嬉野塩田町にある「やきもの・和雑貨志田の蔵(志田陶磁器株式会社)」。伝統と文化を感じられるこの場所で季節ごとに面白いイベントが開催されているんです。今回は、夏のイベントを中心にご紹介します。
塩田町でかつて作られていた焼物
嬉野市塩田町にある志田陶磁器株式会社。
志田陶磁器株式会社は明治42年に「志田焼」の専門店として設立。志田焼は1700年頃に久間村志田地区(現・嬉野市塩田町久間)で始まったと言われています。
明治維新以降、志田焼の窯はだんだんと少なくなり、1984(昭和59)年に最後の窯が廃止。すぐそばにある「志田焼の里博物館」が志田焼の最後の窯元跡。1914(大正3)年から1984(昭和59)年まで志田焼を作っていた工場がそのまま残っています。
志田陶磁器株式会社では現在、陶磁器卸と直営店で陶磁器や雑貨販売、志田焼資料館の運営を行われています。
道路を挟んだ向かいにあるのは、その当時、焼物用倉庫として使われていた建物。
倉庫は大正時代に増築が重ねられていき、倉庫群となりました。築年数はおよそ100年!
現在はその一部を改装し、器・雑貨販売店「やきもの・和雑貨志田の蔵」として使用されています。
セレクトショップCRANK (クランク)もその倉庫群のひとつです。
やきもの・和雑貨志田の蔵
倉庫の面影が残る店内。
今回ご紹介するのは2階で行われているイベントです。スリッパに履き替えて、いざ!!!
通常、志田の蔵2階では雑貨販売が行われており、年に数回展示販売イベントが開催されています。
毎年夏に開催されている「日本の手ぬぐい・たおる展」。
日本の手ぬぐい・たおる展
期間:6月29日(土)~7月21日(日)
時間:9時~18時 ※期間中無休
手ぬぐいの歴史は古く、平安時代には神事の装身具として、鎌倉時代頃から庶民にも普及し始め、戦国時代頃から生活必需品となっていったそうです。タオルは明治はじめに海外から輸入されたもの。日常生活ではタオルをよく目にしますが、日本の歴史の中では手ぬぐいがずっと昔から存在していたのです。
期間中は、手ぬぐい・タオル合わせておよそ300種類の品ぞろえ!
このように額に入れて「絵」を楽しむのもオススメ!
注染のにじみや優しい風合い、捺染の発色や絵柄の美しさをなど技法による違いを感じられます。
人気の東京手ぬぐい「あひろ屋」。すべて作家・野口 由(ゆき)さんの手書き。染は職人に依頼し、注染で製作されています。
続いてはタオルコーナーをご紹介!
かわいい絵柄だけでなく、男性向けの柄もありました。
このほかにも、暑い夏を涼しく感じさせてくれる雑貨も販売されています!
志田の蔵 1階では志田焼を販売中
1階の「ミュージアム志田」では志田焼のうつわや火鉢、花瓶などが並んでいます。
現在では作られていないため、とても貴重な品物たち。
そして、同じく1階には吉田・有田・伊万里・波佐見など現代の焼物が販売されています。卸問屋ならではのお得な値段!!!
広い店内をじっくり散策。掘り出し物に出会えるかもしれませんね!
茶香炉も販売されていました。
まとめ
志田陶磁器株式会社では夏に「日本の手ぬぐい・たおる展」、秋に「のれんとタペストリー展」、冬には「みやびの雛展」、5月の大型連休には「春の陶器市」や子ども向けイベント、母の日ギフトの販売などを開催しています。イベント情報は志田の蔵Facebookでチェックを!!!
志田の蔵では、日本の四季に合わせた雑貨類や県内外の作家が手作りした古布の和雑貨が販売されていて、日本の伝統技術のすばらしさや美しさに触れることができます。イベント期間中でも器や雑貨の販売は行われていますので、お気軽にお立ち寄りください♪
やきもの・和雑貨志田の蔵(志田陶磁器株式会社)
電話:0954-66-2202
営業時間:9時~18時
店休日:12月30日~1月2日、8月14日~8月16日
駐車場:あり
ホームページ:http://www.shidanokura.co.jp/
Facebook:https://www.facebook.com/やきもの和雑貨志田の蔵-982698335132734/
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