外から見れば観光地。地元民からすると、当たり前にあるもの。
虹の松原の中を車で走っても、わざわざ駐車して「松原の中に入ろう!」と思う方は少ないのでは。ましてや「虹の松原で遊ぼう!」なんて考える人は少数派。
でも、実は虹の松原って"自然あそびデビュー"におすすめなんです。
自然好きの人も、これから子どもを自然デビューさせてみたい方も必見です。
今度の週末は虹の松原に行きたくなるかも!?
虹の松原ってどんな場所?
唐津にある虹の松原は日本三大松原の1つ(他:三保松原、気比松原)に数えられ、観光地として有名です。
実はすごい場所で、日本の特に優れた景観や歴史的価値を持つ風景地が指定される「名勝」に選ばれています。中でも特に重要で世界的にも価値があるとされている「特別名勝」にも指定されているんです。(2025年7月現在 全国に36件しかない)
約4.5kmにわたって唐津湾沿いに広がる黒松の林は、鏡山展望台から見ると、まるで大きな虹のよう。青々とした松が一面に広がる光景に、思わず「美しい...」と声がこぼれます。
子どもと一緒に楽しめる"自然遊び"とは?
虹の松原西側(遊具あり)
虹の松原はとても広いです。
その中でも、西側(唐津市街側)の松原の中には遊具があります。子どもの自然デビューなら、この遊具側(東の浜海浜公園)がおすすめ。
近くにトイレもあるので、子どもさんも安心。周りを松に囲まれ、自然を感じながら遊べます。
最初は関心がなくても、遊具で遊んでいると、自然と周りの松に目が行きます。
松の葉を触ってみたり、松の木の下をくぐってみたり、と親が何も言わなくても、子どもたちが遊びを発見していきます。
子どもが自然に目を向け始めたらチャンス!
一緒に松ぼっくりやきのこを探すもよし、虫を探すもよし。
特に雨が降ったあとは、きのこがたくさん見つかりますよ。何か見つけるたびに子どもの目がきらきらしていきます。
松露(しょうろ)というめずらしいきのこも生えていて、遠くから松露を探しに来る人もいるとかいないとか。唐津の名物「松露饅頭」もこの松露の形に似せて作られているそうです。
低い松の枝をくぐったり、おもしろい形の松を探すのも楽しいです。
我が家はこんな松も見つけました。
命名『ばってんの木』
どうやったらこんな形になるのだろう...。と思わず首をかしげずにはいられないような生え方をしているものもあり、「これはあれに見える!」「ここはくぐれる!」っと子どもが生き生きとしている姿に思わず笑顔になります。
安心して遊べる理由
私が松原をおすすめする大きなポイントは地面の草が少ないこと。
草が生い茂っている場所だと、いくら自然体験をさせたくても、踏み込むのに抵抗がある方は多いですよね。
実は松原の中には草が生い茂っているところと、地面の砂が見えている場所があります。砂が見えている場所は地元のNPO法人KANNEという団体が松原の環境保全に取り組んでくださっているからなんです。
この団体を中心に多くのボランティアの方(会社、学校、幼稚園、個人)が虹の松原の清掃を行っています。
松原は広いので、全部が常にきれいな状態であることは難しいのですが、駐車場の近くの松原は比較的に整備されているので、行きやすいです。地面も平らなところが多く、ベビーカーでも一応行けます。松原では子どもが参加できるイベントも定期開催されています。我が家は「松葉かき」(松葉を清掃する活動)や「ネイチャーゲーム」に参加して、自然を楽しむことを体感しました。
行くたびに、自然の中にいる心地よさや、楽しさを発見するようで『また行こう』とよく言われます。
周辺スポット紹介
虹の松原には、土日は車でいっぱいの有名なハンバーガー屋「からつバーガー」や、以前EDITORS SAGAでも紹介した「Jack Coffeestand」があります。
お土産屋さんには虹の松原の松葉エキスが入った「松葉サイダー」も売っています。どんな味なのか気になる方は是非チェックしてくださいね。
虹の松原は観光地であり、市街に近いので、ちょっと行けば飲食店も充実しています。虹の松原に寄って、帰りは近くのお店やカフェにも行きやすいので、気軽に遊びにきてほしいです。
実際に訪れてみた感想&アドバイス
虹の松原に自然を楽しみに行く際は虫除け・帽子・飲み物は必須です。
砂が見えているところでは、虫はそんなに多くないですが、虫よけをしておくと安心です。
虹の松原を海側に進んで行くと、すぐに砂浜・海岸に出ます。夏は虹の松原を散歩して、ちょっと海辺で足をつけるという楽しみ方もできますよ。特に夏場は午前中の涼しい時間に行くのがおすすめです。春秋は松が木陰を作り、涼しく過ごせます。大人の方であれば、ゆっくりお散歩するだけでリフレッシュできます。
虹の松原には駐車場がいくつかあります。西側の公園(東の浜海浜公園)を目指して行く場合は、市街地に一番近い東の浜近くの駐車場がおすすめ(下図Pのところ)。ただし、道路を渡る必要があります。ご注意ください。
約4.5kmありますので、一度に端から端まで行くのは大変です。行きたい松原スポット近くの駐車場をご利用ください。駐車場はどこも無料で使えます。
ところどころにフォトスポットがあるので、見つけたらラッキー。
最後に
松原って日本全体で見ると、海岸沿いにたくさんあるんですが、国に認められている美しさを持つ松原ってすごく珍しいんです。観光地だけでなく、身近な「子どもと行ける自然スポット」として、虹の松原の新たな魅力を感じてもらえたら嬉しいです。今週末はレッツ虹の松原!
NPO法人唐津環境防災推進機構KANNEのホームページには、虹の松原を楽しめるマップも用意されています。虹の松原に行かれる際は是非ご活用ください。
場所名 | 虹の松原 |
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住所 | 佐賀県唐津市鏡〜浜崎 |
公式SNS | Instagram:@npo_kanne |
トイレ | あり |
公式サイト | https://npokanne.com/ |
地図 |
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