佐賀県のちょっと変わったスイーツを紹介する「佐賀県変わり種スイーツ巡り」シリーズ。今回は、造形にこだわり有り！職人のワザ光る「いかようかん」を紹介します。
豊臣秀吉も食べた浜崎名物「けえらん」のお店
唐津市鏡の「伊藤けえらん新家」におじゃましました。本家は唐津市浜崎町浜崎にあり、浜崎名物「けえらん」が有名な老舗の和菓子屋さんです。
朝鮮出兵の必勝祈願を浜崎の諏訪神社でおこなった太閤豊臣秀吉に献上され、「これを食べたならば勝つまで本国には帰らん（けえらん）」と言わしめたことが名前の由来なんだそうです。うるち米を使ったもちもちの生地で餡を巻いてあり、添加物は一切使われていないので素材の味がしっかり楽しめます。
本物のいかそっくり！職人のワザ光る
今回の変わり種スイーツ「いかようかん」はその名の通りいかの形をしたようかんで、2016年日本ギフト大賞の都道府県賞を受賞しています。見た目のインパクトがすごいですよね。質感は寒天を使用して表現されています。
今にも墨を吐いて泳ぎだしそうなのにどこかかわいらしいのは、キャラクターっぽく目をくっつけてつくられているからです。あまりにリアルないかようかんをみて子どもが怖がってしまわないようにという心優しい配慮がされています。
ちょっぴり心苦しいですが輪切りにしてみると、切り口までいかっぽい。細部にまでこだわりを見せるいかようかんの考案者は職人でもある工場長です。温厚だけれどもこだわりはアツい方で、呼子まで本物のいかを観察しに行ったというエピソードも。
こちらは「節句鯉」という端午の節句のお祝いにようかんでつくるお菓子です。その質感がとってもサカナっぽいことから、いかようかんの発想を得たそうです。
食べてもビックリ！地元産甘夏を最大限に活かして...
見た目にビックリされるいかようかんですが、食べてもびっくりするおいしさ。呼子と浜崎の甘夏を使用した今までにないフルーティーなようかんになっています。かなり甘めですが、甘夏の風味がとても豊かでしつこさがない。気づけばもう一口、もう一口とパクパク食べてしまいました。
伊藤けえらんの洋菓子店「藤樹庵」
老舗和菓子屋の伊藤けえらんは洋菓子店「藤樹庵」も経営されています。色とりどりのケーキやタルトがズラリと並んでとってもおいしそう！もちろん、いかようかんの購入もできます。
さいごに
いかようかんを購入されるお客さんは県外の方が多く、お土産としてとっても好評なんだそうです。お土産以外にもユーモアあふれるお中元として贈ったり、ご家族で甘～いいかの活き造りを堪能したり...食べる人の笑顔が想像できてとっても素敵ですね。
店舗情報
伊藤けえらん
営業時間：9:00～20:30
定休日：年中無休
住所：佐賀県唐津市浜玉町浜崎943（本家） 佐賀県唐津市鏡4734-40（新家）
電話番号：0955-56-6901（本家） 0955-77-3066（新家）
HP：http://ito-keeran.com/
Facebook：
https://www.facebook.com/%E4%BC%8A%E8%97%A4%E3%81%91%E3%81%88%E3%82%89%E3%82%93-%E8%97%A4%E6%A8%B9%E5%BA%B5-321415908029564/
藤樹庵
営業時間：10：00~19：00
定休日：月曜日
住所：佐賀県唐津市町田1-2340-1
電話番号：0955-73-8007
HP,Facebook：同上
EDHITORS SAGA編集部 中島ちひろ
