「博多織」ってご存知ですか？
博多織とは、その名の通り福岡市博多区を中心に生産されている伝統絹織物。
その博多織、なんと佐賀県唐津市でも作られているんです！
どんな人が作っているのか？なぜ佐賀県で博多織なのか？ その理由を探るため「井上絹織株式会社」さんに行ってきました。
「井上絹織株式会社」情熱あふれる３代目
「井上絹織株式会社」専務取締役 井上裕司さん
井上絹織株式会社を創業されたのは裕司さんのお祖父様。「唐津で大きなことをしたい！」と福岡市博多区比恵の近くで営んでいた会社を故郷である唐津市に移し、大きな工場に発展させた「地元のヒーロー」。
そんなお祖父様の背中をみて育った井上さん。井上絹織株式会社の専務をしながら、新たに博多織でブランドを作りたいと関連会社を立ち上げられました。
その名も「HAKATAORI ELEMENTI」。帯だけでなく、同生地でつくられた小物や蝶ネクタイを展開、博多織を世界へ広めるべく様々な事業に取り組まれています。
「あと一歩の人生にしていたのは...」
以前は、水泳、バスケットボール、トライアスロンとずっとスポーツに打ち込まれてきた井上さん。バスケのプロ選手を目指したり、トライアスロンの佐賀国体選手を目指すほどのアスリートだったんです。そう聞くと、強靭な精神力とメンタルの持ち主のような印象を受けますよね。
「でも目標まであと一歩届かなかった......」
当時の悔しさは、地元唐津に戻り、家業を引き継いでからもずっと心に引っかかっていたそう。
井上さんを変えたのは「人との出会い」でした。先輩経営者や他分野で活躍する人たちと積極的に交流する中で「あと一歩の人生にしていたのは自分自身の思い込み」なのだと気付いたそう。
それからは目標を達成するために「自分はできる！」と気持ちをリセットし、すぐに行動すること、素直に行動することをモットーにしているそうです。
とっても前向きですね！
「博多織」の魅力とは？
(井上絹織 献上柄名刺入れ)
博多織のトレードマーク「献上柄」
絹100%で織られている博多織。その為、光沢があり鮮やかな色を出すことができます。帯にすると緩みにくく、キュッと締まってくれるので着崩れしにくいというのも特徴なんだそう。
(井上絹織 献上柄男帯)
長く愛用することができるのも博多織の魅力の一つ。その素材となる絹糸を染め上げる工場も井上絹織株式会社さんにはあります。織るだけでなく、自社で染色できるので、より細かな色調を生み出すことができるのだそう。
こんなにたくさん種類が！ 色とりどりの絹糸はとても美しく目を奪われてしまいました。
ラッキーセブン「HAKATAORI」唐津から世界へ！
今年は博多織７７７周年という縁起のよい年！ また風水の考えによると、「７色の色を同時にもつと厄除けになる」と言われているそう。
幸運を招く博多織厄除けグッズや博多織５色献上グッズなど縁起のよい小物も多数ある「井上絹織」さん。
なんと現在、「博多織」の海外展開計画も進められているそうです。特に風水の考え方が根付いている台湾や香港ではかなりの手応えを感じたとのこと。これからアジア、そして世界で「HAKATAORI」を目にする機会も増えそうですね。
まとめ
井上絹織の技術を広めるべく故郷唐津で奮闘する先代の精神を受け継ぎ、世界に向けて新しい博多織のかたちを発信する井上さんはとても輝いて見えました。経営者の熱意がこもった井上絹織の博多織。その美しさと技術の高さを是非、皆さんも体感してみませんか？
イベントのお知らせ！
今年初めての特別販売会
開催日：2018年2月18日（日）9:00〜16:00
場所：井上絹織株式会社
住所：佐賀県唐津市佐志297番地3
電話：0955-72-5236
大好評の工場見学会も開催されます。
博多織の魅力をぜひともご堪能ください！
動画も配信中！
工場で帯が織られている様子を動画で見ることが出来ます！
お問い合わせはこちらまで
井上絹織株式会社
住所：〒847-0111
佐賀県唐津市佐志297番地3
TEL：0955-72-5236
FAX：0955-72-5234
HP：https://inouekensyoku.jimdo.com
新関連会社 合同会社SFIDARE
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