【No Anko No Life vol.1】氷宇治しるこ/甘味処しるこ一平

【No Anko No Life vol.1】氷宇治しるこ/甘味処しるこ一平

EDITORS SAGAをご愛読のみなさま、はじめまして。

この度、ライターとして本誌に関わらせていただくこととなりました。
変態的に「佐賀のあんこ」に関する記事を書いていければと思っておりますので、興味があればご愛読ください。

さて、佐賀市で「あんこ」といえば、甘味処の老舗中の老舗「しるこ一平」
私にとって記念すべき初回にふさわしい同店をご紹介いたします。

夏の看板メニュー「氷宇治しるこ」

創業昭和6年の老舗
現在の店舗は、平成8年に中心市街地の再開発で移転した店舗だが、現在エスプラッツが建っている付近にあった移転前の店舗そのままの雰囲気で、古き良き日本の懐かしさが薫る店舗。

この暑い夏は、同店の氷を使ったメニューは非常に嬉しい。
中でも、こしあんを使った「氷宇治しるこ」と、粒あんを使った「氷宇治ぜんざい」は、夏の看板メニュー。

猛暑の中、涼を求めるお客さんが、甘い癒しのひと時を過ごすことができる。

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同店のこだわりは、素材や調理へのこだわり。
ぜんざいに使われる粒あんは北海道十勝産の大納言。高級で大粒な大納言あずきを見事にふっくらと炊き上げる。

「焦がさないように注意することと、ちょうどいい塩梅の塩加減があんこづくりのポイント」と語るご主人。しっかりと甘いのにくどさを感じないこだわりのあんこである。

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また、氷にかけられた抹茶シロップは、注文が入るたびにたてた抹茶を使用し、氷にかけていく。また、極上の白玉粉を使用し、毎日手作りで作られているこだわりの白玉は、冷えてもふわふわの食感が美味。

この道50年のご主人

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同店二代目のご主人高島良邦さんは、取材にお伺いした前日に79歳を迎えられた、この道50年の大ベテラン。若かりし頃は夜の22時、23時まで開けていたそうだが、今は16時半でオーダーストップ

「この先お店をどうしたいですか?」との質問に「歳をとったので無理せず長くやりたい」と苦笑い。

しかし、その言葉と裏腹に、毎朝8時から仕込みに入るそうだが、取材の当日は開店ギリギリの11時半まで仕込みをされていた。ご自愛いただき、長くこの店を続けて欲しいと心より願う

その他のオススメ商品

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他に夏にオススメの商品は「ミルクセーキ」。一般的には「ミルクセーキ=飲み物」なのだが、佐賀・長崎のミルクセーキは「食べ物」とのこと。

キンキンに冷えたジョッキグラスに入ったミルクセーキを、ロングスプーンですくって食べる。きめ細かく砕かれた氷がアイスに絡まって、非常に舌触りがなめらか。優しい甘さで、最後まで飽きることなく食べれた。

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また、手作りの寒天を使った「宇治みつ豆」、大納言の粒あんをしっかりと楽しめる「冷し大納言」もオススメしたい。

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まだまだ暑い夏は続く。今年の夏も何度かお世話になりそうだ。


店舗情報

店舗名 甘味処しるこ一平
住所 佐賀市白山1丁目2-20
営業時間 11:30~16:30ラストオーダー
店休日 不定休
電話番号

0952-25-0535

地図

よなよなあん工房 店主

岡垣貴憲

「あんこ」の美味しさを全世界の人々に知っていただくために、昼間会社勤めをしながら、夜中にあんこを使ったスイーツ専門の飲食店「よなよ...

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