【くすきの杜】東洋医学をもっと身近に!伊万里にできた新パワースポット～ディープな東洋医学編～

ごはんとふとん

2020.10.21

「キレイと健康」「ヨガ」「アーユルヴェーダ」「セルフメンテナンス」こんなキーワードを耳にしたことはありませんか？
伊万里市にオープンした「くすきの杜」は、心身の両面から健康と美の増進を目指す東洋医学の複合体感施設です。
ありそうでなかった斬新なコンセプトの施設を、鍼灸師エディターが訪ねました。

そもそも東洋医学ってなんだろう？

東洋医学とは本来、人々の生活の中に根差したものです。自然の物を頂き、時間や季節を感じ、自分の心身と向き合っていくことで健康を養っていきます。
また、体調を崩した場合は、元の調子に戻すために鍼灸や漢方などを活用します。

ヨガやアーユルヴェーダなど、自身をセルフメンテナンスする方々が増え、東洋医学も再び注目されるようになりました。
そこで「東洋医学をもっと身近に感じて欲しい」との思いから生まれたのが、今回紹介する「くすきの杜」です。

案内してくださった平野社長は中国に20年滞在し、漢方や鍼灸、冥術などの東洋文化への造詣がとても深い方でした。
優しい口調で話してくださり、聞いているだけでもどことなく癒されます。

未病とは、不調はあるが病気の状態ではないこと、または病気になる前の状態のことを言います。
未病の状態から様々な疾患に繋がることもあります。
くすきの杜は、未病を治め、心身ともに健康な状態を保つことに重点をおいています。

その名の通り、漢方の相談や生薬の案内、その他の薬やこだわりの食材を扱う店舗です。雑草みたいに思われがちなものも、実はしっかりとした効能をもった生薬であったり、フルーツのような生薬もあったりするなど、とても興味深い品揃えです。

ペッパーさんとよく目が合います。

漢方や生薬にはその人がもつ本来の体質+現時点での体調で選ばれるので、迷った時はスタッフの方が真摯に相談に乗ってくださいます。

陳列にも工夫があり、豚の角煮(噛む健康)と歯磨き粉(磨く健康)が一緒に並んでいたりなど、小技が効いてます。

また、同じ店舗内に薬剤師資格を持った鍼灸師も常駐しているので、鍼灸を受けつつ漢方や生薬の相談した後に店舗で購入といった、シームレスな利用も可能です。

平野社長『他ではなかなか扱っていない商品もございます。ぜひ漢方未病薬舗でお好みの物を探してみてください。』

麗美堂では幅広い年齢層に対応した美容商品を多数扱っており、こだわりのある方でも満足のいく品揃えとなっております。
複数のカウンターがあり、スタッフの方々が美容の相談に対応してくれます。

そしてここからが麗美堂のハイライト。
二階に上がると五つの部屋があり、手前側から木(肝)の部屋、金(肺)の部屋、土(脾)の部屋、火(心)の部屋、水(腎)の部屋とした東洋医学の五行を用いたサロンとなっています。
それぞれの内容は下記の通りです。

足元を温めることで、全身の巡りをよくし、老廃物を排出しやすい体を作ります。

気圧を上げた空間を酸素で満たし、効率よく体内に酸素を取り込みます。

高周波を利用した温熱器で、新陳代謝を促します。
座ったままシェイプアップ効果が期待できます。

よもぎをはじめとした生薬を使用し、座浴による発汗作用で体の巡りを促します。

自身で行うホワイトニング。健康的な口元へと促します。

すでに多くのお客様が利用されているようで、かなりの好評を頂いているとのこと。これらを利用するだけで癒しの1日を過ごせそうです。

また、店内は大正時代の雰囲気が随所に散りばめられています。

薬草などを加工、調合するところ。
店頭で販売されている物の一部はこちらで製造されています。
商品ごとに東洋医学的な説明ポップがあり、コーヒーやお茶、その他なじみの食材を新たな視点で選ぶことができます。

また、会長が長年かけて生薬をベストバランスで配合した人気商品「からだととのえ茶」もこちらで生産されており、店内で社長のお父様である会長が奥様とお二人で協力しあって作業されている光景が印象的でした。

ここまでディープな東洋医学に触れられるお店は、日本でも数えるほどしかないでしょう。
店内に散らばる様々なこだわりがくすきの杜の理念を感じさせます。
皆様ももしかしたら、まだ知らない自分の体質を発見できるかもしれません。
ぜひ、足を運んでみてください！
次回はお散歩編をお伝えいたします。