!
Web | https://6-roku.stores.jp/ |
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https://www.instagram.com/rokuvegetable/ |
今後の目標や夢は?
まだはっきりとした将来の夢はないが、個人的な活動を沢山行っていけたらと語る佐藤さん。他にも、最近学校の授業を通してキュレーターの仕事に興味を持ち始めており、その世界に進むのも良いのではないかと考えている。
佐藤もとさん's SNS
YouTube | 「Long dis」 |
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https://www.instagram.com/longdis2829/ |
企画:桶本 優
取材・執筆:青木 美玖