【大串製菓】100年以上愛される神埼の和菓子店。お菓子+αで広がる笑顔の輪 PR

【大串製菓】100年以上愛される神埼の和菓子店。お菓子+αで広がる笑顔の輪

困っている人に気づいたり、ちょっとした声かけをしたり、小さな気配りが広がって、どんな人も自然と支え合い、心地よく過ごせる佐賀県に――。そんな思いが一つのカタチになった「さがすたいる」。ウェブサイトでは、さまざまな人にやさしいお店を紹介するなど、積極的に情報発信を行っています。

今回は神埼市にある創業103年の和菓子の老舗「大串製菓」を訪問しました。

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県のこの取り組みに協力する「さがすたいる倶楽部」のステッカーが貼られたガラス戸を開けると、何となく懐かしさを覚えます。「こんにちは」「いらっしゃいませ」と自然に言葉を交わせる雰囲気。昔の人もこうして和菓子を買いに来ては、いろんな会話をしたのでしょう。

3代目店主の大串久昭さんと玲子さんご夫婦、お客様の中原さんにお話をうかがいました。

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世代を超えて日常の中にあるお店

大串製菓では、焼き饅頭をはじめ、和菓子を中心に製造・販売。神埼市の名産品「菱」を使った『ひしぼうろ』も神埼名物として人気です。

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子どもから大人まで安心して食べられる、安全安心なお菓子作りが受け継がれており、店内で1個からお買い物ができるほか、オンラインストアで詰め合わせなどを購入することもできます。

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中原さんは、先代の頃から数十年にわたり通い続けているご近所のお得意さん。先代ご夫婦との思い出もたくさんあるようです。

「昔からほんとによくしてもらって、頼りにしとりました。おじいちゃんが土台を築いてくれて、地域を見守ってくれていました」

日々のおやつや、お祝い、手土産など、地元の人にとって大串製菓は日常の中にある身近な存在。中原さんのお孫さんもこちらのお饅頭を握ると泣き止むというエピソードがあるほど、地域のみなさんに親しまれてきたことがうかがえます。

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「個人店だからこそできること」を目指して

フラットな入り口で気軽に入れる雰囲気の店内。この一角には、テーブルと椅子が1組用意されています。ここで注文の相談をしたり、座ってゆっくり過ごしたりする方も多いようです。お買い物だけでなく、携帯の操作方法など小さな相談ごともあると言い、いわば地域の寄り処という一面が垣間見えます。

「気づいたら手荷物をちょっと運ぶとか、椅子をすぐ差し出すとか、わからないときは手伝うとか、悩まれた時は一緒に考えるとか」

3代目の女将・大串玲子さんがお店に立つ時に心に抱いているのは「100%はできないけれど、困っている人の力になりたい」という思い。

ご要望を言ってもらいやすいように、押し売りにならない程度の接客を心がけているそうです。

ご注文の際も、お菓子をこの値段で送りたい、というお客様に対し、内容や箱を提案し、話し合いながら決めていくなど「個人店だからこそできることを目指しています」と玲子さん。

お菓子を売るだけではなく、コミュニケーションを密にとる、お年寄りも多い地域なのでゆっくりめに対応する、こうしたさりげない気配りが、地域の人々の安心にも繋がっているのでしょう。

店内に置かれた『介護保険べんり帳』のヒミツ

そんなお話をしてくださった玲子さんは、実は介護福祉士やケアマネージャーの資格を持ち、介護に携わられていました。店主の久昭さんと結婚してからは、このお店に立ち、介護とは離れた生活を送られていますが、"介護と今の仕事は変わりがない"と感じられているそう。意外にも思えるその理由は「居場所をつくりたい」「楽しんでもらいたい」という想いが似ているからとのこと。

この和菓子屋さんも、地域の誰かの居場所となり、ほっと一息つける、行くのが楽しみな場所になりたいという、玲子さんの想いが、先ほどの言葉に表れています。

また、テーブルのそばには、『介護保険べんり帳』や高齢者に関する本も。「聞かれたらいつでも答えられるように」との想いが表れているところでした。

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「介護保険について、一般の人はまずどこに相談に行けばいいのかすら分からない方も多いと思います。そんなときに相談してもらえれば、ちょっとしたお困りごとに答えたり、個人店だからこそいろんな相談に乗れるんじゃないかなと」

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こうした発想の原動力は「非日常の体験を生活にプラスして喜んでもらいたい」という気持ち。介護職時代から久昭さんたち菓子職人さんを呼んで、利用者さんに「やぶれ饅頭づくり」を実演してもらったりといろんな人に喜ばれる機会を作ってきました。

久昭さんもそんな玲子さんの取り組みを応援しながら家業を守っています。

そして玲子さんが今後やってみたいこと、それは「介護カフェ」。「介護カフェ」とは、介護に関わる人達の対話や意見交換の場のこと。仕事や肩書を気にせずにそれぞれが想いを語ることで、一人では気付かなかった"気づき"を見つけることができるそう。そんな「介護カフェ」をお店で開きたいという想いから、今まであったカウンターをカフェを開催する時は、机として使えるよう、改装もしたんだとか。

ターゲットは絞らない。それが経営のカタチ

「和菓子屋は洋菓子やパンのお店が増加しているのに比べても、だんだん減少傾向にあります。簡単に参入できるものではなく、担い手が減っています。だからこそ地域のみなさんの相談に乗ったり、県内のいろいろな取組に協力したり、という地域貢献のような気持ちで関わるようになりました」

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「経営するにあたり、ターゲットを絞りなさいと言われますが、ひとつに絞れないのがうちの特徴です」

長年通うお年寄りもいらっしゃれば、小学生の子が中学生になってもお小遣いで饅頭を買いにくることもあるという大串製菓。地元密着のスタイルはそのままに、困ったときに気軽に相談できる人がいてくれる安心感を与え、さまざまな人にとって心地よい集いの場として、変わらぬ場所で地域を見守り続けてくれているのも、佐賀らしいやさしさのひとつのカタチだと思いました。

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店舗紹介

店舗名 大串製菓
住所

〒842-0003 佐賀県神埼市神埼町本堀2569-3

公式サイト https://hishibouro-saga.com/
公式SNS Instagram:@ogushiseika_kanzaki
詳細

【OPEN】9:00~18:00

【CLOSE】不定休

【TEL】0952-52-2888

地図

文章:髙橋 香歩
写真:相馬 千恵子

さがらしい、やさしさのカタチ

さがすたいる

トイレが広々としている、段差がない、お店の人がやさしく声をかけてくれる…… まちに出かけたときに、そんなやさしさに気づくことがあり...

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