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今年も開催『第7回さがの木の住まいコンクール』受賞作品紹介!【さがの木と暮らすvol.7】 PR

木を植え、育て、伐り、使い、また植えるという森林資源の循環利用を後押しするために、林業や木材産業を中心に、様々な事業の輪が広がっています。特に佐賀県内の多くの森林は収穫期を迎えており、森林保護の観点からも「今、木を使うこと」が求められています。

昨年に引き続き、EDITORS SAGAでは『さがの木の住まいコンクール』で優秀な成績を収めた作品をご紹介します。このコンクールは県産木材をふんだんに使用し「木の心地よさ」「かっこよさ」をアピールできる魅力的なデザインの木造住宅を募集し、毎年開催されています。

前回受賞した作品はこちらから↓

今年も魅力的な木造住宅が多数!『さがの木の住まいコンクール』

今回で7回目の開催となった『さがの木の住まいコンクール』。

『佐賀県産木材地産地消の応援団』の大工・工務店、建築設計事務所から、新築木造住宅や木質空間の作品が数多く応募されているこのコンクール。県産木材のイメージアップを進めることで、より多くの方に木造建築物や木質空間へ県産木材を活用してもらうことを目的としています。

今年は新築住宅部門へ22社45作品の応募があり、年々応募数も増えているそうです。今年はどんな作品が受賞したのでしょう。

木の温かみと施主の想いをカタチに「新築住宅部門」

施主の想いを汲みながら作られる新築住宅。木の特性や独特の温かみを活かした作品だけでなく、佐賀の住宅事情にマッチした提案もみられました。

厳正な審査を経て受賞された5つの作品をご紹介します!

【最優秀賞(佐賀県知事賞)】株式会社小渕建設:I邸

二世帯住宅のI邸。元々あったご実家の老朽化に伴い改築することに。解体時に採取した古材を再利用し、以前の住宅から新居へ受け継いだそう。

"お互いの生活スタイルを維持しながら、近くにいるという安心感を持ちたい"という施主様の要望から1階と2階を親と子で分け、室内空間に多くの県産木材を使用し、『木で囲まれた家』として"木の温かみと心地よさ"が感じられます。

狭い土地での二世帯分離住宅であることや、防火・防犯面に気を付けながらも木材を多く使用したこと、旧宅の木材を使用することで、環境面だけでなく、家族の想いを汲まれているところが評価されました。

【優秀賞(さがの木の住まいコンクール審査委員長賞)】株式会社松岡工ム店:M邸

ウッドデッキまで葺き下ろした(ふきおろした)大きな屋根が印象的なM邸。

水回り以外の床材は県産の杉板を使用し、また化粧梁や登り梁にも杉材を使用しているそう。施工された松岡代表取締役によると、地場産杉床材の足ざわりの良さを住まい手側に伝えるとともに、木による空間の演出で子どもにいい影響を与えたいという想いで建設されたそうです。

平屋でありながら、施主の意向を汲み、小上がりに勉強ができるカウンターなど子ども達を思いやる親の考えが反映されていると評価されました。

【優秀賞(一般社団法人佐賀県木材協会長賞)】古川建築株式会社:J邸

J邸のコンセプトは『ヴィンテージテイスト』。室内から外まで続く板張りの天井やリビングの梁、6寸角の立派な大黒柱などに県産木材が使用されています。

スタイリッシュに作りすぎると無機質な空間になってしまうこともありますが、木の露出率を計算して"木づかい"にメリハリをつけることで、洗練された空間と家族が集まる温かなデザインを両立させたいという施主の希望を見事に叶えた作品です。

【入賞(サガテレビ賞)】有限会社武藤工務店:N邸

シンプルな外観に対して、内装は木のぬくもりを感じる広い空間にしたというN邸。

家族の存在を感じられる空間にするために、キッチンを中心とした動線を確保しつつ、リビング・ダイニングを一体的なつくりにして、とても開放感のある吹き抜けが設けられています。柱や吹き抜けの梁に県産の杉材を使用し、木の温もりとそれぞれの表情を楽しめる作品となっています。

【入賞(佐賀新聞社賞)】株式会社坂井建設:O邸

前回『さがの木vol.6』でご紹介した、『株式会社 坂井建設』さんが今年は佐賀新聞社賞を受賞されました。

自然素材のみで作り上げられたO邸。

木の温もりを感じる空間にしたいという施主の希望から、ポーチから玄関、キッチンやリビング......と動線全てに県産木材を使用され、敢えて色付けをせず、県産木材の木目を引き立たせた風合いにしているそう。

木材の特性である"調湿効果""消臭効果""リラックス効果"を充分に発揮できるよう、漆喰塗(しっくいぬり)と組み合わせて過ごしやすい空間に仕上げました。

受賞作品以外にも多くの県産木材を使った魅力的なデザインの作品の応募があったそう。『Life with Wood』で紹介されています。ぜひ覗いてみてください。

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最後に

SDGs達成に向けた取り組みが行われている近年。木材利用への関心が高まっています。

日本人が森を利用して、生活するようになったのは縄文時代からと言われており、住居だけでなく狩猟や燃料など、樹種を選びながら森林の恵みを頼りに生活をしていました。現代においてもその生活は変わりません。人の生活に欠かせない存在である木。調湿や消臭だけでなく、時にリラックスさせてくれる"暮らしを満たす存在"とも言えるでしょう。

木材を適切に利用することは森林を守ることにつながります。森林は災害の防止や水資源の涵養に役に立っており、木が持つカーボンニュートラルな特性によって地球温暖化の防止にも貢献しています。

木を植え、育て、伐り、使う。この循環をふるさとで進めていくことが、私たちの身近な自然を守ることにも繋がるのではないでしょうか。

他の素材にはない、木特有の温かみはいつでも、私たちを包み込んでくれることでしょう。


EDITORS SAGA編集部 相馬

ふるさと木材

さがの木

さがの森林で育った県産木材の地産地消や木材産業の活性化に繋げようと様々な事業の輪が広がっています。 森林保全へ思いを馳せながら、素...

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