唐津の端に位置するまち、厳木町。
大きな、回る像(巨大な佐用姫)があるところ、といえばわかる方も多いのではないでしょうか。
佐賀から唐津へ移動する際のトイレ休憩にちょうどよく、地元野菜が多く売られている道の駅厳木に『麺屋二〇三』はあります。
ただの道の駅うどんじゃない!

道の駅やサービスエリアにあるお店って「ついでに寄る」。というイメージがありませんか?
麺屋二〇三はそんなお店ではありません。
店主の保利さんが「おいしい」と思うものを、提供するために材料や作り方に多くの時間をかけられてる、私にとっては、「わざわざ行ってほしい」うどん屋さんなんです。
うどんへの向き合い方がわかるのが、店舗入口に貼ってある但し書き。

道の駅という場所がら、料理がサッとでてきて、サクッと食事を済ませたい方も多いので、事前においしい茹で加減のうどんを提供するのに、時間がかかることを知らせてくださっています。

店内にはカウンター席、テーブル席、小上がりの席があり、子ども用の椅子・絵本・子ども用の皿も準備されています。子ども連れでも安心して利用できるのが嬉しいです。

店内にトイレはないので、道の駅のトイレをご利用ください。
迷ってほしいメニューの数々
うどんの麺はシンプルに小麦・塩・水。
それなのに、他とは違う麺の食感を感じられるのは、粉の配合、塩や水の量、製造方法に保利さんが繰り返し改良を続けたから。
お客さんまでの提供には時間がかかるけれども、一番おいしい状態を食べてほしいからこそ、茹で加減も妥協されていません。
だしにもその工夫があらわれています。テーブルには何枚かの紙がおいてあり、その中には次の一文が...。
「うどんがテーブルに運ばれてきたら、是非、一口だしを飲んでみて下さい。」
ここから、だしへの想いを感じます。
選び抜いた材料で作るだしは、前日から仕込みが始まります。仕込みの際にだしの味を正しく感じられるよう、その日のスープの微調整まで、水以外のものを口にしないそうです。
保利さんはそれをすることが、当たり前かのように、自然と話されていましたが、私にはうどんを作るための深いこだわりを感じずにはいられませんでした。
ばかしあい(きつね+たぬき)

ばかしあい 700円(税込)
揚げが入る「きつね」と揚げ玉が入る「たぬき」
揚げも揚げ玉も両方入るから「ばかしあい」。なんともユーモラスなネーミングは神奈川のお店からいただいたとのこと。
甘い揚げと、さくさくの揚げ玉がなんとも言えず良く合います。
個人的には揚げ玉はさくさくが好きなので、揚げ玉が別皿に盛られていて少しずつ入れながら食べることができるのが嬉しいです。
しっとりがお好みの方は、どうぞ最初にドバっと揚げ玉を投入しちゃってくださいね。
個人的には麺屋二〇三の、サクサクの揚げ玉は袋いっぱいお持ち帰りしたいくらい好きなんです。聞くと、やはり天ぷら粉もおいしいものを厳選して、冷水の量も工夫をされているそうですよ。
ゆずいなり(厳木産ゆずたっぷり)

ゆずいなり 120円(税込)
これは、ぜひ食べてほしい一品。見た目からちょっと違ういなり寿司。
油揚げを裏返して包むことで食感に変化があり、これだけでもめずらしい。
口のそばまでもってくると、さらに、今までの稲荷との違いに気づくはずです。

伝わりますか?
実は、「ゆず」いなりというだけあって、皮に味をつけるときにもゆず。
米を炊くときにもゆず。
ご飯に味をつけるときにもゆず。
と厳木産のゆずがたっぷり使われているんです。
実は厳木はゆずの産地で、隣の道の駅では厳木産の柚子胡椒が売られています。
ゆずと稲荷のコラボレーション!さわやかな香りと稲荷の甘さがよく合うんです。
一つ食べると、もう一つ⋯と手が伸びます。
味のとりこになられた方はよくお持ち帰りでも購入されているそうです。
ゆずの時期に一年分必要な分をまとめて仕込まれている関係から、一日の提供個数が決まっています。食べたい方はお早めに行かれるのがおすすめです。
ごぼう天(約12cm×6本)

ごぼうてん 300円(税込)
正直、こんなごぼう天はここでしか食べたことがないです。
運ばれてくるごぼう天(1本約12cm×6本)が抹茶塩と一緒に運ばれてきます。
大きいのに、中まで火が通っていて、ホクホク食べられるのは、揚げる前にごぼうに味をつけて煮ていらっしゃるから。試しに、中のごぼうだけで食べてみたんですが、これがおいしいんです。好みで抹茶塩もちょいちょいって足して食べるもよし、うどんに入れるもよし。6本来ますので、家族でシェアするのもいいですね。
「煮てから揚げるなんて!」と他の天ぷら屋さんに言われたこともあるそうですが、おいしいので、問題なしです。
食べきれない場合はお持ち帰り容器も準備されていますから、店員さんに声をかけてくださいね。
ざるうどん(氷で締める特別な一皿)

ざるうどん 650円(税込)
個人的には麺の味をしっかり味わいたい方には、ざるうどんを推します。
我が家の子どもたちは麺の味がよく分かるからか、ざるうどんが一番好き。

皿がめずらしい模様なのかな?と思ったら、氷でお皿がめっちゃ冷たいんです。
こんな冷え冷えで麺を引き締めてあるざるうどんに初めて出会いました。細い麺なんですが、噛み応えがあって、つゆなしで食べてみても美味。
お好みで塩分調整「かえし」

私はでてきた状態のうどんでも十分満足。
でも、卓上のメモを見ると気になり、店員さんに声をかけ「かえし」を出していただきました。
だしは保利さんの「おいしい」が詰まっているんですが、人は疲れや体調によって塩分の感じ方が変わるもの。そこで、お客さんがお好みで塩分を足せる「かえし」が準備されています。
そばで使われる「かえし」。
そばも学ばれていた保利さんにとっては身近な「かえし」はうどん作りにも生かされています。熟成に熟成を重ねた麺屋二〇三の「かえし」。ちょっとずつ入れて味の変化を感じるのも楽しいです。
最後に

保利さんが「自分がおいしいと思うものを出したい」
そのシンプルな想いから作られるうどんは麺も、スープも天ぷらもひと味違います。
いい意味で裏切られる麺屋二〇三。
「おいしい」を追求して、ちょっとずつ味が進化しているメニューたち。
「わざわざ一杯のうどんを食べに行く」そんな唐津観光もありですよ。
| 店舗名 | 麺屋二〇三 |
|---|---|
| 住所 | 佐賀県唐津市厳木町牧瀬692-1 道の駅厳木 |
| 営業時間 | 11:00〜16:00(15:30 L.O) |
| 定休日 | 毎週木曜日、第1・3金曜日 |
| 公式SNS | Instagram:@men_ya203 |
| 駐車場 | あり |
| 地図 |
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