どうも、編集部の中村です。
前回、佐賀県の7つの離島の一つ「高島」の魅力をお伝えしましたが、旅中に分かった出来事を番外編として紹介します。
【佐賀の島めぐり~高島番外編~】噂の都市伝説は本当だった?!|唐津
宝当神社設立の歴史
宝当神社で有名な高島。なんで有名になったかは前回の記事をご覧いただくとして、宝当神社ができた歴史をたどってみましょう。
宝当神社は元々、高島の産土神を祭った塩屋神社の境内社。海賊退治を行い島を守り、1586年(天正13年)この島で亡くなった野崎隠岐守綱吉を奉った神社で、1768年(明和5年)に建立されました。
そう、かつて高島に来た海賊を退治した島の英雄野崎隠岐守綱吉がキーパーソンとなるのです。
英雄は不幸にも病を患い、30代という若さで亡くなってしまうのですが、その後の話がまた魔訶不思議。
都市伝説
「高島には野崎さんしかいない」
野崎壱岐守綱吉の海賊討伐の一件以来、綱吉を崇めて、島民はすべて代々「野崎姓」を名乗るようになったそうです。果てして今でも野崎さんしかいないのでしょうか?
高島に行く前に聞いたこの都市伝説が本当かデマか?調べるべく、高島行きの定期船の中から気をはっていると。
!!!!
早速、野崎さんあての小包が!!!
もうこれは、期待しかないと思いながら、胸を躍らせながら高島に向かったわけです。
そこまで、覚えていたのに、到着して散策コースの取材で海鮮丼を食べた後は、すっかり「野崎」さんのことを忘れていて......
噂は?
塩屋神社に行った後、そういえば!!と思い出し、あたりを見渡すと、お墓には「野崎」の文字。
ここで思い出したことにちょっと怖くなってしまったので、残念ながらお墓は写真に収めていません。
野崎さん......
試しに、帰り道にいらっしゃった島民の方に聞いてみました。
【編集部】「すいません。もしよろしければ、お名前を教えていただけますか?」
【島民の方】「ん?なんて?名前?」
「のざきひとみです」
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
野崎さん......
最終的に、取材で周った「宝当お休み処」も「宝当乃館」も「宝当大黒屋」も "野崎" さんでした。
どうも噂は本当のようです。
どうでもいいけど気になることを聞いてみた
そこで編集部にはある疑問が沸いたわけです。
「みんな野崎さんだったら相手を呼ぶときはどうしているんだろう?」
「宝当乃館」の店主が詳しく教えてくれました。
【宝当乃館 野崎さん】「島の90%以上は野崎姓です」
【編集部】「やっぱり、野崎さんばかりだと名前も同じパターンって出てくると思うんですが、そういう時ってどうしているんですか?メガネのたかこちゃんとかそういった呼び方になるんですかね?」
【宝当乃館 野崎さん】「そういう時は、住む地域で呼んでいます。例えば、東の方のたかこちゃんとか西の方のたかこちゃんとか。あとは、お父さんの名前をとってよしおさんのところのたかこちゃんとかですね」
なるほど!面白い!!
周りが同じ苗字の方ばかりだと、エリアや親の名前で呼び合うこともあるんですね。
島の方に聞いていくと、野崎さんじゃないのは、一度島を出た娘さんが旦那さんと島にUターンしてきた方達ぐらいだそうです。
結果
ちなみに、今回出会った島民のうち、7名のうち6名が野崎さんでした!!!
全員とまではいきませんが「ほぼ野崎さんしかいない」というニュアンスは間違いではない結果。
「高島にはが野崎さんしかいない」という都市伝説は、今後も受け継がれるかは神のみぞ知るというところですが、なんだか野崎姓を守っていって欲しいと密かに思っています。
そして、全国の野崎さん。高島へ!ぜひ!!
EDITORS SAGA 編集部 中村美由希
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https://editors-saga.jp/editors/editorssaga/20180509_352.html