【らーめん家MARU】優しさと豚骨ダシが溢れたラーメン|水田の男飯

【らーめん家MARU】優しさと豚骨ダシが溢れたラーメン|水田の男飯

【2023.11.27追記】
2023年5月より、どんどんどんの森交差点角から小城市三日月町大寺交差点角に移転オープンされています。本記事は、旧店舗をご紹介した際の内容となっております。


最近の豚骨ラーメンって、どこも濃くてクリーミーで美味しいですけど、子どもの頃に家族で食べたような、優しくて懐かしい一杯に出会うことってかなり減りましたよね。

そんな優しい一杯に出会いたいあなたに、今回は『らーめん家MARU』をご紹介します。

家族連れや女性も訪れやすいオシャレな店内

佐賀県民のオアシス『どんどんどんの森』のすぐ近くにある店『らーめん家MARU』。

木目調の凄くオシャレな店内には、家族連れでも使いやすいテーブル席と一人でも訪れやすいカウンター席があります。椅子やのれん等、ところどころに現れる赤色が店内のデザインのアクセントになっており、昔洋服屋で働いていたという店主のセンスが現れています。

20220801_ym_07.jpg

豚骨のダシ感とフレッシュさにこだわったラーメン

最近主流の強火で炊かれた濃厚でクリーミーなラーメンではなく、昔ながらの優しくて素朴な味わい深いラーメンに惹かれていた店主の石丸さん。

濃度を敢えて抑え、豚骨のダシ感を味わえるように設計された、優しい口当たりのスープ。大量の骨をガンガン炊きこむスープではなく、じっくり弱火で豚骨の旨味を出していく炊き方だそうで、豚骨のダシ感とフレッシュさにこだわった一杯です。

20220801_ym_02.jpg

ガツンとした口当たりや熟成感をウリにした一杯"ではない"からこそ、豚骨ダシの旨味を純粋に楽しめる、そんな一杯に仕上がっています。この豚骨ダシの旨味を言葉で表現するのは中々難しいですが、独特のコクとほのかな甘みを感じることができるスープです。

20220801_ym_08.jpg

そして、おススメが"唐辛子"の替え玉。

20220801_ym_03.jpg

適度な辛さが豚骨の旨味をさらに引き立てます。豚骨ラーメンに辛子高菜が合うように、豚骨スープと辛みは相性抜群なんですが、MARUのスープは豚骨ダシを楽しめるように設計されているので、さらにこの相性の良さが際立つように感じます。

20220801_ym_04.jpg

替え玉まで楽しむ余裕はない方には、『赤丸ラーメン』がおススメ。

前半はMARUの豚骨スープを味わいつつ、後半に辛みダレを溶かすと、豚骨の旨味と辛みが融合した味わいを楽しめます。

福岡でも辛みダレを提供する店舗はありますが、MARUのラーメンは豚骨のダシ感が強い分、辛みダレとの相性も抜群です。

20220801_ym_05.jpg

試行錯誤を重ねた『らーめん家MARU』の歩み

最近主流の強火でガンガン炊かれた濃厚でクリーミーなラーメンではなく、昔ながらの優しくて素朴な味わい深いラーメンに惹かれた店主の石丸さん。

「あるラーメン店主の言葉を借りると、昔の豚骨ラーメン屋は火力も強く出せないし、現在ほど素材も贅沢には使えなかった中で美味しいラーメンを作ろうと切磋琢磨し、様々な創意工夫の中で美味しいラーメンを作られていた。僕もそんな昔からあるようなラーメンが好きだったんです」

オープン当初から目指すラーメンのビジョンは固まっていたものの、苦労の連続だったそう。

独学でラーメンの研究を重ねてオープンを目指されますが、なかなか満足する一杯が出来ず、福岡や佐賀の名店を多数輩出する、製麺所兼ラーメン開業の支援を行う『宝フーズ』に指導を仰ぎ、なんとかオープンに漕ぎつけました。その後も、日々試行錯誤を重ね、ここ1~2年でようやく目指す形に近づいてきたそうです。

独学だからこそ、固定観念に囚われず試行錯誤できたと語る石丸さん。

「師匠からは、豚骨の概念を学びましたが、そこから自身の理想とするラーメンのコンセプトをどう実現するかは、まさに自分次第。こう作れば美味しくなるというセオリーやマニュアルがある世界ではなく、骨の分量、水の量、炊く時間等様々なやり方を試しながら自分の理想とするラーメンを追求しています。また半年後には作り方は変わっているかもしれません」

凝り性の性格もあり、MARU開業後はさらに豚骨の世界にのめり込んでいった石丸さん。

空いた時間を見つけては、福岡や佐賀のラーメンを食べ歩き、自身のラーメンの"現在地"を確認されているそうです。これからの進化が益々楽しみなお店です。

老若男女楽しめるラーメン屋さん

だんだん歳を重ねるにつれてラーメンが重たくなってきた、という意見をチラホラ聞きますが、MARUのどこか懐かしさも感じるラーメンは、優しくてまさに毎日でも食べたくなる味わい。私が訪れた時は、家族連れのみならず、ご年配の方、女性客等の様々な客層がいまして、優しい味わいだからこそ、老若男女楽しめることも魅力の一つと感じました。

特に地元の方から昔の佐賀のラーメン店のお話を聞くのは凄く楽しいと仰っていた石丸さん。取材当初は寡黙な印象を受けましたが、ラーメンについて語りだすと止まらない石丸さんとラーメン談義をしに訪れても楽しいかもしれません。

店舗情報

店舗名

ラーメン マル(【旧店名】らーめん家 MARU)

住所 小城市三日月町長神田2335-11
公式SNS Instagram:@noodle.house.maru
詳細

【OPEN】
11:00〜14:30

【定休日】
不定休

【TEL】
0952-20-0321

【駐車場】
あり

地図

ページの先頭に戻る