時々食べたくなるのが、彩り豊かなお弁当。肉や魚などのメインに卵焼きをはじめとした副菜、そしてごはん......。たくさんのおかずが詰め込まれたお弁当は、行楽シーズンだけではなく、何気ない日常にも"嬉しい・おいしい"を添えてくれます。
そして一度食べてみてほしいのが、「ありがとうべんとう」手作りのお弁当。"食卓に彩りと温もりを"がコンセプトのお店ですが、そんな想いがお弁当の見た目からも伝わってくるのです。
自然の中にあるお弁当屋さん
お店は伊万里市のユートク裏川沿いにあります。お弁当は店内で注文・受け取りをおこないます。InstagramのDMもしくは電話で取り置きも可能です。
現在はお総菜の販売もスタートしています。メニューはまだまだ考案中とのことですが、食卓に彩りを添えてくれるおかずなのは間違いありません!
まるでご馳走のようなお弁当
お弁当は主食を"肉"、"魚"、"肉と魚両方"の3種類から選べます。今回は肉と魚が主食のお弁当をいただきました。主食以外のおかずは同じですが、種類は時期によって変わります。
見た目から既においしいことが想像できてしまいます。
こちらは"豚の生姜焼き"が主食のお弁当。生姜焼きは子どもから大人まで大好きなおかずの定番!柔らかな肉質の豚肉に甘辛い味付け、どんどんご飯が進みます。生姜も良いアクセントになっていました。
こちらは"鱈のムニエル"が主食です。グラスフェッドバターと呼ばれる、牧草を食べて育った牛のミルクで作ったバターを使用。バターのコクと香りが、淡白な鱈を味わい深く仕上げています。しっとり感のある食感も最高でした。
おかずはお弁当の真ん中左から"茄子の煮物・塩昆布のポテトサラダ・カレーコロッケ・だし巻き卵・胡麻豆腐の揚げ出し・梅人参"。
定番で必ず入っているのは"胡麻豆腐の揚げ出し・カレーコロッケ・だし巻き卵"の3種類。その他は日によって変わります。どれもおいしかったのですが、個人的にはプルプル食感の胡麻豆腐と、さっぱり味の梅人参がお気に入り。
地域の方々、子育て中の方々への想い
ありがとうべんとうは、ご夫婦で営業しているお店。ご主人様は明治初期からの老舗「松嘉」を営んできた経験を活かし、「地域の方とつながりたい」と昔から考えていたそうです。ありがとうべんとうの構想は、その時から頭の中にあったのだとか。
「お弁当という形は、地域の皆さんによってより身近で親しみやすいものではないかと考えたんです。仕出し弁当や日本料理を作ってきた経験を活かして、食卓を豊かで彩りのあるものにできることがしたいと思っていました。」
火事や水害などに見舞われたとき地域の方々には本当にお世話になったんです、と語るご主人様。店名にある"ありがとう"の言葉に、その想いがすべて詰まっているように感じました。
奥様は看護師としてのキャリアを持ち、糸島で保育園を立ち上げています。多くのお母さん・子どもたちに貢献してきた奥様だからこそ、お弁当に対する強い想いがありました。
「子育てや仕事で忙しいと、ご飯を作る元気がなくなってしまいます。そんなとき、外食をしたり買ったりして楽をすることは、決して悪いことではありません。私は"食べることが人生を彩る"と考えています。当店のお弁当を通して食卓がより明るく楽しいものに、そして子育てを頑張る方々の負担を少しでも減らせたら嬉しいです」
作ることがすべてではない、いつも子育てを頑張っている方々に罪悪感を抱いてほしくない。その言葉を奥様から聞き、なんだかジーンと胸が熱くなりました。
最後に
取材の際、とても温かくフレンドリーに接してくださったお二人。北海道の話で盛り上がったり、写真撮影を手伝ってくださったりと、とても温かな人柄が素敵でした。そんなお二人だったからこそ、身体に優しくおいしいお弁当屋さんが生まれたのだと思います。
どのおかずも素晴らしいおいしさで、ご褒美のようなお弁当。皆さんもありがとうべんとうに立ち寄って、何気ない日常に彩りを添えてみませんか?
店舗名 | ありがとうべんとう |
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住所 | 佐賀県伊万里市二里町大里乙1074-1 |
営業時間 | 11:30~18:00(食材が無くなり次第終了) |
定休日 | 土曜日~水曜日(定休日の事前注文も要相談可) |
公式SNS |
Instagram:@arigatobentoimari |
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