「10秒に1個売れる」のキャッチコピーで有名な嬉野のプリン屋「うれしのSHU pudding(シュープリン)」さん。
店主を務めるのは、笑顔が素敵な25歳の小野原脩さん。鹿島実業高校(現在の鹿島高校)の食品調理科出身で、高校卒業後は料亭や旅館の料理人として修行を積まれてきました。その後、「地元でお店をオープンしたい」という思いでオープンしたのが「SHU pudding」です。
そんな小野原さんが作るプリンの特徴は、別かけのソース!季節限定の味も用意されていて、今日はどのプリンにしようか迷われるお客さんも多いのだとか。
県内外からも大人気な「SHU pudding」さんに、オープンの経緯や今後の取り組みについてお伺いしてきました。
――なぜ、嬉野でお店をオープンしようと思ったんですか?
実は「SHU pudding」をオープンする前に、大分でホテルを立ち上げる機会がありまして......。そのときは料理長という立場での立ち上げだったのですが、せっかくなら自分で一からお店を立ち上げたいと思いました。当時は大分にいたのですが、どうせ立ち上げるなら地元で!と思ったんですよね。地元は鹿島なのですが、親が嬉野でお店をやっていたので、その場所を使って何かできないかと思い、地元に戻ることにしました。
――そうだったんですね!なぜプリン屋さんだったんですか?
オープンした当初はプリンだけではなく、お弁当やシフォンケーキも取り扱っていたんです。でも、種類が多すぎると仕込みが追いつかなくて......。どのメニューもお客さんから好評だったのですが、一つの商品に絞った方がもっと多くのお客さんに喜んでもらえるのではないかと思ったんです。そこで泣く泣くプリンだけに絞ったんですよね。
――SHU puddingさんのプリンって、他のプリンとは違った形で提供されていますよね。
そうですね、普通はカラメルまで固めた状態で提供されるのではないかと思います。でも、うちではソースはその場でかけてお渡ししているんですよ。数種類のソースを用意しているからというのが大きな理由ですね。仕込みの段階で固めておくと、種類によってはすぐに売り切れてしまうこともあると思うんです。せっかく来店してもらっているのに、売り切れでお客さんをがっかりさせたくなくて。
――お客さんのことを思っての提供方法だったんですね!ちなみに種類はどれくらいあるんですか?
通常メニューとしては、「カラメル」「うれしの緑茶」「うれしのほうじ茶」の3種類を用意しています。嬉野ならではのメニューも加えたいということで、カラメルに加えて緑茶とほうじ茶も定番メニューにしています。
ほかにも季節限定でフルーツを使ったソースも提供しています。メニューを決めるときにはInstagramのアンケート機能を使って、お客さんの要望になるべく答えられるようにしました!
――使用するフルーツにもこだわっているんですか?
もちろんです!やはり、地元のフルーツを使いたいという思いで、基本的には鹿島産の新鮮なフルーツを使用しています。ちなみに2月のメニューで使われていたきんかんは、祖父の家で採れたものなんですよ。今はメニューにないフルーツも、祖父の家や近所の方が作られていたりするので、今後新しいメニューとして増やしていきたいと思っています。
県外からも大人気なSHU pudding
――SHU puddingさんは、イベントにも積極的に出店されているそうですね。
ありがたいことに佐賀県内のイベントだけではなく、長崎や福岡のイベントにお誘いいただくことも増えて、積極的に参加させていただいています。県外のイベントにも参加することで、うちのお店のPRだけではなく、佐賀県のPRにもなればと思っているんですよね。
イベント出店となると、大量にプリンを用意する必要があるので仕込みがかなり大変なのですが、買いに来てくれたお客さんの笑顔が見られればどんな疲れも吹っ飛びます。Instagramでも「美味しかったです!」とメッセージをもらったり、シェアをしてもらったりすることもあって、本当に嬉しい限りです。
――県外のお客さんと関わる機会も多いんですか?
はい!以前、Instagramで出店場所のアンケートを取った際、九州だけではなくて「関東や関西でも出店して欲しい!」という声も多かったんです。旅行で来られたタイミングで買ってもらったり、お土産でもらって食べていただいたお客さんに「また食べたい」と思ってもらえているみたいで!でも出店となるとハードルが高いので、まずはネット販売に力を入れて県外のお客さんが気軽にうちのプリンを楽しんでもらえる環境を整えたいですね。
現在は佐賀県商工会連合会のサイトでの販売はしているのですが、今後は自分でも販売してお届けできるようにしたいです。そのためにも、まずは在庫管理ができる状態にお店も改装したいと思っています。
――なるほど!では今後はネット販売に尽力されるんですね。
そうですね、でもネット販売だけではなく、店頭やイベントでの販売も積極的に行っていきます。僕自身、お客さんと関わることも好きなので、実際にお客さんの顔を見て会話をするということも大切にしていきたいです。
あと、今後はプリンだけではなくジャムも販売したいなと考えているんですよ。地元の旬のフルーツを使ったジャムも提供できれば、佐賀県のアピールにもなると思うので!プリンにかけるソースを開発したときに色々と試行錯誤していたので、この経験はジャムの製造にも生かせると思いますね。ジャムが完成したらInstagramですぐにお知らせするので楽しみにしていてください!
最後に
東京・大阪・大分で修行を積み、地元・佐賀に戻って来た小野原さんがオープンした「SHU pudding」。
地元ならではの食材を利用した種類豊富なプリンは、県内外のお客さんだけではなく、海外からのお客さんも来られるほど大人気です。小野原さんによると、「外国人のお客さんが多すぎて、日本人の方に英語で話しかけてしまいました」なんて日もあったそうです。
お客さんがすぐに食べない場合はソースを別で渡しているそうなので、お土産や差し入れとしてもおすすめです。ぜひ嬉野に来られた際やイベントで見かけたときには、「SHU pudding」さんのプリンを楽しんでください!
店舗情報
店舗名 | うれしの SHU pudding(シュープリン) |
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住所 | 嬉野市嬉野町下野甲5700-17 |
営業時間 | 11:00〜15:00 |
公式SNS | Instagram:@shu_pudding_ |
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