『さがすたいるフェス』開催。 春の恒例『サガンコーヒーフェスタ』とコラボ! PR

『さがすたいるフェス』開催。 春の恒例『サガンコーヒーフェスタ』とコラボ!

「まざる、ひろがる、さがすたいる」を合言葉に2021年に初めて開催された「さがすたいるフェス」。2回目となる今回は、佐賀市の佐賀城公園周辺で3月13日に行われました!

今年は春の恒例イベント『SAGAN COFFEE FESTA』と共催。穏やかな気候の中、朝からたくさんの来場者が訪れて、とてもにぎやかな雰囲気となりました。

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色とりどりの出店ブース

佐賀城公園には、それぞれの出店者のテントが立ち並び、『さがすたいる倶楽部』のお店や『さがすたいる』に関係している就労支援事業所、コーヒーを提供するカフェなどもエリアで分けられることなく、ゆったりとした配置に。その数、合わせて約65店!『さがすたいる』に関係しているお店も県内から続々と出店し、見せ方も工夫しながら個性ある商品を販売。来場者のみなさんも楽しそうに足をとめていました。

唐津市相知町の『イエローキッチン』。佐賀牛スジカレーやホットドッグを販売し、お昼には行列ができるほどでした。

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レトルト食品はカレーのほか、ハンバーグや鯛めし、グラタンソースなど種類豊富。オンラインでも購入でき、食に力を入れていることが分かります。

「アートを使う、アートと暮らす。」をコンセプトにしたブランド『fa』。アーティストの豊かな感性が見える商品がいろいろ。中でもスタッフさんが着ているシャツ、実はひらがなでデザインされたものなんだそうです。

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クッションや手ぬぐいなどいろいろな製品を展開しています。今回、伊万里のカフェ『LIB COFFEE IMARI』では、このデザインとコラボした塩クッキー缶、ドリップバッグ、コーヒー豆を販売されていました!

鳥栖市の『Kadan』は焼き菓子を販売。パウンドケーキやマドレーヌ、クッキーなど種類も豊富で、包装の仕方や商品の並べ方もシンプルでいて工夫されていることが分かります。

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焼き菓子は地元の郵便局や雑貨屋さんなどあちこちで販売しているそうです。

まさに、"まざる、ひろがる"をふだんから実践!

『いまパパ.~いまりパパネットワーク~』では、手形ツリーアートのほか、セラミックの自動車に自由に絵付けする体験コーナーを設けていました。

「家族で出かけていて、たまたまイベントをやってたので寄りました」というお父さん。「お母さんは?」との質問に「コーヒー飲みに行っています」と自然にたどり着いた様子。

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男性の子育てに対する意識改革についてさまざまなアクションを起こす『いまパパ.』メンバーのみなさんは、父子でも、夫婦でも、お一人さまでもいろいろな方が入り混じって創作するこの雰囲気を「理想的!」ととても喜んでいました。その他にもたくさんのお店が出店していました。

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佐賀市大和町の多機能型事業所『ReLife』のみなさん

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多久市の『障害者支援センター まや』は焼ドーナツなどのおいしそうな焼き菓子を販売

関係するアートプロジェクト

会場南側の博物館そばには、来場者が自由に描くことができるという大きなキャンバスが設置されていました。「関係するアートプロジェクト」として基山町の障がい福祉サービス事務所『PICFA』が担当し、来場者のみなさんとメンバーさんも一緒に「マル」を描いていきました。

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どんな方でも描きやすいマル。みんなのマルでどんな関係性が広がっていったのか、それを想像するのも面白いし、またリアルで見ていた人も楽しめたと思います。

この作品は、『さがすたいるフェス』の後日、佐賀県庁の県民ホールで、みんなで仕上げのワークショップを行い、3月末には『SAGAサンライズパーク』の工事現場を囲うフェンスに展示されます! 参加された方は、ぜひ自分のマルを探してみてくださいね。

VR体験・交流会

佐賀県庁地下1階にある『SAGA CHIKA』では事前申込制で、VR体験・交流会が行われました。さまざまな特性を持つ方の立場や視点、感覚の違いを"VR(バーチャルリアリティ)装置"を使って、体験、理解していくというものです。

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1日に3回実施し、それぞれテーマが変わり、1回目は"認知症"、2回目は"発達障害(聴覚過敏)"、3回目は"視覚障害(ロービジョン)"について。

2回目の体験会では、聴覚に過敏性がある人は、例えば企業面接というシチュエーションで、どういう聞こえ方をするのかをVRを通して体験することができました。仕切りのない部屋で面接を受ける場面。周りの物音が気になって肝心の面接官の質問が聞こえにくくなる、という疑似体験をしました。

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参加者の1人は「初めてのVR体験で聴覚過敏の人の気持ちになれた。もしそのような方と話す機会があったら、場所を変えるなどしっかり対応できたら」と話していました。

体験会の進行を務めた『株式会社シルバーウッド』の黒田麻衣子さんによると「体験をしていただくと30人いたら1人くらいはこのような方がいらっしゃる」とした上で、"ASD(発達障害と呼ばれるもののうちの一つで自閉スペクトラム症)"の方に多い症状ですが、ASDの方にも過敏性がない方もいて、全く人それぞれなんです」とのこと。

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また、VR体験の後には『NPO法人ヘアールーム セルフ』代表の安永康子さんの講話も。障がいのある方にできるだけ安心して美容を受けてもらえるようなバリアフリー美容室を運営されている安永さん。例えば感覚に過敏性がある方が美容室に来た場合、どのような反応をされるかを説明し、シャンプーやカットなどその過程で嫌がられることを緩和する数々の工夫をされていることも紹介されました。

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イベント中、説明の内容は大きな画面で同時字幕も付けられました。

参加者の方に感想を聞くと「発達障害の症状の一つとして聴覚障害があって、それが実際にどういうものであるかが分かった」と看護師をめざす、神埼清明高校の生徒さん。安永さんのお話も将来の仕事においてとても参考になったことと思います。

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共催者の思い

2回目の『さがすたいるフェス』は、『SAGAN COFFEE FESTA』とのパートナーシップで実現しました。今年7回目を迎える同イベント主催である『NPO法人poco a bocco』代表の寺野幸子さんにもお話をうかがいました。

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『SAGAN COFFEE FESTA』のイベントは、『poco a bocco』の産前産後ケアや女性の健康づくり、シングルファミリーの応援など、多くの取り組みがある中で、"1人で来られる、申し込みをしなくても来られる"ようなものをつくりたかった、というのが原点だそうです。

「女性の健康支援の団体で、女性が元気になるためには、男性もやっぱり元気になることが必要。poco a boccoだけだと、どうしても女性だけでする活動が多い。こういう場所だと、子どもや旦那さんとかおじいちゃん、おばあちゃんとかいろんな人も連れて来られる。だからそういう意味でも、本当に女性が心も体も元気になるためにはこういう取り組みも必要なんじゃないかなと」。

"ほっと一息、明日の元気"をコンセプトにする『SAGAN COFFEE FESTA』は、コーヒーやコーヒーにまつわるものに特化した佐賀城内公園でのイベント。子育てするミュージシャンをメインにした音楽ステージとして『Music Cafe Familiar』も開催するなどキラリと光る特色を持ち、毎年とてもにぎわっています。

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寺野さんは、普段から『さがすたいる』の発信の仕方に共感し、昨年の『さがすたいるフェス』にも来場して、会場を回ったりたくさん買い物もしたりした際に「出店した人が品物が売れた、楽しかったし、出てよかったと思って喜ばれるそんなイベントになったらいい」と実感。マイノリティの人にも来てほしいという思いが、さがすたいるの思いと共通する部分は以前から感じられ、コラボのお話が温められて来たことが今回の実現に至ったというお話でした。

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昨年『さがすたいるフェス』で購入した『PICFA』のポシェット

当日は主催者側として会場を回る寺野さん。「まずは10年を目標に、自分たちの思いを大切に開催していきたい」とビジョンを掲げて、自分たちにできる取り組みとして貫こうとされています。人々が笑顔でゆったりと過ごす中、このにぎわいは、たくさんのスタッフさんや参加者とともに育んできた思いが凝縮された形なのだと思いました。

『poco a bocco』のブースでは、ケークサレなどの販売やアート体験が行われました。

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まざる、ひろがる、さがすたいる

当日は、会場でコーヒーを飲む人、お買い物をする人、佐賀県庁舎やJONAI SQUAREと行き来しながら楽しむ人などさまざまな景色が見られました。この公園には緑が多く、芝生が整備され、レジャーシートを敷いて、一日中ゆったりと過ごす姿も。

サポートボランティアのみなさんも活躍。お手伝いすることはないですか?と話しかけていました。手話通訳の配置やトークイベントの字幕表示もあり、どんな人もお出かけができるように配慮した『さがすたいる』の想いがここにも表れています。

杖をついて来場された方は「事前にボランティアの方による案内があるとわかって安心できたし、優しく声をかけてもらえて嬉しかった」とのこと。

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手話通訳ボランティアの方と「お疲れさま」と手話で話す山口知事の姿も見られました。

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JONAI SQUAREの会場では『さがすたいる』の"やさしさのカタチ"を紹介するパネル展も。

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さが農福連携マルシェも同時開催。

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また、今回は、『SAGAN COFFEE FESTA』の出店者とのコラボ商品が販売され、いつもは接点がない事業者さん同士でも交流が生まれていました。

"さをり織"などの創作活動に力を入れている施設の『障害者支援センターSAKURA』は、『なつの実』のラスクとのコラボ商品を販売。

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『佐賀みょうが塾』&『みちくさコーヒー』とのコラボ商品はハンドメイドのテディベアやお菓子、コーヒーのセット。

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まとめ

今回印象的だったのは、会場で過ごす人たちのホッとした表情とのんびりした開放感。ベビーカーを押す親御さんや車いすで訪れる人、ご高齢の方など、いろいろな方が出かけやすいイベントだったのではないでしょうか。

また、オリジナリティに富んだ商品を販売され、個性が際立っているお店がたくさん。みなさんあたたかいWelcomeな雰囲気で迎えてくださり、お買い物も心地よく楽しめるイベントでした。コーヒーでさらにリラックス効果も! 疲れている人や元気のない人を癒し、まずは自分の調子を整えていきましょう、というやさしさが見えるような気がしました。

「やさしさのカタチ」は本当にさまざま、と新たな発見にもなる『さがすたいるフェス』。内から外から元気になる『SAGAN COFFEE FESTA』との素敵なコラボレーションでした!

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さがらしい、やさしさのカタチ

さがすたいる

トイレが広々としている、段差がない、お店の人がやさしく声をかけてくれる…… まちに出かけたときに、そんなやさしさに気づくことがあり...

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