【エルカフェ】心の拠りどころとなる温かな喫茶店。マスターご夫婦の愛情こもった味と空間でゆったり時間を。

彩香

2022.07.08

今回は、佐賀に店を構えて42年という『エルカフェ』を訪れてみました。

お店はシンプルな外装ながら、店内に入ってみるとステンドグラスやおしゃれな照明が良い雰囲気を作り出しています。

ご夫婦が営む、心温まる喫茶

雨の降りしきるこの日、席につくとお店の方がメニューを持ってきてくださり「今日は雨が酷いですね。ゆっくりしていってくださいね」と優しい笑顔で話しかけてくださいました。

メニューを開くと、コーヒーからスイーツ、食事ととても充実しており、そのメニューの多さに驚きです。食事はハンバーグやオムライスをはじめ、佐賀名物のシシリアンライスまで提供されています。

洋食はマスターが、そして和食は奥さまが担当で作っているのだそう。

この日は昼食を済ませていたのでデザートをいただくことに。焼き上がったばかりだという焼きプリンとブレンドコーヒーを注文。

ケーキや焼きプリンは全てマスターの手作り。ケーキも人気で、ホールでの注文も受けているそうです。

マスターが一杯ずつ丁寧に、ハンドドリップでブレンドコーヒーを入れている姿を見ながらのんびり待っていると、焼きプリンとコーヒーが運ばれてきました。

淹れたてのコーヒーを一口飲んでみると、酸味と苦味のバランスがちょうど良く飲みやすい味。焼きプリンにはバニラアイスと季節のフルーツが添えられ、その見た目はパフェのような美しさです。

焼きプリンといえば、固めのプリンを想像していましたが、ひと口食べてみるととても滑らかで甘すぎず、程よい甘さがコーヒーにもよく合います。

「このお店はカフェではなく、あくまでも喫茶店であって、マスターとお話がしたい時はカウンター席で。ひとりゆっくりとした時間を過ごしたいときはテーブル席で、お客さんそれぞれが好きな時間をこの店で過ごしてほしいです」とのこと。

これまで若いスタッフも一緒に働いてもらった時期もあったそうですが、今はできる範囲をマスターと奥さまの二人三脚で運営されており、これからもやっていきたいと笑顔で話されていました。

お話を聞いていると店主お二人の優しさがコーヒーやプリンの味からますます伝わってくるような気がしました。

心からいつまでも続いてほしいと思えるお店『エルカフェ』は、多くのお客さんの心の拠りどころとなり、時代を経てもずっと変わらぬ佇まいと味、接客でこれからも愛され続けるのだろうと感じました。