「この場所の魅力は・・・」
嬉野のまちを案内しながら、とびきりの笑顔を浮かべるのは、嬉野市を拠点にまちあるきや移住コーディネーターとして活動する久野裕子(くの ゆうこ)さん。
地域おこし協力隊として嬉野の地に移住してきた久野さんは、これまでインターネットラジオの発信や空き家活用など、地域に暮らす「人」に焦点を当てた様々な企画に奔走してきました。
なかでも、協力隊を卒業したあとも大切に育ててきたのが「まちあるき」の活動です。
外向けだけでなく、まちの人が地域を見つめるための「問い」
最初は、外から来た人に嬉野を知ってもらうための小さな一歩でした。
しかし、久野さんは、まちあるきを重ねるなかで、参加者以上に「案内する側」の心の中に、温かな変化が生まれることに気づいたといいます。
「案内人になると、『このまちのどこが好きなんだろう』って、自分の足で歩きながら、自然とまちの愛しい場所を探すようになります。言葉を紡ぐうちに、それまで見過ごしていた魅力に気づいて、案内する私自身がどんどんまちのことを好きになっていくんです」
久野さんのつくるまちあるきは、訪れた人にまちの魅力を感じてもらう時間であると同時に、案内する人自身が「自分とまちの関係を結び直す」ための、かけがえのない時間にもなっているのです。
暮らしに溶ける「好き」がまちを豊かにする
久野さんとともにスペース「す」を立ち上げた糸山さん(日替わり店主)
久野さんが仕掛けるまち歩きでスポットライトを当てるのは、そこに暮らす人々の息遣いや、お店の何気ない日常の営み、"地域を知る入口"のような時間です。
「最近は案内人を増やす取り組みを始めています。『あのお店のおじちゃんがすごく面白くてね』とか、『ここから夕陽を眺めるのが好きなんです』とか。その土地の人が、それぞれの視点で話すことで、地域の温度感は何倍も参加者の心に響いていきます。移住者の私ができたんだから、誰だって案内人になれるはず。大事なのは特別な知識じゃなくて、自分の好きな場所や人を、誰かに伝えたいと思う気持ちだけです」
「誰だって、自分の住んでいるところを『好き』って思いたいじゃないですか。自分の言葉でまちの魅力を語れる人が増えていけば、私たちの暮らしはもっと豊かなものになると信じています」
あちこちで、小さな「好き」が語られ始めること。
まちあるきを通して投げかけられる問いは、私たちがまだ知らない「暮らしの豊かさ」を解き明かす、新しい入り口なのかもしれません。
プロフィール
久野 裕子(くの ゆうこ)
1988年大阪府生まれ。大学・大学院でランドスケープデザイン(景観設計)と公共空間の活用を学び、建設コンサルタント会社勤務を経て保育士に転身。2021年に嬉野市地域おこし協力隊として移住し、移住・定住促進や空き家活用、まち歩きなどに携わる。
現在は移住コーディネーターとして活動するほか、移住者仲間と共に日替わり店主制の拠点「スペース『す』」を運営している。
SAGAローカリストアカデミー2026 概要
| 日時 | 2026年9月12日(土)13:00~17:00(予定)(受付開始 12:30~) |
|---|---|
| 場所 | 佐賀県庁 新館 地下1階・SAGACHIKA-サガチカ- (〒840-0041佐賀県佐賀市城内1丁目1-59) |
| 参加対象 | 50名(先着申し込み順) |
| 参加費 | 無料 |
| 参加ローカリスト | 入江航 / 大石絢子 / 久野裕子/ 山崎裕次郎 |
アカデミー終了後に、交流会も開催!
歴代ローカリストとも交流できるチャンス。 新たな人脈や面白いアイデアが生まれるかも?
(アカデミーと同会場で、アカデミー終了後に2時間程度開催予定)
※参加申し込みは公式LINE「SAGAローカリスト」の応募フォームからお願いします。