ふたばさんのOUR HOUSE~湘南から有田に移住してきて~(1)【佐賀移住】

ふたばさんのOUR HOUSE~湘南から有田に移住してきて~(1)【佐賀移住】

10月某日、有田に一人の女性が移り住んできた。

高木ふたばさん

湘南でカフェを経営していたが、縁あって有田に移住してきた。とっても気さくで、パワフルで、太陽のような女性。カフェを開く前は、長らく専業主婦をしていたという。音楽が大好きなふたばさんは、湘南のカフェでライブ演奏の企画もしていた。そこで仲良くなったミュージシャンや友人を有田に呼びたい、そして自分の家を開放して、いろいろな人が集まる場所を作りたいという。

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そもそもふたばさんが有田に移住するきっかけになったのは、有田町が公開している空き物件インフォメーションだった。湘南のカフェの経営が難しくなり、どこか別の場所を探していた時に、ひょっこり見つけた。条件もいいし、気になる物件もある。行動派のふたばさんは、すぐさま有田に行ってみることにした。真夏のだれもいない上有田駅を降りて、伝統的建造物が立ち並ぶ皿山通りを歩いていたら、まるで異次元に来たかのようだった。すっかり有田に魅せられてしまった。

初回の訪問でお目当ての物件は見つからなかったが、その後も何度か有田町が主催する空き家見学ツアーに参加し、ついに理想の家を見つけた。2017年2月10日、雪の降りしきる日だった。奇しくもその日はふたばさんの誕生日。

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私がふたばさんに初めて会ったのは、9月のことだった。

彼女は、有田町のお試し住宅に滞在し、購入した空き家の改修工事の様子を見に来ていた。

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改修中の空き家を案内しながら、ここでどんなことをしたいか、どんな人に来てほしいかを語ってくれた。やりたいことが堰を切ったようにあふれ出てくる。話を聞きながら、気づいたら私も一緒にわくわくしていた。有田で何かが始まる予感...

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ふたばさんに有田のどんなところに惹かれたのかを尋ねた。

「まずは、有田焼。その歴史はもちろん、今も若い人にその技術やセンスが引きつがれているのがすごい。それから緑が多く自然豊かな場所であること。自然がきれいなところは日本国中たくさんあるけれど、有田は、焼きものと自然が調和していて、両方を楽しめる

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空き家の物置きに残されていた有田焼。きれいに洗ったら新品同様によみがえった)

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そして最終的な移住の決め手になったのは?

有田の皆が行くたびに温かく迎えてくれたの!移住してきたら手伝うよ~と言ってくれたり。最終的な決め手は『人』。環境も大事だけど、人がよくなければ来ようと思わなかった

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ふたばさんは、将来的に自分の家を、長期で泊まって何もしないでのんびりする別荘のような場所にしたいという。

来てくれた人を癒したり、元気にしたりする場にしたい

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(お気に入りのテラス。マイナスイオンが半端ない!)

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新しい家の屋号はすでに決まっている。

OUR HOUSE 「私たちの家」

十代の頃に夢中になったCSN&Y のメンバー、グラハム・ナッシュの曲からとった。

恋人との暮らしを歌ったラブソングだが、ふたばさんはこの曲で歌われている家のイメージを、有田の家に重ねた。

「有田の文化や自然に助けてもらいながら、泊まる人も自分も気持ちよく暮らす。有田を知らない人が来て、有田の魅力を感じてもらえたら」

少女のように目を輝かせるふたばさん。

彼女のOUR HOUSEがどのようにできていくのか、どんな変化を遂げていくのか、私も一緒にわくわくしながらその行方を追っていきたい。(続)

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(江戸時代のものと思われる布団入れ。有田の知人からもらった。どう使うかは思案中)

有田への移住・空き家情報

あなたのあした、アリタカラ

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有田町地域おこし協力隊 上野菜穂子

まちづくりNPO法人

灯す屋

有田町を拠点に活動している、まちづくりNPO法人。 空き物件の活用や移住・定住のサポートなどを通して、まちの未来にあかりを灯します...

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