5月中旬、佐賀平野に爽やかな薫風が吹き、金色に輝く麦の穂がなびく、一年でも一番好きな季節だ。それを過ぎると、言わずと知れたじめじめとした梅雨になるのだが、それはそれで楽しみでもある。なぜなら、大好きな紫陽花の季節だからだ。
つつじ寺、大興善寺の庭園「契園(ちぎりえん)」
つつじ寺と呼ばれる基山の大興善寺は、その名の通り、春にはつつじ、秋には紅葉が美しいことで知られている。
本堂の奥には「契園(ちぎりえん)」という庭園があり、全国で115番目の恋人の聖地にも認定されているとのこと。寝そべる犬、愛の泉、石の上にも百年の木、固い契りのハートなどの、なにやら気になる名称のスポットが点在していて、すべてを見て回るにはゆうに2、3時間はかかりそうだ。
かなり階段や山道もあるので、お年寄りや小さい子供と一緒にまわるのはおすすめできないが、日本庭園やお茶処もあるので、とにかくゆっくりと散策するのがオススメ。
一面に咲き誇る青い紫陽花
契園内、日本庭園の右手奥にアジサイ苑がある。ここの紫陽花の特徴はとにかく青いということ。木々の新緑と青い紫陽花のコントラストがとても目に心地よく、青一面の紫陽花の中、ところどころに咲く淡いピンクや白もアクセントになっていて、見ていて飽きない。規模はそれほどでもないが、紫陽花好きが十分楽しめるアジサイ苑だ。
地元の星と幸福の鐘
127段の階段を登り境内に入るとすぐ、目に飛び込んでくるのが地元の星?「どぶろっく」のパネル。つい横に並んでポーズをとりたくなる(笑)
それは好き好きだとしても、一回50円でつける幸福の鐘は、1300年の歴史を持つ古刹ならではのなんともジーンとくる音色だ。
最後に
毎年どこかしらへ紫陽花を見に出かける。世に桜を愛する人は多いが、私は圧倒的に紫陽花派で、我が家の庭先では紫陽花たちを挿し木で育てている。枯れるものも多いが、成長して地植えできたものもあり、それがまた楽しいのだ。
店舗名 | 大興善寺 契園 |
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住所 | 佐賀県三養基郡基山町園部3628 |
入園料 |
大人 600円 |
公式サイト | |
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