嬉野エディターの松本です!
焼物の産地・嬉野で新しい取り組みが始まりました。
陶芸シェアアトリエ Studio Sponge(スタジオ スポンジ)
嬉野町の自然に囲まれた場所に、陶芸シェアアトリエがオープン♪
アトリエの名前は『スタジオ スポンジ』。
ここは元々アトリエだった場所。20年ほど利用されておらず、窯やろくろは当時のもの。
2021年4月頃から3人で掃除や改装をし始め、2021年6月頃から利用スタート。現在、一緒にアトリエを利用してくれる仲間を募集中です!
写真左から、中倉 美咲さん、菊本 有花さん(スタジオ スポンジ代表) 、田端 修さん。
▲菊本 有花さん
スタジオ スポンジ代表 / 陶芸デザイナー作家
香川県出身。愛知県でプロダクトデザインを学ぶ。インテリアコーディネートの仕事を経てイギリスに留学・陶芸家として活動し、現在は有田の窯元に勤務。
HP http://www.yukakikumoto.com/
▲中倉 美咲さん
宮崎県出身。陶芸との出会いは高校の部活動「陶芸部」で。
もともと物づくりが好きだったこともあり、佐賀大学へ進学し焼物について学ぶ。現在は佐賀県窯業技術センターで研修中。
菊本さんとの出会いは、菊本さんが働く有田の窯元でアルバイトをした時。
▲田端 修さん
長崎県出身。仕事で唐津に移り住み、唐津焼に出会う。
唐津焼の窯元見学をするうちに自分でも制作したいという思いが募り、定年退職後、有田工業高校の定時制でろくろを学ぶ。菊本さんとは定時制時代に知り合ったそうです。
陶芸家を目指す人、陶芸をやってみたい人などを応援したい!
中倉さんは大学卒業後、陶芸ができる場所を探していました。嬉野・武雄・有田・波佐見、この周辺は焼物の産地。仕事で焼物に関わることはできても、自由に創作活動ができる場所はなかなか見つかりませんでした。
菊本さんと中倉さんでアトリエを探しをしていたところ、菊本さんの友人の友人を通じてこの場所を紹介してもらいました。そして、田端さんも誘いシェアアトリエとしてスタート。
この周辺ではシェアアトリエなど、アーティストが自由に制作できる場所はあまり聞き馴染みがありませんが、菊本さんによると、イギリスは自分が自由に使える場・シェアスタジオなど多いそうです。
ここは、自由にいろいろな人が創作活動できる場所。この日も、鋳込み、ろくろで陶器の高台削りをしたり、器作りをしたり......とみなさんそれぞれの作品に向き合っていました。
田端さんも「窯元見学で親しくなったとはいえ、自分にも作らせてもらえないかと窯元さんには言えないよね......」と、ろくろを学んだ後の活動場所を見つけることは難しかったそう。
今では「毎日でも通いたい」と思うほど、楽しまれています。
名前に込めた思い
「シェアアトリエ」は名前の通り共同の作業場ですが、ただ作業する場ではありません。それはアトリエの名前『スポンジ』に思いが込められています。
「スポンジ」はみなさんご存じの「スポンジ」。
菊本さんと中倉さんがスタジオの名前を考えている時、陶芸の道具の名前を羅列していき「スポンジって響きがかわいいね!」と候補に。
スポンジは陶芸にとって大事な道具。いろいろな形があります。菊本さん自身もスポンジに思い入れが強く、愛用しているスポンジは日本にないため海外から取り寄せています。
『スタジオ スポンジ』はいろいろな人々が集まって、技術を教え合い、スポンジのように知識を吸収できる場所を目指して名付けられました。
窯元で働いていても、すべての工程に関われるわけではないそうです。『スタジオ スポンジ』で自分が知らない知識を教えてもらったり、相手に教えたり。単なる作業場ではなく、作家同士の交流もできる。そういう場所にもなってほしいという思いがあります。
利用についてですが、現在3人とも仕事をしながらアトリエに通っているため、つきっきりでの指導ができません。一人で作陶できる方が好ましいです。
なお、材料は自分で調達することになります。詳しくは菊本さんにご相談ください。(お問合せはメールやInstagramのDMで受付)道具の持ち込みOK。名前を書いて管理してもらいます。
昔のアトリエで利用されていた道具もすこしあります。
体制が整えば、オープンスタジオや陶芸教室など開きたいとお話されていました。「いろいろな人が集まれる場所にしていきたい!」と菊本さん。これから楽しみですね♪
焼物の産地に、新たな交流の場所。ぜひ、Instagramをのぞいてみてくださいね。
お問合せ
施設名 | Studio Sponge(スタジオ スポンジ) |
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住所 | 嬉野市嬉野町大字下野丙1356 |
詳細 |
【お問合せ】 【駐車場】有 |
地図 |
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