【farmers trip】初夏の恵。光樹トマトの森をお散歩。みんな喜ぶボーノ!レシピ。|川副 とまと屋ファーム江島(後編)

【farmers trip】初夏の恵。光樹トマトの森をお散歩。みんな喜ぶボーノ!レシピ。|川副 とまと屋ファーム江島(後編)

佐賀の隠れた食の魅力を探求する「farmers trip(ファーマーズトリップ)」。
佐賀で活躍する料理人が県内の農家さんを訪ね、レシピのヒントをもらい、料理をする。
毎回、食べる喜びを提供する旅を綴っていきます。

レシピを教えていただくのは、JONAI SQUAREの清田氏。
訪れるのは、光樹トマトを生産している佐賀市川副町の『とまと屋ファーム江島』さん。

前編では、農園を訪れ一緒に収穫しました。 後編では、収穫したトマトも使って、クッキングを楽しみます。
前編を読まれていない方、まずはコチラよりどうぞ。
最後にレシピも紹介します。

みんな喜ぶボーノなレシピ

20190613_h1_2.jpg

清田さんが新鮮なトマトを収穫した日。隣にあるビニールハウスキッチンでは、もう作業が始まっていました。

20190613_h1_3.jpg

使う調味料は、主にニンニクとオリーブオイルと塩のみ。(好みで鷹の爪も)
どんな料理ができるのでしょうか?
光樹トマトは、皮が硬くなく、そのまま食べるのももちろんおいしいですが。 ソースにしてもくちどけよく、食べられるのが特徴。

料理のポイントは、「素材の味を最大限に楽しむこと」だと清田さん。

20190613_h1_4.jpg

まずは、1.5cm程のサイズに切っていきます。

20190613_h1_5.jpg

鍋にオリーブオイル、みじん切りにしたにんにくを入れ弱火にかけます。
清田「にんにくを焦がさないように油に香りをつけるのがポイント!」

たっぷり鍋にトマトを入れた後は、塩をしっかり目に。(写真は5人分)

20190613_h1_6.jpg

清田「これだけ水分が出てくるんです。水を入れずに煮立てることでトマトの旨味がギュッと凝縮されます。とびきり美味いソースができますよ」

20190613_h1_7.jpg

時々かき混ぜながら6分目程に煮詰めます。目安は箸を立てて倒れない程度にということ。

ソース状になってきたら、お好みでカットトマトと合わせても◎

20190613_h1_8.jpg

最後に少しのゆで汁でソースをのばして、パスタに絡めます。

20190613_h1_9.jpg

お皿に盛ったら、「光樹トマトの特別パスタ」の完成です。

レシピ

江島さんの光樹トマトを使ったトマトソース

材料(2人前:パスタに使用する場合)

トマト   3個 (約550g)
にんにく  2片
オリーブ油 大さじ3
塩     小さじ1

作り方

  1. にんにくをみじん切りにする。
  2. トマトを1.5cm程のサイコロ状にカットする。
  3. 適当な鍋にオリーブオイル、みじん切りにしたにんにくを入れ弱火にかける。
  4. にんにくを焦がさないように油に香りをつける。
  5. カットしたトマトと塩を入れ中火にかける。
  6. 時々かき混ぜながら6分目程に煮詰める(目安は箸を立てて倒れない程度)

※パスタにする場合は少しゆで汁でソースをのばして、パスタに絡めるだけ。

江島家の定番レシピ

つづいて、
江島さんが大好きだという奥さんのレシピも教えてもらいました。

20190613_h1_10.jpg

「まずは、水菜をお湯でさっとゆでます」
江島亜矢さんの手さばきを横で伺う清田さん。

20190613_h1_11.jpg

豚肉の薄切りも水菜同様、湯にくぐらせます。

20190613_h1_12.jpg

豚肉とトマトを合わせます。

20190613_h1_13.jpg

最後に塩とゴマを加えて。

20190613_h1_14.jpg

「いい香り!」
「胡麻和えサラダも付け合わせにいいね」

和気あいあいとしたクッキングは楽しいですが、どうやらみんな腹ペコの様子。

そろそろ、食事にしましょう!

20190613_h1_15.jpg

「光樹トマトのお浸し」完成!

【レシピ】

光樹トマトのお浸し

材料(2人前)

トマト 1個
みず菜 1束
豚バラ 100g
塩   適量
ごま油 適量
すりごま 適量

作り方

  1. トマトは食べやすい大きさにダイスカット。
  2. みず菜、豚バラはそれぞれ3㎝幅にカット。
  3. 沸いたお湯でみず菜をさっとボイルする。
  4. 続けて豚バラも肉質が少し白っぽくなる程度にゆでる。※ゆですぎ注意
  5. ボールにカットしたトマト、水菜、豚バラ、塩、ごま油を加え軽く和える。
  6. 器に盛り付けてお好みですりごまをふりかける。

20190613_h1_16.jpg

清田「亜矢さんはこのお浸し結構作るんですか?」
江島亜「そうですね。(政樹さんは)これが一番好きみたいで。子どもたちも美味しいとよく食べてくれます」

20190613_h1_17.jpg

江島政「やっぱりいいね。こうやって、作ってもらうと、トマトの美味しさをまた違った角度から再認識できるし、みんなで食べるとより美味しい」
江島亜「こうやって農園に来てもらえるのはすごく嬉しいです。他のスタッフにも食べさせたい!」

20190613_h1_18.jpg

[※キッシュとアクアパッツアもありますがレシピは掲載していません。清田シェフ欲張りました......]

20190613_h1_19.jpg

清田「農家って気軽にいってみていいものなのか不安だったけど。こうやって訪れてみると難しくてもこだわりのものをあえて作っているとか、逆に農家に来てもらうために取り組んでいるところもあるんですね。佐賀には有明海があって山があって、畑があってそこには漁業や農業をしている人たちがいる。 福岡から佐賀に来て、6年ですが年を追うごとに佐賀の魅力に引き込まれています。

モノを作っている人の想いは本当にすごい

今回、この企画を通して地元のものをお店でも積極的に使いたいと思います。 そして料理に生産者の方の想いをのせてお客様に知ってもらえることで農家さんとお客様の橋渡し的な存在を目指したいですね」

こうして人と人が出会い、つながり、食についてちょっと詳しくなる。これからも身近にある豊かさを、皆さんと一緒に発見し、届けていきたいと思います。

20190613_h1_20.jpg

佐賀の隠れた食の魅力を探求する「farmers trip(ファーマーズトリップ)
とまと屋ファーム江島 編 

これにて終了。

清田隆史

JONAI SQUAREカフェ料理長。
高校時代自転車で九州を1周するなど旅好き。
卒業後、自衛隊で6年間勤務するも海外への夢を捨てきれず1年間ニュージーランドへ留学。
毎日の自炊の中で料理への興味が沸き始め、25歳で料理の道へ。
福岡で3年間の修行後、佐賀へ......
佐賀の食材や生産者との出会い、佐賀に根付く。
Eat local Sagaをモットーに普段から佐賀の食材にフォーカスした料理スタイルを提案している。

情報

とまと屋ファーム江島

住所:佐賀県佐賀市川副町大字犬井道5893
WEB:https://poke-m.com/producers/124?fbclid=IwAR35jjLaS09gQK1Xg7rE8z4rTG_LWyh77tpQzEz3CXzIpxzUGXY00pmdjgA

JONAI SQUAREカフェ

住所:佐賀県佐賀市城内1丁目6番10号
TEL:0952-23-9113

営業時間
 月~木 10:30~19:00
 金・土 10:30~21:00
 日 10:00~18:00
WEB:https://jonai-square.jp/


文:中村美由希
写真:中村美由希、保利一誠

EDITORS SAGA 編集部

farmers trip

佐賀の隠れた食の魅力を探求する「farmers trip(ファーマーズトリップ)」。 佐賀で活躍する料理人が県内の農家さんを訪ね...

このEDITORの他の記事を見る

ページの先頭に戻る