こんにちは!
NPO法人灯す屋でインターンシップに参加させていただいている、谷添、武市、黒木です!
今回は私たちが、11月22日(日)、23日(月・祝)に開催される「うちやま百貨店」の紹介をしていきます。
有田町内山地区ってどんなとこ?
毎年100万人以上もの人で賑わう、有田陶器市のメインストリート、内山地区。
有田町の中でも随一の、窯元や商家の集う有田焼の中心地です。
江戸時代には地区に入る人を制限する関所が立てられ、鍋島藩によって厳重に保護された場所でした。
歴史を刻む伝統的な建物が立ち並ぶレトロな町並みは、国の伝統的建造物群保存地区に指定されています!
その一方で、普段は人通りも少なく物寂しい雰囲気......。加えて今年は、新型コロナウイルスの影響で有田陶器市がなくなり、海外からの客足も途絶えてしまいました。
そんな状況下で「なんとか内山地区を盛り上げたい!」と、2020年秋・うちやま百貨店の開催が決定しました!
有田町に2日限定の"百貨店"が・・・?!
※過去開催時の写真です。
うちやま百貨店は、有田町のうちやま地区の空き家を活用して行う、まちなかマルシェ。
青空の下に広がる「百貨店」です。
上有田駅下車後、徒歩15分圏内に、美味しいグルメや素敵な雑貨、親子で楽しめるワークショップや『アマビエミッケ』など「たのしい」をぎゅっと詰めこんだ空間が広がります。
※過去開催時の写真です。
今回は入り口に「関所」を設け、検温や消毒などを通した感染症対策も行います!
江戸から令和へと流れた時代を残した歴史ある町並みを楽しみながら、この2日間だけの特別なまち歩きをしてみませんか?
古くて新しい最中を、うちやま百貨店で。
「NPO法人灯す屋」のメンバーの1人である上野さん。
その上野さんが中心となって復活させた 「ちゃわん最中」が、うちやま百貨店で販売されます!
有田の人々に愛されていた銘菓「ちゃわん最中」の復活!?
当時地域おこし協力隊だった上野さんたちがオフィスとして使用していた場所は、元々お菓子屋さんでした。それが、そこで販売されていた「ちゃわん最中」を復活させるきっかけになったのだといいます。
復活させる中でこだわったのは、「再現」ではなく、「リニューアル」だったとか!!
「ちゃわん最中」という名前はそのままに、有田焼のデザイナーがデザインした「カタチ」、現代人の口に合う「甘さ控えめなテイスト」と、様々なところに工夫を凝らしました。
ちゃわん最中の販売形態。そこにも「こだわり」があるんです!
話を聞く中で驚いたのは、ちゃわん最中に中身を詰めない状態で販売されているのにも深い理由があるということ。
ちゃわん最中は自分で小豆あんをよそって食べるスタイルの最中。
上野さんは「最中と中身を別パッケージにしたのは、あんこだけでなくフルーツやナッツなど『アレンジ』を加えて、中になんでもつめられる『可能性』を表したかった」と言います。
「有田には空き家がたくさんありますが、それらも決してマイナス要素ではなく、可能性だと思っています。」
上野 菜穂子さんに、話を聞いてみました!
出身は北海道、佐賀県有田町に来る前は中東にあるイランの放送局に15年間勤めていた上野さん。幼少期から憧れていた海外での生活で苦労を重ねるとともに、逆に日本に目を向けるようになったと言います。
日本に戻ってきて有田で地域おこし協力隊として活動するようになってからも、地元の人の方言が理解できず苦労されたのだとか。
以前の海外での仕事と現在の有田町での活動。一見全く異なることをしているようで実は同じことだと上野さんは言います。
「知らない土地でその土地の文化や歴史、人々の思いを尊重し価値観の違いを認めながら自分の居場所を作っていく。そこに面白さを見出しています。」
そんな上野さんの有田での挑戦、ちゃわん最中。
ぜひ皆さん食べてみて下さい!
上野さんから、うちやま百貨店に来る人へ。
「『ちゃわん最中』はもちろん、うちやま百貨店当日は他にも色々なお店が出店されます。町歩きを楽しんで、町の人と交流して、有田の雰囲気を感じていただきたいです!」
この上野さんの想いがいっぱいつまった『ちゃわん最中』。当日は定番商品の他、芋・栗・かぼちゃ・あんバター・抹茶の5種類の単品販売が予定されています。みなさん、お楽しみに〜!!
生活に寄り添った陶磁器雑貨を、うちやま百貨店で。
陶磁器作家として活躍している、有田在住の二位関めぐみさん。今回のうちやま百貨店には、陶磁器と陶磁器アクセサリーを出品してくださいます!
二位関さんの作品と、それに込められた思いに迫りました!
「つかいやすさ」はもちろん、持っていてホッとするものを作れるようにこだわっていると話す二位関さん。そんな彼女のつくる作品にはある共通した特徴があります。
何だと思いますか?
答えは......「一つひとつに名前がついている」ということ!
#frame picture
例えばこの可愛らしいイヤリング。これには「frame picture」という名前が付けられています。
これは、二位関さんが散歩中にふと感じた、「有田に咲く花々は、どこをとっても絵になるなぁ。」という思いから付けられたものです。
この他にも、全ての作品に素敵な名前がつけられており、二位関さんの作品に対する想いが伝わりました。
当日、二位関さんの作るピアス・イヤリングは、2000円〜4000円(税込)で販売される予定です!いや〜、楽しみですね〜〜〜!
二位関めぐみさんに話を聞いてみました!!
陶磁器クリエイターとして、陶磁器商品企画や石膏原型(「焼物を量産するための石膏型」を作るための形の石膏モデルを作る工程)委託、陶磁器アクセサリー企画制作と様々な場で活躍される二位関めぐみさんにインタビューしてきました!!
気付けばずっと作っていた。辞める選択はなかった。
もともと絵を描くことが好きだった幼少期。「誰かが喜ぶ顔を見たいから、作り続けてきた」と話す二位関さん。
高校卒業後は趣味でものづくりをしようと就職を考えるも「やっぱりものづくりをしたい」と、有田の窯業大学校へ進学。
大学での4年間は「窯業(産業)としてのものづくり」と「表現としてのものづくり」の違いに悩み、本当に焼き物が好きなのかわからなくなったそうです。
「このまま焼き物を辞めるには本当の意味で窯業の面白さを知らない気がする」と、波佐見の窯元に就職。窯業の奥深さや面白さを知ることができたといいます。
道具というより、一緒に歳を重ねる「思い出の背景」になるものを。
昔から、おばあさんが料理を出すときには季節に合わせてお皿を変えるようにされていたそうです。
そのときに感じた「テーブルをみんなで囲ったときの温もりを、自分の作品を手に取る人たちに届けられたら......!」と人々の人生に寄り添う作品を作り続けてきました。
さまざまな製作工程の中でも、特に「考えてカタチにすること」を大切にされているめぐみさんの作品。
変化する社会と向き合い続けた想いが、1つの作品として形作られている。その想いを知って作品に触れた時は、すごく感動して高揚感を感じました!多くの方に「二位関めぐみさんの作った陶磁器・陶磁器アクセサリー」に触れて、感じて、喜んでいただきたいです!!
二位関めぐみさんから、うちやま百貨店に来る人へ。
「触ってみて、『あ!これピンとくる!』と思ったら、それは何でピンときたのか考えてみてください。そしてそれを、会場で教えてくれたら嬉しいです!」
最後に
当日は、今回紹介した出店者の他にも、個性豊かなお店が集結します!
また、有田町内では他にも「秋の有田陶磁器祭り」と「有田のちゃわん祭り」も同時開催されています。
インターンの私たちと一緒に、秋の有田を楽しみましょう~~!
イベント名 | うちやま百貨店 2020秋 |
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日程 | 2020年11月22日(日)・23日(月・祝) |
時間 | 10:00~16:00 |
会場 |
有田町内山地区(上幸平~中の原) |
MAP |
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出店者 | 25店以上(飲食店、物販、ワークショップなど) |
WEB | https://peraichi.com/landing_pages/view/uchiyama |
SNS | uchiyama_hyakkaten |
主催 | NPO法人灯す屋 |
後援 | 有田町、(一社)有田観光協会、有田商工会議所 |
問い合わせ | NPO法人灯す屋 TEL:090-1348-9230 |
文章:谷添、武市、黒木