県内の森林の内約7割がスギやヒノキの人工林である、佐賀県。
森林面積における人工林の割合は日本一だ。
そんな「さがの木」を活かし、県民に「さがの木」を知ってもらうためのプロジェクト『ふる郷の木づかいプロジェクト』。
佐賀の山で木を植え、育て、伐り、また植えることで、佐賀県の林業や木材産業の活性化に繋げようと、県内で様々な事業の輪が広がっている。
そんな「さがの木」の地産地消を育むプロジェクトについて、4回に分けて紹介する連載。
森で過ごす
様々な種類の木々が混在し、生命力に溢れた森。
日々の暮らしで疲れた心身を癒しに、森に訪れる人も少なくないと聞く。
なぜ森に行きたくなるのか、森の楽しみ方とは?
その過ごし方を探しに森へと足を運んだ。
木に触れる
移り変わる季節ごとに違った表情を見せる木々。
その変化は目で見るだけでなく、肌で感じ、耳で聞くことが出来るという。
木の幹に耳を寄せると、水が流れるような音がした。
幹をコンと叩くと、種類や状態によって個々で異なる音がした。
自然の中にはまだ私たちの知らない音が無数に存在するだろう。
自然の恵みで作る・楽しむ
21世紀県民の森内にある、北山森クラブでは森林や林業に関する展示があるほか、森で採れた木の実や木の枝、ドライフラワーなどの自然素材を使った森のクラフト体験ができる。
自然素材を使った工作は小学生時代の図工の時間を思い出す。
今、触れる自然の恵みは、小さい頃に触ったものとはまた違った感覚がした。
暮らしに溶け込む木々
展望台から望む人工林から、木が木材へと変わる音が聞こえる。
管理が重要とされる森。
定期的に手を加えなければ、土砂崩れなどの自然災害への抵抗力が弱まってしまうのだ。
管理が行き届いた森は、良質な水を生み、災害から私たちを守り、空気を、こころを浄化してくれる。
そして木材となった木々は、硬さや色など特性を活かし、家や家具、更には電力の源へと、様々な形となり、私たちの暮らしに溶け込んでいく。
最後に
佐賀市内から車で1時間走らせた先にある森には特別な空気が流れていた。
ゆっくりとした時間が流れる森とせわしない時間が流れる街を行き来することが、自分のライフワークの何かのキーワードになるのかもしれない。
週末に、仕事の合間に、オフの時間に。木々たちに会いに、また森に足を運びたいと思う。
お別れBGM
蜂と蝶/SOUL SCREAM
21世紀県民の森
住所 〒840-0542 佐賀県佐賀市富士町大字藤瀬724-4
TEL 0952-57-2341(総合案内センター ほおのき)
時間 9:00~17:00
北山森クラブ
住所 〒840-0543 佐賀県佐賀市富士町大字古場1148-1
TEL 0952-57-2237
休館日 年末年始
時間 9:00~18:00
WEB http://www.minnanomoripj.org/
Instagram https://www.instagram.com/hokuzan_moriclub/
YOKA-WOOD
木の住まいコンクール
https://yoka-wood.jp/lifewithwood/
レコードガール
<Instagram link>
https://www.instagram.com/record_girl_editors/
model:ayaka yoshida
EDITORS SAGA 編集部 浦郷 慧人 / 相馬 千恵子
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