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【人生フルーツ】上映会㏌嬉野&基山 ある老夫婦の暮らしにみる、本当の豊かさへの思索

こんにちは。
武雄市でtrattoriYa Mimasaka(トラットリヤ ミマサカ)というイタリア料理店を営んでいる鳥谷です。
今回は嬉野と基山で開催される上映会をご紹介します。

結婚生活60年のご夫婦が選んできた道のりを描くドキュメンタリー

『人生フルーツ』
本作品の主人公は、建築家として活躍していたご主人の津端修一さんと修一さんが「最高のガールフレンド」と呼ぶ、奥さんの英子さん。

年齢はそれぞれ91歳と88歳。

自分たちで育て上げた雑木林に囲まれた、一軒の平屋に暮らしています。
庭には季節ごとに70種の野菜と50種の果実。
お二人とも実に幸せそうです。
そして、表現が正しいかはわかりませんが、かわいらしさも漂います。

暮らしの知恵、気遣いと工夫、いま大切にしたい価値観がぎっしり詰まった映画です。

こんな風に晩年を過ごすため、自分はどう生きていけばよいのだろう?
そんな思いが沸き上がります。

「国の根幹を支えるのは〇〇と〇〇」と言った私の父

個人的な話ですが、私が10代の頃、今は亡き父が授けてくれた言葉があります。
それは「国の根幹を支えるのは農業と教育だ」でした。

教育が重要であることは当時の私にもなんとなくわかりましたが、農業が根幹であるとの意味がよくわからなかったのです。
「食料自給率が低いと、もしもの時やばい、とか?」などと考えていたのを覚えています。 

当時の私の眼にはおじいちゃん、おばあちゃん世代のお百姓さんの仕事って、零細も零細で、利益は生まない、何とも非効率な営みに見えました。

でも、本当は自然のバランスを一切傷つけることなく、無理のない、見事なまでの循環を実現した最高の営みだったのではないかと最近は思えます。

自然という資本を傷つけ減らすことなく、
自然という資本が生み出してくれる僅かな利息の部分でささやかな幸せを収穫して暮らし続けるような。

お金は次の世代に渡せないが、良い土は残せる

このフレーズは、予告編でも流れる英子さんの言葉です。

経済優先、効率化、スピード、
そういうものに振り回されず、
時をためて、ゆっくりと生きていく二人の暮らしは何か、これからのヒントを内包しているように思えてならないのです。 

私は大切な子供たちに、いったい何を残せるだろう。 
そんな問いも浮かんできます。 

基山フューチャーセンターラボと嬉野交流センターが会場

地域のため、未来のため
学びの機会を生み出したい、文化の発信場所を増やしたいという人たちが各地で上映会を企画しています。

そのひとつ、基山フューチャーセンターラボの理念は「学びをやめない」。
そしてミッションとして「感性を育む土壌を耕すこと」を掲げているそうです。 
まさにこの映画と符合する点、多数。

嬉野交流センターにおいても、地域をリードするキーマンたちが「街の未来を輝かしいものとするため」に本作品を選ばれたようです。 

私も観に行くつもりです。
観覧の機会をくださった関係者の皆さんに感謝したいと思います。 

皆さんもぜひ、ご一緒に。

上映場所と日時など

① 基山フューチャーセンターラボ

上映日時: 10月13日
      10時00分~11時45分
      19時00分~20時45分
ホームページ: https://www.facebook.com/kfclab/
参加費:会員 500円、一般 1,000円
住所: 佐賀県三養基郡基山町宮浦182
問い合わせ:info@kiyamalab.jp

② 嬉野交流センター

上映日時: 10月22日 
      1回目14時00分~
      2回目18時00分~
参加費: 1,000円 (各回40名まで)
住所: 佐賀県 嬉野町大字下宿乙908-1
チケット販売場所
▶︎食菜市場きはら
▶︎小野原商店
▶︎うれし庵
▶︎シモムラサイクルズ
▶︎交流センター
▶︎未来工房
 お問い合わせ電話番号 0954-43-1860

イタリア料理店
trattoriYa Mimasaka
オーナーソムリエ

鳥谷憲樹 (Toriya Kazuki)

1982年武雄市山内町生まれ。東京・イタリアでの修行を経て故郷へUターン。 祖父母が遺してくれた庭を受け継いで、2016年イタリア...

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