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「やらない理由を考えるな」をモットーに生きるスーパー歯科医師 の挑戦

佐賀の街なかで、新たな出会いと友情を育むトーク企画『トモダチ100人できるかな?』。

佐賀の地酒を酌み交わしながら繰り広げられるこの企画の第八回目のゲストは、鳥栖で歯科医師を務める古宇田剛さんにお越しいただきました。

歯科医師とは思えないような風貌の古宇田さんから繰り出されたのは「主体性のない人生」から脱出し、自分らしい道を切り拓いてきた熱い物語でした。

佐賀の銘酒で乾杯!夏にぴったりのクラフトビール

今回のお酒は、宗政酒造さんから造られたクラフトビール、【のまんばビール ピルスナー】と【のまんばビール アメリカンペールエール】です。

ピルスナーは時間をかけてゆっくり発酵させており、佐賀県産麦芽の甘く優しい味わいが特徴です。アメリカンペールエールは、ペールエール麦芽とアメリカ産柑橘系ホップを使用した上面発酵の琥珀系エールビールで、柑橘系の香りとほどよい苦みが楽しめます。どちらもこの夏にぴったりの一品です。

霍見

このAPA、柑橘系の味がしてフルーティー好きな私はこっち派かも!

古宇田さん

僕は薄いビールが好きなのでピルスナー派ですね!

おつまみは森のキノコッチ

おつまみには、JONAI NORTHで販売している森のおつまみ キノコッチというチップスをチョイス。ヘルシーなまいたけチップスで、チーズ&ソルトで仕立てています。そのまま食べても、サラダなどに入れても美味しい万能おつまみです。

霍見

最初味が薄いかなと思いましたが、口の中でキノコの風味が広がっていきます。優しい味わいでおつまみにもってこいです。

古宇田さん

小魚をフライにしたものから味を薄くしたような味わいです。美味しいですよ!

なんとなく決めた進路から歯科医になるまで

霍見

前回のトモダチ・田代さんからお伺いした情報によると、趣味がかなり幅広く充実されているとか。ファッションやスタイル的にも歯医者さんと聞き、意外性を感じて驚きました。どのようにして歯医者さんになったんですか?

古宇田さん

もともと「凄く歯医者になりたい」と思っていた訳ではありませんでした。 

やりたいことが無く、大学を決めきれずにいました。そんな時に歯医者をしていた父から「この大学行ってみたら?」と言われて、なんとなく流されて。正直、自分で選んだって感覚はなかったです。

霍見

じゃあ、大学時代もそんなに熱が入っていたわけでは...

古宇田さん

医大の歯学部に入ったんですけど、最初の5年間は、勉強はほとんどしていませんでした(笑)。

霍見

モチベを上げるのって難しいですよね。そこからどう切り替えたんですか?

古宇田さん

6年生になり、いよいよ国家試験という現実に直面して、もうこれは逃げられないと腹を括りました。

8月から試験まで毎日13時間以上、過去問をひたすら解いてなんとか合格できました。

見事国家試験に一発合格した古宇田さん。

先輩から紹介していただいた病院で勤め、その後34歳で佐賀に戻り実家の歯科医院を継ぐことに。

驚くことに、70代のお母様も現役歯科医として共に勤めていらっしゃるとのこと。

サーフィンとの出会い--「ウナクネ」という自由なスタイル

霍見
いろいろな趣味を持たれているということですが、歯科医という多忙な生活の中どのようにしてその趣味に出会ったんですか?
古宇田さん

28歳で結婚して子どもができました。

それまではずっとサッカーをしていましたが、試合となると1日家を空けるので家族との時間を優先にしたいと思いました。

何かスキマ時間でできる趣味を探しているときに先輩に連れて行ってもらったのがサーフィンでした。

霍見
どちらまでサーフィンをしに行っているんですか?

古宇田さん

ホームは唐津です。波があれば長崎や宮崎まで行くこともあります。

霍見
はじめからうまく乗れたんですか?

古宇田さん

いや、全然。普段はスポーツ得意な方なんですけど、サーフィンだけは思うようにいかなくて。だから逆に、めちゃくちゃハマりましたね。悔しくて。その悔しさから練習を重ね、どんどんサーフィンの魅力にハマっていきました。

霍見
インスタのプロフィールに書かれている「ウナクネ」ってなんですか?
古宇田さん

千葉の「ナキサーフ」っていうショップのフナキさんが提唱している、オルタナティブサーフィンのことをいいます。楽しく自由にサーフィンをするって考え方です。うなぎがくねくねするイメージから「ウナクネ」と呼んでいます。

霍見

海外から生まれた呼び方なのかと思っていました!笑

サーフィンをやるときは疲れを吹き飛ばしたり、モヤモヤを吹き飛ばしたいときにされるんですか?

古宇田さん

その感覚はあまりないですね。サーフィンに行って当たり前のような生活をしているので、精神的にモヤモヤしている時は、むしろ海に行きたくなくなるくらいです。ハッピーな気分で海に入りたくなります。

霍見

友達から遊びのお誘いをいただいたとき、嬉しいけど今日じゃないなとなる日もありますがそういう感じに近いですよね。自分の状態って相手に連鎖することもありますし。それは生き方としても参考になりますね!

イカ釣り名人の顔も

霍見

他にも趣味があるんですか?

古宇田さん
はい。釣りにハマっています。最高2kgのアオリイカ釣ったことあります。イカは捌くの簡単ですよ。YouTubeで見たらすぐできます。
霍見

凄いですね!そんな簡単にできるんですね。

古宇田さん

歯科医師なんで、オペで培ったことが活きているのかもしれません(笑)

霍見
お医者さんってジョークもレベル高いんですね(笑)イカ料理は凝って作るんですか?
古宇田さん

いや、刺身が一番ですね!コウイカだったら身が分厚いから、刺身よりバター醤油で炒めるのがオススメです。マジでやばいです(笑)。

デリボーイ愛 働く車への情熱

霍見

キャンプもされるということですが、テントとか張ってするんですか?

古宇田さん
テントも張りますが、ほぼ車中泊でキャンプしています。
霍見

ちなみに何という車なんですか?

古宇田さん

デリボーイっていう、昔の配達用バンです。働く車が好きで、自分で塗装したり、内装も全部改造しました。荷室はベッドにして、棚も作って。1人で寝泊まりするには十分です。

霍見
おしゃれでかっこいい!
古宇田さん

これは良い車ですね。しかし排気量が2Lなので坂道がきついです。

現在はマットなオリーブグリーンに塗装されたデリボーイは、まさにアウトドア派の古宇田さんにぴったりの一台となっています。

本場メキシコ式タコスへの探求心

デリボーイでのアウトドア生活を楽しむ古宇田さんですが、彼の情熱はそれだけにとどまりません。最も熱中しているのが「本場メキシコ式のタコス」への探求です。

霍見

タコス愛がとにかくすごいと伺いました!

古宇田さん

はい(笑)。メキシコの本場スタイルが好きで、豚肉をラードで煮込む「カルニタス」が特にお気に入りです。ひき肉やチーズではなく、スパイスで味付けした肉に、玉ねぎやパクチーをコーンの皮で包んでいます。シンプルだけどめちゃくちゃ美味いんです。

霍見

近場に本場のタコスを食べられるお店は中々無いと思いますが、全国食べ歩かれてるんですか?

古宇田さん

はい。しかし近場でも食べることができますよ!福岡で店舗を持たずにキッチンカーで営業されている「EL PUERCO」というお店は僕の中で上位のお店です。

霍見
色々な所を食べ歩くときはどこに行くんですか?
古宇田さん

鹿児島、福岡、沖縄、東京...。韓国にまで行きました。SNSでつながったタコス仲間から情報をもらって、次々と巡ってます。

霍見
韓国にタコスのイメージはありませんでした!
古宇田さん

素のタコスが味わえてオススメですよ!原宿の人気のお店のインスタが、その韓国のお店をフォローしていたので知りました。

霍見
タコスの事はタコス屋さんから探るのが一番いいのですね(笑)凄い...

「やらない理由を考えるな」人生を変える哲学

サーフィン、デリボーイ、タコス、イカ釣りと多岐にわたる趣味を持つ古宇田さん。歯科医師という本業をこなしながら、なぜこれほど多くのことに挑戦できるのでしょうか。

古宇田さん

尊敬する先輩の言葉で、「やらない理由を考えるな」というのがあるんです。時間がないとか、面倒くさいとか言う前に、まずやってみる。やってみてダメならやめればいいし、ハマったら時間を作って続ける。とにかく、動く。

霍見

やってみたら良いことも悪いことも発見できますが、行動しないと何も発見しないということですね。胸が痛いです...それだけで成長の幅を狭めていることになりますよね。

この哲学が、古宇田さんの充実した生活を支えています。1回やってみれば、時間がないという理由もどうとでもなる。本当にやりたかったら、やりくりして時間を作れるはずです。

夢はタコスのキッチンカー

「やってみる」精神で様々なことに挑戦してきた古宇田さん。現在、新たな挑戦として温めているプロジェクトがあります。

古宇田さん

いずれはタコスのキッチンカーをやりたいと思ってて。衛生管理者の資格もあるし、調理場を借りて準備しています。デリボーイを改造して使えたら最高ですけど、運営は誰か若手に任せたい。

霍見

味の面では、これからまだ改良を続けていく感じですか?

古宇田さん

その辺はまだ煮詰めていなくて、ベストのタコスをつくれていません。好きな店の味と比べると、自分の味がまだまだだなって痛感します。特に皮のトルティーヤ。市販のじゃ全然ダメ。やっぱ自家製でトウモロコシから作らないと。

霍見

お店を出すときは佐賀に出すんですか?佐賀県民としては佐賀にお店出してほしい...

古宇田さん

そうですね。理想はお店を構えてお客さんを待つのではなく、自分達からコミュニティに入って、「美味しい」と評判が増えていくのが理想です。

さらに、奥様が作るグリーンカレーも絶品だそうで、タコス屋での提供を検討しているとのこと。

古宇田さん

僕の嫁が作るグリーンカレーがめちゃくちゃ好きで、『これもやろうよ』って言ってるんです。本格的なタイ風グリーンカレーとタコスの2本柱で考えています。

佐賀の魅力、再発見!

かつては流されるように生きていたという古宇田さんですが、今は自ら動くことで充実した日々を手に入れました。

タコスカーで走り回る古宇田さんを見かけるのもそう遠くないかも。

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EDITORS SAGA 編集部

編集部

今までなかなか紹介されていないような佐賀の隠れた魅力や新しい情報をお届けするべく日々、奮闘中!...

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