EDITOR編集部の「スイーツ大好きノッポさん」こと原田です。突然ですが質問です。皆さんは「鳥栖市」と言われて、どんなイメージをお持ちですか？「サガン鳥栖」「鳥栖プレミアム・アウトレット」「新幹線の停まるJR新鳥栖駅」などでしょうか。では、鳥栖市の名物グルメは？と聞かれると、どうでしょうか、実は、鳥栖市には鳥栖市民で知らない人はいないと言われる、変わり種スイーツのお店があるんです‼それが今回ご紹介するお店。『八起キャンデー大正町店』です。
鳥栖市民に愛され続ける昭和23年創業のアイスキャンデー屋さん
アイスキャンデー（ここでは敢えてキャンディーではなくキャンデーと表記します）って食べたことありますか？昔はよく駄菓子屋で売られていたり、学校の近くにお店が出ていたりしましたが、最近ではめっきり見なくなりました。そんな昨今、この八起キャンデーさんは70年近くも鳥栖駅の近くで営んでいるそうです。創業時は飲食店だったそうですが、甘いものが食べられる店が少なかったこともあり、しばらくしてアイスキャンデー屋さんとなったそうです。
店内には、イートインのスペースがあり、学校帰りの学生がよく食べているとか。そして、店内に入り、真っ先に目に飛び込んできて驚いたのがアイスキャンデーのメニュー表。
原料は素材のみ。本物の「味」と「香り」と「色」の全12種類
なんともメニューが豊富なこと。いろんな味が楽しめます。左上のあずきからチョコまでが昭和からの味で、抹茶から右列に行きヨーグルトまでが平成に入ってできたメニューだそうです。1番人気を聞いてみると、あずきやミルクなどのオールドメニューが人気とのこと。さすがレジェンド。頑張れヤング世代。このアイスキャンデーはすべて原材料のみで作られており、保存料や甘味料、着色料も一切使っていないそうです。ですので、子どもにも安心して食べさせてあげられます。このこだわりのアイスキャンデーがいかにして作られているのか、今回は特別に厨房にも入らせていただきました。
歴史と伝統のアイスキャンデーができる厨房。1本1本すべて手作り。
こちらが材料を混ぜたり、溶かしたりする窯。こんな昔ながらの道具を使っているのも老舗の魅力です。
材料を1本1本手作業で型に流し、木の棒を指していきます。斜めに刺さる棒が昭和の香りを醸し出しています。全12種類を作るためには、かなりの手間を要しますが、それでも創業当時から変わらぬ手作りというこだわり。この愛情もまた、地域に愛され続けるゆえんなのでしょう。
いざ実食。抹茶
では、食べてみましょう。最初の一口は結構固い。カチカチに冷凍してあるので、急いで食べる必要もありません。ゆっくり味わいながらいただきましょう。味がしっかりしているわりには、甘さも後味も意外とスッキリ。これならペロッと1つ食べれちゃいます。
味の種類も豊富なので、何本か一気に試したくなりますね。これ何味か分かりますか？紫色はぶどうかな？黄色はなんだ？オレンジかな？ミルクかな？正解は、紫いもとたまごでした。確かに卵焼きっぽい。とか言いながらみんなで味の当てあいっこをしても楽しめます。鳥栖市民の方々は、親戚の集まりや学校行事の打ち上げ、イベントの時など様々なシーンで「八起のアイスキャンデー」をいただいているようです。大量の注文も事前に連絡してもらえれば対応可能とのことでしたので、皆様もぜひ懐かしのアイスキャンデーを食べてみませんか？
気になってしょうがないこと＆驚きの新事実。
最後に、お店に入ってからずっと気になってしょうがなかったことが。店内にたくさんの絵が飾ってあるのですが、それがこちら。
上手すぎではないか。一瞬写真かなと思ってしまうほどのクオリティです。
昭和30年代の鳥栖駅通りの絵。思わず、映画「ALWAYS三丁目の夕日」を思い出し、ほっこりとした気分になりました。こんな絵がたくさん店内に飾ってあればアイスキャンデーの取材に来たけど、触れずにはいられない。この絵はご主人のお兄さんが書いているそうで、実はそのお兄さんが近くで別のアイスキャンデー屋をしているとのこと。えっ。ここで驚きの新事実発覚。八起のキャンデーには他にも店舗があり、味のバリエーションも違うらしい。絵のことも気になるので、またいつかお兄さんのお店も行ってみます。乞うご期待。
店舗情報
八起キャンデー 大正町店
営業時間：9：00～19：30
定休日：不定休
住所：佐賀県鳥栖市大正町717-3
電話：0942-82-4468
