【NAKAYAMA FARM】農学部出身女子がみやき町で手掛けるいちご＆パッションフルーツ

編集部

2019.03.20

以前、EDITORS SAGAの「バレンタインデーにおすすめの変わり種チョコレート２０１９」で取り上げたみやき町のお菓子屋さんクルール・ド・銀月。こちらで販売している変わり種チョコレート「パッションフルーツ生チョコ」を取材した時に、「このパッションフルーツは、みやき町の農学部出身女性が1人で作ってるんだよ」と教えていただき、思わず気になってしまい今回取材に足を運ばせていただきました。

農学部出身女子とみやき町のいちご農家の運命的な出会い

その農家さんがパッションフルーツといちごを栽培している「NAKAYAMA FARM」さん。愛知県ご出身の中山菜穂さんが基本お一人で営んでいます。九州大学の農学部を卒業して、農業会社で肥料の開発をしている時に、肥料評価のためにいちごを育てていたそうです。そこが中山さんといちご作りの最初の出会いでした。

その後、ご結婚を機に退職して、ご主人の実家であるみやき町に引っ越してきた中山さん。

「いつか自分でも農家をしたい」

そう思ってたところ、なんと引っ越してきたご主人の実家は５０年前からいちご農家を営んでいたという運命的な出会い。早速そこのお手伝いを......というわけではなかったそうです。

ご主人のお父様が営んでいたいちご農家は、ご主人が家業を継がずに他の仕事をされており、お父様をはじめ運営している方々もご高齢になったということから、もういちご農家を畳もうとしていたそうです。

そうして、５年ほどの月日が経ち、いよいよ離農するという時に、中山さんが立ち上がり、５年前から農家に転身。それがNAKAYMA FARMの始まりだったそうです。

キンド酵素を使った丁寧ないちご作り

NAKAYAMA FARMのいちごはキンド酵素と呼ばれるものを使っているそうです。

キンドとは124種類の微生物が入った資材で、これを入れることで土が元気になり、安全安心でとっても甘いいちごが作れるそうです。

見た目もとても煌びやかできれいなものばかりなので、それだけで食欲がそそられます。食べてみると、本当に驚くほど甘くてビックリ！口の中に一気にいちごの香りが広がり、どんどん食べたくなってしまいます。

このいちごは、みやき町のふるさと納税でも買えるとのこと。ふるさと納税用の箱には可愛いNAKAYAMA FARMのロゴマークも入っており、女性農家らしい心遣いも感じることができます。

ちなみに、いちごは大きさが大きい方がより水分もたっぷりで、栄養を引き込む力も強いため、甘くてジューシーで美味しいそうです。今までたくさん入っている方がお得と思って、小さめを買っていた方はぜひこれから大きいのを買ってみてください。

叔父さんから受け継いだ佐賀県では珍しいパッションフルーツ

クルール・ド・銀月さんの生チョコに使われているパッションフルーツは、なんと叔父さんから受け継いだもの。佐賀県でも珍しいパッションフルーツ。私も育てているところを初めて拝見しました。まるでジャングルのようなハウスの中は温度管理がされており、冬でもちょっと暑いぐらいの気温になっていました。

パッションフルーツは、１本の苗で毎年３０個前後の実を３～４年ほど付け続けるそうです。

そして、緑色から徐々に赤紫のような色に変わっていき、完熟になると自分でポトッと落ちるので、それを拾って収穫していきます。

パッションフルーツは、動脈硬化や心筋梗塞などの生活習慣病の予防や免疫力を高める働きもあるβカロチンが豊富に含まれているほか、アミノ酸の代謝に大きな役割をもつビタミンＢ６や、ビタミンＣ、それに女性には欠かせない葉酸などをたっぷりと含んでいる非常に健康にいい果物なんだとか。

そのまま食べてもモチロン美味しいですが、焼酎などお酒に入れてもとっても美味しいそうなのでぜひ一度試してみてください。さらにNAKAYAMA FARMでは、パッションフルーツを丸ごと凍らせたシャーベットも販売しており、冷たいシャーベットとパッションフルーツの酸味がマッチして清涼感がありおススメです！