自然に囲まれた山中で絶品和食と自家製蕎麦が味わえる 唐津の隠れ家「いな葉」

自然に囲まれた山中で絶品和食と自家製蕎麦が味わえる 唐津の隠れ家「いな葉」

蝉が鳴く季節。身体が自然と冷たい食べ物を求めるこの時期に、おいしいお蕎麦が食べられる日本料理店の噂を耳にしました。そこは、唐津市にある「いな葉」。

唐津市の宇木地区という自然豊かな環境に囲まれた隠れ家のようなお店だということで、早速、ランチの予約をして行ってまいりました。

山々に囲まれた隠れ家スポット

inaba_01.jpg

「いな葉」がある唐津市の宇木地区は、唐津インターから車で約10分ほど。
「宝満神社」の看板に従っていき、さらに奥の方へ進んでいきます。

inaba_02.jpg

青い空に田んぼや山々の緑。道中の景色は美しく、久石譲の「Summer」の音が聞こえてきそうです。

inaba_03.jpg

途中、「いな葉」の看板もありました。
道なりに進んでいくと、和モダンテイストの上品な建物が見えてきました。

inaba_04.jpg

inaba_05.jpg

料理屋があると知らなければ来ることはなかったであろう、隠れ家のような場所。
山々に囲まれて、近くにはきれいな川が流れています。飛んでいる蝶々たちも気持ちよさそう。期待が高まります。

inaba_06.jpg

では早速、入ってみましょう!

景色に癒される洗練された空間

inaba_07.jpg

inaba_08.jpg

「いな葉」はコロナ禍をきっかけに5年ほど前にオープン。
唐津市出身の店主は日本料理専門で、料理歴は45年にものぼると言います。

inaba_09.jpg

店内は、隅々まで手が行き届いた洗練された空間。席は14席あります。窓から見える外の景色に癒されます。

昼はお蕎麦がメインで、夜はおまかせコース(5000円〜、全て税込)が食べられます。
夜は予約必須です。知る人ぞ知る人気店ですので、お昼も電話で事前に予約することをおすすめします。

inaba_10.jpg

お昼のメニューは「昼のそばコース」(要予約、3000円)のほか、単品のお蕎麦のメニューから選べます。

今回は、旬の食材を活かした「昼のそばコース」をお願いしました。(取材時は7月中旬)

「昼のそばコース」

一品目「オクラのすり流し」

inaba_11.jpg

一品目から、なんとも美しい。運ばれてきた瞬間から、アートのような料理にうっとりしてしまいました。手をつけるのがもったいないほどですが...いただきます!

一口食べてみると、オクラと出汁が掛け合わさって、上品でとってもおいしい。旨みが口に広がります。オクラのとろっとした食感も面白い。食材の魅力を活かした料理ってこういうことか...としみじみしてしまいました。中にはとうもろこしと水イカが入っており、旬の食材を楽しめる一品でした。

二品目「前菜」

inaba_12.jpg

次に運ばれてきたのは、木箱に美しく盛り付けられた前菜。7品ほど入っていました。
山椒の葉とワサビが添えられたいなり寿司や、鯵の味醂干し、ほくほくの芋の揚げ物など、どれも一つ一つ丁寧に仕立てられ、滋味豊かで、隙がありません。貝の中に残った出汁も旨みが凝縮されていて絶品。最後までおいしくいただきました。

三品目「だし巻き卵」

inaba_13.jpg

お次は、ぷるっぷるあつあつのだし巻き卵。立ち上る湯気が食欲をそそります。実際の食感もぷるぷるほかほかで、とてもやさしい味わい。添えられた枝豆もいきいきしていておいしかったです。

四品目「鴨のロース」

inaba_14.jpg

鴨のロースは柔らかく、噛むたびにジューシーな旨みが口に広がりました。添えられたからしがアクセントになっています。3枚も食べられるなんて贅沢。和と洋が合わさった上品な一品でした。

五品目「揚げ物」

inaba_15.jpg

この日の内容は、さつまいも、蓮根、ししとう、えび。
添えられた焼き塩と一緒にいただきます。
衣は薄くてサクサク。食材が本来持っている味や食感を楽しむことができました。特にお芋はホクホク、エビは肉厚で食べ応えがありました。

六品目「ざるそば」 

inaba_16.jpg

最後は、楽しみにしていたお蕎麦!自家製の二八蕎麦は喉越しがポイントだそう。薬味はネギとわさび、ゆず皮が添えられていました。
麺は細めでコシがあり、お箸が進みます。あっという間に完食してしまいました。

inaba_17.jpg

締めの蕎麦湯も、これまた絶品。手になじむ漆の器もすてきです。
味は豆乳のようにまろやかで、クリーミー。そのまま全て飲みたいほどでしたが、蕎麦つゆも捨てがたく、最後はつゆと割って完飲しました。
心地のいい満腹感で大満足。ごちそうさまでした。

おわりに

inaba_18.jpg

自然に包まれた空間でいただく、見た目も味も幸せなお蕎麦のランチコース。
とっても贅沢な内容で、今でもその余韻が残ります。
またひとつ、とっておきの場所が増えました。

女将さんの接客もよく、五感がゆっくり整っていくような、心地のいい時間が流れている「いな葉」。みなさんもぜひ、至福のひとときを味わってみてください。

店舗名 いな葉
住所 佐賀県唐津市宇木上2530
営業時間 11:00〜15:00(14:00 LO)
17:00〜21:30(夜は前日までに予約)※支払いは現金のみ
定休日 木曜日
電話番号 0955-53-8477
地図

関連記事

ライター

牟田友佳 (Muta Yuka)

長崎市育ち。2024年4月に夫の転勤で佐賀県に移住。 新聞記者を経て、フリーランスとして細々と活動中。 自然、おいしいもの、旅...

このEDITORの他の記事を見る

ページの先頭に戻る