【離島・加唐島】佐賀県最北端のカリオ灯台に行ってみよう!離島の大自然と海風を感じながらハイキング。

【離島・加唐島】佐賀県最北端のカリオ灯台に行ってみよう!離島の大自然と海風を感じながらハイキング。

佐賀県最北端の島、加唐島。玄界灘の透き通った海と青い空に囲まれた自然豊かな島です。
今回はそんな加唐島の中の最北端、つまり佐賀県の北の先っちょにある「カリオ灯台」をご紹介します!

加唐島の基本情報と行き方

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加唐島は唐津市呼子から船で約17分、人口約100人、周囲約14.6キロのゆったりと時間が流れる小さな島です。季節によって椿やゆうすげが花を咲かせます。
島内を歩けば至る所で猫に会うことができ、「ねこの島」とも呼ばれる島です。
海の生き物の宝庫でもあり、釣り客が一年中訪れます。

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また、朝鮮半島で6世紀前半に活躍した百済の第25代国王「武寧王」が誕生した島と言われており、現在も韓国との交流が続く歴史のある島です。

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船は呼子から一日往復4便。加唐島汽船「かから丸」に乗ります。
乗り場の目印は赤い桟橋です。桟橋から向かって左側に「かから丸」が停まっています。呼子の駐車場から少し歩くことになるので、時間に余裕を持って来てくださいね。

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チケットは船に乗った後に購入します。船が出発すると間もなく船員さんがまわってくるので、そこで船代を払いましょう。往復券は980円。帰る時にも使うので、大切に持っていてくださいね。

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加唐島までの約17分間は、玄界灘に浮かぶ他の島や海の景色を楽しめます。船の2階は風に当たることもできるため、晴れた日は特におすすめです。あっという間に到着しますよ。

いざ、佐賀県の最北端オブ最北端へ!

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島に到着すると、早速多くの猫ちゃんたちが出迎えてくれました。ここだけでもすでに10匹はいるようです。さすが「ねこの島」。

ターミナルには観光案内所と島の地図が載った大きな看板があります。今回はこの地図の最北端にある「カリオ灯台」に向かいます。佐賀県最北端の島の最北端なので、「最北端オブ最北端」です!(笑)
距離はターミナルから約4.5キロ。看板には徒歩70分と書いてあります。
島には自動販売機はありますが、スーパーがないためハイキング用の飲み物や食べ物、お菓子は持参することをお勧めします。

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加唐島のゆるキャラ「かかにゃん」の顔出しパネルもありますので、記念写真も忘れずに。

では、北に向かっていきましょう!

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観光案内所の横にある坂道を進むと間もなく左手に「百済武寧王生誕地」の記念碑が現れます。後ろに続く大きな木は桜の木で、春には桜の道ができます。

道は舗装されているため、坂道でも歩きやすくなっています。ぐんぐん進んでいきましょう!

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途中、分かれ道が何ヶ所か出てきます。その時は椿園の方向に進みましょう。不安な場合はGoogleマップに頼ることもできます(笑)

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道は最後まで舗装されているため、登山のようなハードさは全くありません。仲間と楽しくおしゃべりしながら前に進むことができます。

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道の脇にはところどころ畑もありますが、基本的には自然の本来の姿があります。青々とした植物やその香り、鳥の鳴き声に癒されます。

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歩いていると、何ヶ所か断崖絶壁と大海原の景色が広がっていました。こんなに気持ちよく深呼吸できるのは久しぶりです!

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途中、木のトンネルのような道もありました。トトロが出てきそうな風景に自然と胸も高鳴ります。ここでは聞いたことのない「キーキー」という鳥の鳴き声が聞こえてきましたが、文字通り真相は藪の中です(笑)

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椿園の看板が見えてきました。加唐島の北側にはヤブツバキが約4万5千本も自生しているそうです。島では純度100%のつばき油が生産されています。看板には毎年12月から2月にかけて真紅の花が咲くと説明が書かれていました。

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さらに進むと、次はため池が現れました。ここまでくるといよいよゴールは間近です。

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おしゃべりしながら舗装された道を歩き続けて約1時間、目的地のカリオ灯台がある広場に到着しました!

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芝生が広がり、海の風景をパノラマで見渡すことができます。「佐賀県最北端 椿園」と書かれた看板もあり、記念撮影にぴったりです。夏になると、灯台の周りは爽やかなレモンイエローのゆうすげの花でいっぱいになるそうです。

ちなみに加唐小中学校の遠足の行き先も「カリオ灯台」。つまり小学校一年生も歩いて行ける場所だということです。

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景色を眺めていると、向かいにうっすらと島が見えました。地図で確認すると長崎県の壱岐でした。

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また、崖の下には細長く突き出た磯場が見えました。これが看板の地図にも載っていた佐賀最北端の「エヌオノ鼻」です。
この日は他に訪れている人がいなかったため、広場は貸切でした。レジャーシートを敷いて食べたお菓子は体に沁みました。

水平線に沈む夕日は綺麗なこと間違いなしですが、日が沈んで帰れなくなってしまう前に引き返します。名残惜しいですが、ゆうすげの花が咲く頃にまた来ることにしましょう!

「カリオ灯台」へのハイキングを終えて

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「ねこの島」というだけあって途中猫ちゃんたちが後ろについてくることも多々あり、猫とも一緒に散歩ができます。

帰りの道はほぼ下り坂。難なく約1時間でターミナルに戻ってくることができました。途中険しい道がないため、おしゃべりしながら歩くのにちょうどいい距離でした。

人が少ない島でのハイキングは、普段の生活から一旦距離を置いて大自然の中で非日常の時間を味わうことができます。運動しながら心のデトックスができるのが最高です!
ゆうすげや椿など季節ごとに違う景色を楽しめるため、1回と言わず2回3回とまた行きたくなりそうです。

まとめ

今回の「カリオ灯台」へのハイキングは、ピクニックの時間も含めて3時間程度で
行くことができるコースです。

加唐島には他にも武寧王生誕の地とされる「オビヤ浦」など、見るべきスポットがまだまだあります。島で採れる食材を使った絶品の「島椿ピザ」を食べられるカフェや、豪華で新鮮な海鮮がたらふく食べられる民宿もあります。

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天気が良い日の海はエメラルドブルーでとっても綺麗ですよ。

魅力がたっぷりつまった加唐島。ぜひ、非日常を味わいに足を運んでみてください。

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地名 加唐島
住所 佐賀県唐津市鎮西町加唐島
地図

ライター

牟田友佳 (Muta Yuka)

長崎市育ち。2024年4月に夫の転勤で佐賀県に移住。 新聞記者を経て、フリーランスとして細々と活動中。 自然、おいしいもの、旅...

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