心も身体もうれしくなる洗練された空間と食べ物を提供する「エミカフェ」。2022年12月にオープンして以来、ネットでも驚くほど高い評価を受けています。
おしゃれで食べ物がおいしいだけでなく、バリアフリーでペットOK、キッズスペースや個室もあって、みんなにやさしいカフェ。
今回は、そんなこだわりがつまった「エミカフェ」の魅力をご紹介します。
心地よさに包まれるおしゃれな空間
「エミカフェ」は武雄市の国道34号線沿いにあり、武雄市図書館から約500m、県立武雄高校から約500mとアクセス良好。駐車場は車を8〜10台程度とめることができます。
外観はモダンでおしゃれなデザイン。建物は武雄出身の建築士、宮原慎太郎さんが手掛けたそう。
周辺は植物がのびのびと育っていますが、それでいて建物と調和していてセンスを感じます。写真の左側に写っている建物より高いシンボルツリーはザクロの木。
ちょうど紅いザクロの実がたくさんなっていて、思わずテンションが上がってしまいました。オーナーさんによると、樹齢150年なんだとか。
バリアフリー設計のため、入口までの通路は車椅子やベビーカーでも問題ありません。小さな道を通って行く感じにワクワクしますね。
店内は吹き抜けで開放感があり、木を基調とした温かみのあるデザイン。家具は佐賀市諸富町に本社を置く「平田椅子製作所」のものを使うなど、地元の魅力あるものをフルに活用しています。
窓から取り込む自然の光がやさしく、居心地のよさに時間を忘れてしまいそうです。
安心できる素材を使った身体にやさしいメニュー
それでは、みなさんが気になるメニューを見てみましょう。
メニューはオーナーが「自分が食べたいもの」「毎日食べても身体にいいと思えるもの」を提供しているそうです。
ご飯ものはランチメニューが4種類。
伊万里の「素エコ農園」の平飼い卵を使用した「たまごサンド」(700円、全て税込)、和小麦と地元の野菜をたっぷり使った「プレッツェルとスープ」(800円)、佐賀の玉ねぎをベースに素材の魅力を引き出したスパイシーな「野菜たっぷりキーマカレー」(1,000円)、小麦粉をじっくり炒めて作った「ハヤシライス」(1,000円)があります。
ランチはなくなり次第終了です。
ランチ以外に、ドリンクと15種類ほどの日替わりのデザートメニューがあります。
メニューの材料はなるべく地元のものや国産のものが使われており、デザートはチョコレートなど一部の既製の材料を除いて、白砂糖を使わずに手作りされています。
特にマフィンは開店当初からあるメニューで、乳製品と卵を使用せずにつくられています。私が訪れた日は、チョコ、抹茶あずき、黒豆きな粉の3種類のマフィン(それぞれ350円)がありました。味は季節によって変わります。
グルテンフリーのお菓子やアレルギー、ビーガンに対応したメニューもあり、お店のやさしさを感じました。
地元の器と一緒に楽しむ絶品料理
私が今回ランチに注文したのは「ハヤシライス」(1,000円)
一番人気は「キーマカレー」(1,000円)ですが、こちらのハヤシライスはこだわりのメニューたちの中でも一番手が込んでいるとのこと。なんと、小麦をギリギリ焦げるぐらいまで約1時間炒り続けるそうです。さらに、国産和牛と佐賀の玉ねぎをたっぷり使ってじっくり煮込んだ一品です。
お米は安心安全な米づくりに努めている佐賀市川副町「光吉農産」の佐賀県特別栽培米を使用しています。
器も全て武雄周辺の窯元にこだわっている「エミカフェ」。今回は有田焼の器に盛られてきました。いただきます!
お、おいしい...。香ばしくて甘みがあり、牛肉の旨味も掛け合わさって深みのある味わいです。高菜もいいアクセント。一瞬で完食してしまいました。
「たまごサンド」(700円)と「黒豆きな粉マフィン」(350円)、コーヒー(500円)もいただきました。(...はい、よく食べます(笑)。)
「たまごサンド」は他で見かけないユニークな形。麦わら帽子を逆さまにしたようなぽてっとした器は、白石町の陶芸家、光たけすみこさんの作品。「エミカフェ」の「たまごサンド」用に作られた専用の器です。どおりで、たまごサンドが絶妙に器に収まっているのですね。
味はというと、これまた繊細でびっくりするおいしさ。柔らかいたまごはお出汁が効いたやさしい味で、ほんのり柚子胡椒が香ります。苦手な人は柚子胡椒を抜くこともできますが、鼻からふわっと香るこのおいしさをぜひ体験してほしい。パンの耳は程よい歯応えがありますが、パン自体フワッフワでどこまでパンでどこからたまごかわかりません。
「黒糖きな粉マフィン」は佐賀大学で育成された「高オレイン酸大豆」でできたきな粉をたっぷり使って栄養満点。オレイン酸はコレステロール値を下げたり、動脈硬化や心疾患を予防したりする効果があるそうです。
そして、こちらのお皿も光たけすみこさんの作品とのこと。
実際に食べてみると、きな粉と黒豆の味が存在感を発揮して香ばしくておいしいです。マフィンはしっとりしていて、中にもしっかり黒豆が入っています。なにを食べてもおいしくてやさしい味...。ぜひ別の味のマフィンも食べてみたくなりました。
挽きたてのコーヒーは、武雄市にある「桃林窯」のカップが使われていました。
この心地よい空間で、素敵な器と一緒においしいものを味わえるなんて、なんて贅沢なのでしょう。
心も身体も大満足です。ごちそうさまでした!
バリアフリーでペットもOK、キッズスペースも
小さい子どもから年配の方まで利用することを想定した設計になっている「エミカフェ」では、随所にこだわりとやさしさを感じることができます。
キッズスペースには、絵本やおもちゃまで準備されており、トイレにはおむつ交換台がついています。
もちろん、トイレは車椅子の方でもスムーズに利用できる造りです。
ペット同伴の方は、裏の入り口付近にある広々としたテラス席や正面の入り口付近の席などで食事を楽しむことができます。
個室も完備されていました。
いろんな配慮がされて、多くの人が安心して過ごせる空間になっています。
テイクアウトメニューあり、お土産にも◎
先ほど紹介したマフィンたちや20種類の具材を使った「ビスコッティ」、ドリンク類などはテイクアウトできます。お土産にもいいですね。
おわりに
メニュー、器、空間など、どこを切り取ってもこだわりとやさしさが感じられる「エミカフェ」。店員さんは親しみやすく、メニューのこだわり等をやさしく教えてくださいます。
地元や周辺の資源を最大限に生かして魅力を伝える姿勢に、武雄に根を張るカフェとしての誇りを感じました。
メニュー表にはWi-Fiパスワードまで載せてくれる心遣い...。老若男女、国籍もさまざまな来店者たちの評価が高いのも納得です。
みなさまもぜひ地元の魅力とこだわりがつまった空間に癒されながら、心と身体が喜ぶメニューを味わってみてください!
店舗名 | エミカフェ |
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住所 | 佐賀県武雄市武雄町武雄8102 |
営業時間 | 午前11時〜午後5時 ※予約は受け付けていません |
定休日 | 日、月 |
公式Instagram | https://www.instagram.com/emicafe3/ |
地図 |
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