【大富牧場フライングカウ】酪農家が本気で作った味が変わるプリン 佐賀県変わり種スイーツ巡り#11

【大富牧場フライングカウ】酪農家が本気で作った味が変わるプリン 佐賀県変わり種スイーツ巡り#11

佐賀県のちょっと変わったスイーツを紹介する「佐賀県変わり種スイーツ巡り」シリーズ。今回は、牛乳のプロ酪農家さんが作る世にも珍しい味が変わる、熟成するプリンを紹介します。

舞台は佐賀県みやき町の大富牧場さん

今回の取材先は、佐賀県みやき町にある大富牧場さん。約50年続いている酪農家3代目のご主人。「酪農での社会貢献」「牛の健康は人の健康につながる」を理念に250頭以上の牛を飼育しています。

牛と並んだ牧場主

乳牛を育てている、いわば牛乳のプロがこだわって作るプリンとは一体どのようなものなのか。さっそく大富牧場の食品加工部を担当している奥様に話を伺ってきました。

開発3年!プリンに懸ける想いとフライングカウの由来

プリンを片手に持つ奥様

元々お菓子作りが趣味だった奥様、大富藍子さん。大富牧場の生乳を使った商品を販売したくて、今年(2018年)1月から本格的にプリンの販売を開始。今では製造や販売、梱包・発送など全ての作業を1人で行っていますが、実はプリン作りに挑戦しはじめたのは、今から3年ほど前だったそうです。

開発途中にうまくいかず、一時はあきらめそうになったこともあるそうですが、そんな時支えになったのは、ご自身のお子さんや近所に住む子供たちでした。
「俺が味見してやるよ」と言いながら開発途中のプリンを食べに牧場に遊びに来ていたそうですが、プリンがあったら食べて大喜びするし、逆にプリンがなければ、非常にガッカリしていた子供たち。そんな姿をみて、「こんな子どもたちが食べて喜ぶプリンを作りたい!絶対に諦めたらダメだ」と思えたそうです。

フライングカウのパンフレット

そうして完成したプリンを販売しているのは、「simple for smile」「子供達に笑顔を!」が合言葉の食品加工部門「フライングカウ」。
名前の由来は、食べた時に子どもが喜ぶプリンを作りたくて、子どもが喜んだ時の心躍る、パタパタした感じをflying(フライング)で表現し、さらに大富牧場のプリンが広く世の中に飛んでいき広まるようにという願いが込められています。

材料はたったの3つ!美味しさの引き算をした「牧場プリン3」

瓶につめられたプリン

これがそんな試行錯誤の末に完成されたプリン。その名も「牧場プリン3」です。通常、プリン作りには多くの材料が使われます。生クリーム、ゼラチン、バニラビーンズ、洋酒、添加物、乳化剤などなど。しかし、このプリンは、奥様曰く、「美味しさの引き算をして作った」そうです。
美味しくて、安全・安心なプリンを作るために、本当に必要なもの以外を無くしていき、最後に残った材料は、
・大富牧場の生乳
・佐賀県産卵農家さんで買い付けるたまご
・奄美諸島のきびさとう
の3つでした。厳選された食材のみで作られる無添加、無着色、無香料の人に優しいプリンです。

絶品!素材の味が際立つプリンオブプリン

スプーン上のプリン

牧場プリン3を実食してみます。食べてみると、びっくり!牛乳、卵、砂糖。こんなにも素材の味が際立つプリンは初めてです。口の中に入れた瞬間は、卵の味が強くプリンらしい感じですが、後味は牛乳が際立ちアッサリと食べることができます。これぞプリンと言わんばかりの、まさに「プリンオブプリン」です。
体に優しいプリンというのが味でも伝わってきます。無添加、無着色、無香料なので、子どもにはもちろんのこと、介護福祉施設の方にも人気だそうです。大富牧場の近くには東佐賀病院もありますので、お見舞いにはちょうどいい一品かもしれません。

低温殺菌による牛乳本来の生クリーム層

層のできたプリン

製法にもプロならではのこだわりがあります。通常の牛乳などの殺菌は、120℃ぐらいの高温でサッと行うそうです。しかし、大富牧場では65℃という低温でじっくり時間をかけて殺菌します。それにより生乳に本来含まれる脂肪分が死なずに残り、その大きい部分が上に浮いてくるそうです。なので、牧場プリン3は生クリーム不使用なのに、プリンの上部に生クリームのような層ができています。これが滑らかで甘みが抜群です。

味が変わる!?熟成するプリン!

たくさん並んだプリン

なんと、開発者の奥様曰く、このプリンは日が経つにつれて味が変わるそうです。不要な添加物を使わず、素材も搾乳したてを使っているため、時間を置くと熟成していき味が変わっていくそうです。出来立てのプリンは、たまごの味が強く、甘みが感じられる味ですが、数日後は牛乳の感じが強くなり、より濃厚になるそうです。購入初日と3日後、5日後では味が違うので、短期間で何度食べても楽しむことができ、ヘビーユーザーの方々は、「私は○○日後がおすすめ」というこだわりの寝かし具合があるそうです。皆さんもぜひ試してみてください。
※くれぐれも消費期限の範囲内で食べてください。

さいごに

今回取材させていただいた大富牧場さんは実は、牧場に遊びに行くこともできるそうです。

乳牛のアップ

牧場内は広く、たくさんの牛がおり、近所の子供たちもよく遊びに来るとか。ぜひ子どもさんと一緒に遊びにいってみてもいいかもしれません。もちろん団体で行くのは牧場にご迷惑になりますので、一度大富牧場さんにご連絡、ご確認の上でお願いします。

味の変わる熟成するプリン「牧場プリン3」。一度食べたら、モー1回食べたくなること間違いなしです。
牛だけに・・・。

詳細情報

大富牧場 フライングカウ

住所:佐賀県三養基郡みやき町簑原708
電話:0942-94-5055
Facebook:https://www.facebook.com/ootomi/
通信販売購入ページ:https://flyingcow.stores.jp/
https://fril.jp/shop/flyingcow

販売場所

農家レストラン まがりや

ホームページ:https://magariya.amebaownd.com/

スーパーマーケット マキイ

ホームページ:https://www.makii.com/

アースファミリー

ホームページ:https://earth-family.jp/index.htm

EDITORS SAGA編集部 原田光

EDITORS SAGA 編集部

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