佐賀県東松浦郡玄海町今村。
玄海エネルギーパークのほど近くに、老舗旅館「大玄」が営む小さなカフェがあります。
旅館の食堂をリノベーションして誕生した「大玄Cafe」は、玄海町初のカフェとして、地域に少しずつ根づき始めています。
旅館の食堂が、カフェに生まれ変わるまで
50年以上の歴史を持つ老舗旅館、大玄旅館。
かつては、原発関連の仕事で訪れる人たちが多く利用するビジネスホテルでもありました。
しかし、原発1号機・2号機の廃炉に伴い、宿泊客が減少。3号機・4号機のみの稼働となり、客足は半減しました。
「3年前くらいから、食堂の壁をリフォームして、カフェを始めたんです」
そう語るのは、この旅館の支配人。
もともと旅館の食堂だった空間は、光が差し込む明るいカフェへと生まれ変わりました。
「玄海町唯一のカフェなんです」
以前は玄海町にもファミレスはありましたが、撤退後は地元の人がふらりと立ち寄れる場所がなくなってしまいました。
そんな中で誕生したのが「大玄Cafe」です。
ドアを開けると、昔ながらの外観からは想像できない、おしゃれな空間が広がっています。
店内には、チョークアートで描かれたボードや壁。温かみのある手描きの文字とイラストが、カフェの雰囲気をより一層引き立てています。
「これ、私が描きました」
大玄CafeのSNS担当のレイコさんは、デザインも手がける多彩な才能の持ち主です。Instagramの投稿も、すべて彼女が作成しています。
バリアフリーで誰もが入りやすい空間
店内を案内してもらうと、細部へのこだわりが見えてきます。
入口はスロープになっており、車いすやベビーカーでもスムーズに入店できます。トイレも広々としたバリアフリー仕様です。
「車椅子の方も入りやすいようにしました。バリアフリーは誰にでも優しいですから」
旅館として長年営業してきた経験が、こうした配慮にも活きています。
旅館部分は現在も営業中で、ビジネスホテルタイプ、旅館タイプ、家タイプと、さまざまな宿泊スタイルに対応しています。
日替わりスイーツと気軽な価格設定
大玄Cafeのメニューは、本格的なエスプレッソマシンで淹れるコーヒーと、地元食材を積極的に取り入れた手作りの日替わりスイーツが中心です。
この日は、シフォンケーキやガトーショコラが用意されていました。
シフォンケーキ 1ピース200円
ふわふわなシフォンケーキには生クリームが挟んであります。しっとりとした食感で、2つ、3つと食べられてしまいそうな軽やかさです。
毎日でも通ってもらえるよう、お財布に優しい価格設定。普段なら我慢してしまいそうですが、つい2つ目も注文したくなります。
事前に予約をしておけば、ホールでの購入もできるそうなので、玄海町からの帰り道にお土産としての利用もおすすめです。
ホットドッグ 350円
ウインナーと下にひいてあるみじん切りされたシャキシャキの玉ねぎがよく合います。
持ちやすいサイズで、ドライブのお供にもぴったり。
大玄プリン 250円
大玄Cafe一押しの大玄プリン。少し硬めの懐かしい味です。
たっぷりのカラメルをスプーンで少しずつすくいながら、会話を楽しみつつゆっくり味わいたい一品です。
ドリンクもお手頃価格
ドリンクは紙コップで提供され、そのまま持ち帰りやすいのもうれしい心遣いです。
子ども向けのメニューも充実しており、店内には絵本も置かれています。子どもと一緒に、ホッと一息つくこともできます。
これなら、エネルギーパークで楽しんだ帰りに家族連れでも気軽に立ち寄れそうです。
地域とのつながり
カフェの主なお客さんは地域の高齢者や原発関係者、近隣に住む方々なんだそうです。
「近くの方からは『ここにあったんだ!』って驚かれることも結構ありますね」
旗は立てているものの、店舗が道から少し中に入っているため、まだまだ気づかれていないのが現状。知られていないのが本当にもったいない場所です。
大玄Cafeの営業日は、月曜日から金曜日の10時から16時までで、今後は様子を見ながら土日の営業も検討中とのこと。
玄海町を訪れた際には、ぜひ見つけてほしいお店です。
SNSで広がる、カフェの魅力
集客の中心はInstagramで、日替わりスイーツや店内の様子、季節のメニューなどが、カラフルで目を引くデザインで紹介されています。
レイコさんが丁寧に作り込んだ投稿は、カフェの温かな雰囲気が伝わってきます。
店内には、手描きのメニューボードも飾られています。
「メニューボードは随時更新してます。これもみんなで描いてるんです」と壁のあちこちに素敵なデザインが描かれています。
訪れるたびに変化する壁のアートも楽しんでみてください。
「玄海町唯一のカフェ」として
大玄Cafeは、玄海町で唯一のカフェとして、地域の居場所になることを目指しています。
旅館の食堂だった空間は、光が差し込む明るいカフェに生まれ変わりました。そして手作りのスイーツ、本格的なコーヒー、温かなおもてなしが出迎えてくれます。
「平日の昼間、ちょっとコーヒーを飲みながらゆっくりしたいっていう方に来てもらえたら嬉しいです」
玄海町に新しい風を吹き込む小さなカフェは、今日も静かに扉を開けて、訪れる人を待っています。
最後に
「玄海町唯一のカフェ」という言葉が印象的でした。
人通りも多くない場所で、地域のためにカフェを続ける姿勢から、地域への愛情が伝わってきます。
エネルギーパークに行く際は、ぜひ大玄Cafeに立ち寄ってみてください。
手作りのスイーツと温かいコーヒーが、心安らぐひとときを届けてくれます。
| 店舗名 | 大玄Cafe(だいげんカフェ) |
|---|---|
| 住所 | 佐賀県東松浦郡玄海町今村4853-1 旅館大玄1F |
| 営業時間 | 月曜〜金曜 10:00〜16:00(L.O15:30)今後変更あり |
| 駐車場 | あり |
| 電話番号 | 0955-52-6348 |
| 公式SNS |
公式Instagram:@daigen.cafe_genkai.town |
| バリアフリー対応 |
スロープあり、車椅子対応トイレあり |
| 地図 |
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