愛称"げちで"で親しまれている佐賀大学芸術地域デザイン学部生の活動をお届けする連載『GECHIDE』。
今の大学生は、どのようなことに興味を持って挑戦しているのだろうか。
知れば知るほど面白く、奥深い、そんな世界をご紹介します。
今回は「優雅なゴミ拾い」で一躍有名となった『佐賀大学お嬢様部』の実態について、取材しました。
『佐賀大学お嬢様部』の誕生
今回、『佐賀大学お嬢様部』の部長さんにお話を伺った。
『佐賀大学お嬢様部』は2022年1月に3人の学生がTwitterアカウントを開設したことから始まった。
熊本大学お嬢様部のツイートがタイムラインに流れてきたことで興味を持ち、面白そうだなと思ったことがきっかけだ。
今では芸術地域デザイン学部、農学部、理工学部といった様々な学部の1〜3年生の学生17人がお嬢様部に所属している。
活動内容:お茶会
主な活動は週に1回程度、部長さんの自宅で開催されるお茶会。
紅茶を嗜みながら「〜ですわ」「〜じゃなくってよ」のような"お嬢様言葉"で会話を楽しんでいる。
そんな部長さんのおすすめの紅茶は『LUPICIA』のキャラメル&ラムだそうだ。
さまざまなことに好奇心旺盛なお嬢様たち
『佐賀大学お嬢様部』は基本"思いつき"で活動をする。
取材をさせていただいた日は、部員4人で「1日ヴィーガンチャレンジ」を行なっていた。
肉や魚、卵や乳製品など動物性のものを一切食べない「ヴィーガンチャレンジ」が面白そうと思い実行。スターバックスに行っても生クリームではなく、アーモンドミルクにカスタムして注文したり、ヴィーガンに配慮した商品を購入したりした。
今後は「ブラックバス釣り」にも挑戦してみたいと考えている。
「優雅なゴミ拾い」で一躍有名に
そんなお嬢様部を一躍有名にさせたのが、暴走族の集会後に行った「優雅なゴミ拾い」だ。
ある日、バイト帰りに帰宅していると暴走族と見物客を見かけた部長さん。
地面には多くのゴミが散乱しており「これはひどいですわ!」と思ったことがキッカケとなり、Twitterで「ゴミ拾い」を呼びかけ、部員と共にゴミ拾いを行った。
その行動にTwitter上で多くの反応が寄せられ、メディア取材が殺到。
お嬢様部の認知度が急上昇した。
有名になったことで、部長さんが中学生の頃から聴いていた「ボカロP」にフォローされるなど、思わぬ嬉しいことも舞い降りた。
「楽しそう」と思われる存在でありたい
佐賀大学の中でお嬢様部が「何か楽しそうなことをしているな」と思われるような存在でいたいと部長さんは話す。
今後のお嬢様部の活動にどんな楽しいことが待っているのか注目していきたい。
お嬢様部 Twitterアカウント
企画:中川 心琴
取材・執筆:溝口 愛望
カメラマン:木原 有花里
画像提供:お嬢様部 部長さん