ハートのやさしさがカタチになってハードもやさしいお店にリニューアル【中村屋】 PR

ハートのやさしさがカタチになってハードもやさしいお店にリニューアル【中村屋】

お年寄りや障がいのある方、子育て・妊娠中の方など、みんなが自然と支え合い心地よく過ごせる佐賀らしいやさしさのカタチ『さがすたいる』。

そんな『さがすたいる』のお店のひとつに、ハートの面だけでなく、設備の改修を行ってハード面もやさしい店舗へとリニューアルされたお店があるとお聞きしたので、取材に行ってきました。

おもいきってリニューアル!

武雄温泉通りにある『喫茶と雑貨のお店 中村屋』。

20230224_ss_4_.jpg

ドアを開けて中へ入ると親しみやすい雰囲気の空間が広がります。

朝10:00からの営業時間で、常連客や旅行者たちが訪ねてきます。コーヒーでホッとしたり、軽い食事をとったり。靴下やタオルなどの小物雑貨も並び、お買い物もできます。

20230224_ss_3_.jpg

「いらっしゃいませ」と温かく迎えてくれるのは店主の中村さん。

20230224_ss_2_.jpg

今年、1月23日にリニューアルオープンをされた『中村屋』。『さがすたいる』では、年間約30軒ほどのお店が『さがすたいる補助金』を活用して施設整備などを行い、より過ごしやすいお店づくりを行っています。中村さんも、実はこの補助金を活用して改修工事をされました。

固定の椅子は一部撤去し、新しい椅子とテーブルを購入。また通路を広く取り、通りやすいフロアに改装。

20230224_ss_15_.jpg

以前の店内。固定席が並び、車いすユーザーには席に着くのが大変そう。

20230224_ss_1_.jpg

改装後の店内。通路も広くなり、椅子も動かせるので車いすのまま利用できます。

和式だったトイレも洋式トイレに。建物の構造的に撤去ができなかったトイレ前の段差には、手すりが設置されました。

20230224_ss_8_.jpg

20230224_ss_9_.jpg

お客さまからは「お手洗いやレジカウンターに行く際にスムーズになった」「明るくなった、広くなった」とさっそく嬉しい声が。また商品棚の配置も工夫したことで「自分で商品が選べるというのがとてもうれしい」と来店される車椅子ユーザーのお客さまにとっても、より利用しやすくなっています。

「お手洗いを借りたいというお客さんに『どうぞ』と案内しやすくなりましたし、改装したことでさまざまな方が来やすくなって、わたし自身も前向きになれました」と中村さんの気持ちにも変化が見られます。

地元の人も旅行者のことも広く迎え入れてこられたお店が、さらに気軽に立ち寄りやすい空間になっている印象を持ちました。

リニューアルのきっかけは『さがすたいるゼミ』

この改装のきっかけは令和4年7月、武雄温泉通りの店舗が集まった『さがすたいるゼミ』に参加したことだそう。そこで『さがすたいる』の取り組みを知ったそうです。

『さがすたいるゼミ』は、お店や施設で働く人に向けた研修で、当事者の方が心地よく過ごせるお店づくりを目的に実施されています。その日行われた『さがすたいるゼミ』は車椅子ユーザーの方への接客というテーマで、当事者の方が実際にお店を回って、来店シーンを想定しながら、意見を出し合いました。

20230224_ss_13_.jpg

20230224_ss_14_.jpg

研修の中で、実際に車椅子に乗る機会があった中村さんは「段差を越えるときに後ろにひっくり返りそうでびっくりしました。 "後ろに倒しますね"など、声をかけてもらうと安心につながるということが体験して分かりました」との感想。

さがすたいるゼミをとおして、「通路が広くなったらいい」など改善点へのアドバイスがありました。実は以前、車椅子ユーザーのお客様が来店された際、固定の椅子があることで通りにくさがあると中村さん自身が感じており、改装を検討していたそう。

しかし、改装するためには改装費用が必要。そこで『さがすたいる』の担当者に相談したところ、『さがすたいるプラス補助金』を利用することができると知り、改装を決意したと言います。

「ずっと改装したいと思っていましたが、なかなかできなくて......。『さがすたいる』のおかげでよりいいお店にできたので本当によかったです」と中村さんもうれしそうに話してくれました。

『中村屋』のやさしさのカタチ

『中村屋』の創業は50年以上前にさかのぼります。ご夫婦でハンバーグやしゃぶしゃぶ、お子様ランチなどを提供するレストランとして営んでいましたが、20年前から中村さんが一人で営業する現在のスタイルになったとのこと。「お食事やコーヒー、雑貨、それぞれにお客さまがいらっしゃる」というように、より多くの方が足を運ばれるお店になりました。

武雄温泉通りという立地で「観光した時にちょっと休憩したい、座りたい、といった時にふらりと立ち寄っていただければ」と中村さんは言います。お客さまが一人で来店されると「どちらからですか?」などと声をかけられるそう。その言葉には一人旅で武雄を選ばれたことに対して「少しでも武雄温泉に来てよかった」と思ってもらいたいという気持ちと、中村さんご自身が「人に接することが好き」ということが原動力となっていることがうかがえます。

店内には昔ながらのレジスターや可愛らしいレトロな看板なども見られ、その懐かしさに喜ばれる方も多いようです。また海外の写真もたくさんディスプレイされ、外国の方に向けた英語のメニュー表をご用意。メニューには、オリジナルの薬膳デトックスカレーや、薬膳スムージーなど身体にやさしいメニューもあります。

店内は、飲食や雑貨販売だけではなく、歌声喫茶やマルシェ、ワークショップといった人々の交流のためにも利用されているそうです。

さまざまな方にやさしいお店として歩んでこられた『中村屋』。

これからさらに、みんなにとってホッとひと息つける場所として、この武雄温泉通りであたたかい笑顔とともに迎えてくださることと思います。

20230224_ss_11_.jpg

スポット情報

店舗名 喫茶と雑貨のお店 中村屋
住所 武雄市本町7266
公式サイト https://takeo-nakamuraya.hp.peraichi.com/
公式SNS Instagram:@nakamura.ya.takeo
Facebook:@中村屋
詳細

【CLOSE】不定休

【TEL】0954-23-1678

地図

文章:髙橋 香歩
編集・写真:相馬 千恵子
提供:さがすたいる

さがらしい、やさしさのカタチ

さがすたいる

トイレが広々としている、段差がない、お店の人がやさしく声をかけてくれる…… まちに出かけたときに、そんなやさしさに気づくことがあり...

このEDITORの他の記事を見る

ページの先頭に戻る