ふたばさんのOUR HOUSE~湘南から有田に移住してきて~(2)【佐賀移住】

ふたばさんのOUR HOUSE~湘南から有田に移住してきて~(2)【佐賀移住】

この秋、湘南から有田に移住してきた高木ふたばさん。

九州出身の両親の間に東京で生まれた。幼少期は、父親の転勤に伴って各地で過ごした。東京の女子大を出て、出版社に就職。その後結婚し、二人の娘を授かった。ずっと専業主婦をしていたが、あるとき、自分が一日に会話しているのが、ほぼ家族だけであることに気づいて愕然とした。そんなもやもやとした思いを抱えていたときに、お父さんの形見のウクレレを、とあるお店に修理に持ち込んだことがカフェを開くきっかけになったのだが...... この話はまたべつの機会に。

さて、もともと社交的で、人を引き付ける不思議な魅力を持つふたばさんは、湘南でカフェを開いて、たくさんの友人とファンを作った。ライブ演奏もするカフェだったが、5年間の営業を経て、ついに惜しまれながら閉店した。

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ふたばさんが有田に移住してきた経緯は前回書いたとおりだが、移住先に九州を選んだのは、ご両親の出身地と無関係ではなかったようだ。お父さんが(佐賀県の)武雄の出身だったので、隣町の有田には子供の頃に何度か来たことがあった。方言も何となく聞いたことがある。全くなじみのない土地ではなかった。

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ふたばさんが引っ越してきてちょうど1週間。OUR HOUSEにお邪魔した。

今日は「移住女子会」

有田町のお試し住宅を利用し移住してきた4人が集まった。 全員、今年になってからの移住組だ。まだ引っ越しの片付けも終わっていないのに、「遊びに行きたい!」という私たちを快く迎えてくれたふたばさん。段ボールが所狭しと積みあげられていた1週間前に比べて、すでにいい感じの生活感

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花瓶に活けられたコスモスは、近所を散歩していて道端に咲いていたものを摘んできた。
お料理の添えものの葉も、裏山や庭でとれたものだという。
すっかり有田の暮らしを楽しんでいる

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移住は楽しいことばかりではない。自ら望んで来たはずなのに、ふと感じる孤独

慣れない仕事、慣れない環境、慣れない言葉......

そんなとき同じ移住者であれ地元の人であれ、仲間がいると救われる、ということはあると思う。
ふたばさんは仲間を作るのがうまい。
行った先で、友だちを作ることができる。
その土地の生活を楽しむことができる。
日々の小さな出来事にも驚きと喜びを感じて暮らしていける。

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11月のある日、ふたばさんは町で開かれた音楽イベントに参加した。

キューバ音楽のライブ

主催したのは、東京で定年を迎え、故郷有田に戻ってきた松尾さん。
松尾さんは現在、有田でこぢんまりとしたカフェを経営している。
音楽好きな松尾さんとふたばさん。
陽気なキューバ音楽に合わせて踊る二人
ラテン音楽をどうやって楽しめばよいのかわからなかった観客たちも、そのうち一人二人と踊りだし、マラカスを振ったり手拍子を打ったり、大盛り上がり

ふたばさんがあまりに自然に踊るので、ダンスの経験があるのかと思ったが、そうでもないらしい。男性のリードが上手だったのだと言うが、それにしても軽やかな身のこなし。

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有田には粋な人たちがいる。

自分たちの文化や伝統を大事にしながら、外からのもの新しい文化を自然と取り入れ、楽しむことができる。
異文化が融合することで、さらに豊かな文化が生まれる。
さまざまな人が行き交い出会うことで、思いがけない化学反応が起きる。

この日の夜、ふたばさんが有田に魅せられた理由が何となくわかったような気がしたのだった。(続)

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有田町地域おこし協力隊 上野菜穂子

有田への移住・空き家情報

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