佐賀のお山でコーヒータイム。ドライブで訪れたい富士町のおしゃれカフェ

佐賀のお山でコーヒータイム。ドライブで訪れたい富士町のおしゃれカフェ

こんにちは、編集部のうっしーです。

突然ですが、みなさん、疲れていませんか?
私は忙しくない日も疲れています。これは私の日頃の運動不足および不摂生のせいに他なりませんが、仕事柄パソコン作業ばかりしているので特に眼球のダメージが大きく、2.0もあった視力は今ではスウェットの「GAP」のロゴさえ認識困難に。これはまずい......。山に癒してもらわなくては。

そんなわけで今回は、山+ドライブ+コーヒーで癒されようと佐賀市富士町へ行ってきました!自然豊かな街に2023年11月にオープンしたおしゃれなカフェをご紹介します。


佐賀市富士町にある「カフェ スペース バルバ」

やってきたのは佐賀市街地から車で約40分ほどの場所にある、富士町の北山エリア。道中には古湯温泉や嘉瀬川ダムの広々とした景色が広がり、ドライブすると気持ちのいいルートです。ひらけた空と緑の山々をパノラマいっぱいに感じられます。

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嘉瀬川ダムの景色。どこまでも続く青と緑が疲れた目を急速に癒してくれます

自慢のバイクを走らせている方ともよくすれ違いました。整備された道路、ほどよいカーブの数々...ツーリングにもってこいのコースです。
バイクは気持ちいいだろうな〜、と羨望の眼差しを送りつつ、こちらも負けじと(?)窓全開でドライブ。風サイコー!と行きたかったのですが、助手席に置いていた書類が舞い散ったのですぐやめました。秒で散らかった車内...。外の美しい景色に意識を集中しましょう。

嘉瀬川ダムをさらに北上すると、左手に佐賀市立小中一貫校北山校が見えてきます。その学校の目の前にあるのが「cafe space barva(カフェ スペース バルバ)」です。

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2階建ての1F部分にカフェがあります

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以前はJAがあった場所がリノベーションで生まれ変わったそうです!

こちらのカフェは2023年11月にオープンしたばかり。
店内にはおしゃれなアンティークインテリアが並んでいました。気分が高まる〜!窓から夕暮れの光が差し込み、優しい雰囲気に癒されます。

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カウンター席とテーブル席があります

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厳選した豆で淹れるコーヒーと手づくりの焼き菓子

メニューは6種類の豆から選べる「ドリップコーヒー」と、カフェラテなどの「バリエーションコーヒー」、そしてバスクチーズケーキやタルトなどの「焼き菓子」があります。

コーヒーを淹れてくれるのは店主の矢野彩子さんです。

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じっくり丁寧に淹れてくれます。

コーヒーの香りってなんでこんなに癒されるんでしょうか。まだ飲んでもないのにどんどんリラックスしてきます。
一緒に「チョコチップとくるみのケーキ」もいただきました。

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ドリップコーヒー500円、チョコチップとくるみのケーキ230円

選んだコーヒー豆は「ペルー・エルパルゴmt」。ナッツのような風味のする深煎りコーヒーです。しっかりとコーヒーの味わいがありながら、苦味がまろやかで飲みやすい!ケーキとも最高の相性でした。満たされた〜!

味や素材へのこだわり

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ほっと一息ついたところで、店主の矢野さんにお店についてお伺いしました。
まずはコーヒーについて。雑味のない、クリアな味わいには秘密があるのだとか。

ー矢野さん
「こだわりは"ハンドピック"で豆を選りすぐりしているところです。焙煎する前の生豆をトレーに広げて、虫食いやカビ、発酵している豆がないかチェックして、そうした欠点のある豆があれば取り除いています。
一杯のコーヒーに一粒でもカビや発酵した豆が入っているだけで、えぐみが出たり、胸焼けがしたりするんですよ。そういうコーヒーはお出ししたくないので、一つでも欠点のある豆を残さないよう丁寧にハンドピックをしています。」

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大量にある生豆を一つひとつ確認。神経を使う作業です。

そうして選び抜いた豆は、東京のスペシャルティーコーヒーの名店「カフェ・バッハ」へ送り、そこで焙煎して、またお店に送り返してもらっているのだそう。海外からやってきたコーヒー豆が、富士町と東京を行き来して、ようやくコーヒーカップに注がれている...。そう思ってコーヒーを飲むとありがたみが増してきますね。

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「カフェ・バッハ」の店主・田口護さんの書籍。

焙煎を頼んでいるという東京の「カフェ・バッハ」は、かつて矢野さんが7年間働きながらコーヒーの知識と技術を修得した場所。矢野さんの師匠である店主の田口さんはコーヒーの書籍等も出されていて、いわばコーヒー界のレジェンド的存在なのだそうです。そんな方の元で副店長として働いていたという矢野さん。「佐賀にお店をオープンしてくださってありがとうございます!!」という気持ちが炸裂します。

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こだわりはコーヒー豆だけではありません。
こちらで提供されているケーキや焼き菓子はすべて矢野さんの手づくり。さらにケーキや焼き菓子にはご自宅で飼育しているにわとりが産んだ卵が使われています。また、自家栽培の小麦粉を今年の収穫分からお菓子に使用する予定だそうです。材料までご自身の手で育んでいらっしゃるとは驚きです。

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焼き菓子たち。他にケーキ類もあります。

佐賀市富士町に移住して念願のカフェを再オープン

矢野さんご家族が富士町に移住されたのは約8年前。東京から地元福岡に戻り、そこで「カフェスペース バルバ」をオープンされましたが、より子育てしやすい環境を求めて自然豊かな富士町に移住したのだそうです。
富士町では畑で自給自足している家庭も多く、まわりの影響を受けて矢野さんも畑で野菜や麦を育て始めたのだといいます。そうして、富士町での暮らしが落ち着いてきたところで、念願の「カフェスペース バルバ」を再オープンされました。

ー矢野さん
「この地域はすれ違う人がよく声をかけてくれるんですよ。にわとりを飼い始めたのも、子どもと一緒に散歩をしていたら「ひよこいるか?」とご近所の方が気軽に譲ってくださって(笑)。最初は戸惑いましたが、地域の方々が色々教えてくれるので、今ではにわとりも30羽くらいまで増えて、こうしてお店で材料として使えるようになってきました。」

お店がある場所は小中一貫校北山校のすぐ目の前。その立地もあり、休憩時間には先生がコーヒーを買いに来たり、夕方になると学校にお迎えにきたおばあちゃんと小学生のお孫さんが一緒にお茶をしに立ち寄られていました。

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お孫さんを優しく見守りながらのカフェタイム。

ー矢野さん
「私の子どもも小学生なのでそこの学校に通っているんですよ。学校が終わったらすぐにここで迎えられますし、担任の先生や子どもの友達などもよく立ち寄ってくれます。」

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先生もコーヒーを買いに来られていました。

地域のみんながふらりと立ち寄る彩りある場所に

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店名の「バルバ」は、チェコ語で「彩り」という意味があるのだそうです。"いろんな人が集まって、新しいカラーが生まれる場所になるように"という矢野さんの願いが込められています。その名の通り、お年寄りから子どもまで地域みんなが集まる温かい交流の場になっていました。

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画家の桑迫賢太郎さんの絵をロゴに。まさに「彩り」を現す素敵な絵ですね。

最後に、矢野さんにこれからの展望について伺いました。

ー矢野さん
「夏頃にはこの店にも焙煎機を導入する予定です。ハンドピックした豆をここで焙煎してコーヒーをご提供できるようになりますので、ぜひ楽しみにしていてください!」

自然豊かなロケーションの中、美味しいコーヒーとお菓子、そして気さくな地域の方々とお話しもさせていただき、とっても癒されました。
ぜひ皆さんも美味しいコーヒーを飲みにお出かけしてみてくださいね。

店舗名 cafe space barva(カフェ スペース バルバ)
住所 佐賀県佐賀市富士町中原486−1
営業時間 11:00〜17:30(LO17:00)
定休日 木・金曜日 ※日曜日は不定期営業
SNS Instagram cafe_space_barva
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EDITORS SAGA編集部

うっしー

福岡県大川市出身、佐賀県に移住。 紙媒体の編集、情報発信系の仕事→現在IT企業でディレクターやってます。 喉にうっ!とくる系の素...

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