島唯一のカフェで夏の海を眺めながらいただく絶品ピザ!【Selfish 加唐島Café 前編】

島唯一のカフェで夏の海を眺めながらいただく絶品ピザ!【Selfish 加唐島Café  前編】

佐賀県最北端の島、加唐島。スーパーもコンビニも飲食店もないところに、島唯一のカフェがあることをご存知でしょうか。
今回は、知る人ぞ知る島の新鮮素材を使った絶品ピザやフィッシュ&チップスが食べられる「Selfish 加唐島Café」を紹介します。

この記事(上)はメニュー紹介、次の記事(下)は店長の井川えりなさんのインタビューをそれぞれレポートします。ドラマがたくさんつまった「Selfish 加唐島Café」のストーリーをぜひ最後までお楽しみください!

加唐島の基本情報と行き方はこちらの記事を参考にしてください。

猫が道案内!?海を見渡せるカフェ

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加唐島のターミナルに到着し看板から右の方向に数十メートル進むと「Selfish 加唐島Café」の手作り看板が見えてきました。

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その看板の横にある階段を登って道なりに進むと、カフェにたどり着くことができます。

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「ねこの島」とも言われる加唐島ですが、この日はなんと猫が先立って階段を案内してくれました。猫はそんなつもりじゃないかもしれませんが、、、まるで絵本の世界のようです!

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階段の後に畑の横を通って細い坂道を登ると、カフェに到着しました!手作りの看板に味があって素敵です。

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早速入ってみると、そこには白と自然の青のコントラストが映えるテラス席がありました。目の前に広がる海の景色にテンションが上がります!
タープが張ってあるため、多少雨が降っても大丈夫そうです。

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カフェには常連のねこも数匹いるようです。このねこの愛称は「こまりん」。「年中顔が困っているからです」と店長のえりなさんが教えてくれました。

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室内にはテーブルが3つあります。海らしい内装がおしゃれです。

実はこのカフェ、築100年の古民家を改装してできています。なんと電気工事以外は全て手作り(詳しくは次の記事(下)をチェック)!古民家であることを感じさせないデザインでありながらも、落ち着いた雰囲気が心地いいです。

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クリエーターでもあるえりなさんと母親のゆかりさん。カウンターにはお二人が手作りしたピアスやブレスレットなどのアクセサリー、キーホルダー、島特産の椿油を使った純度100%のマッサージオイルなどが販売されています。

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島の恵みがたっぷり!島の無農薬野菜や魚を使ったメニュー

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メニューは島の素材を使った料理や、コーヒー、海に似合うドリンク、季節によって変わるデザートなど、こだわりがたくさんつまっています。

メインは「島椿ピザ(要予約)」(1,900円)と「フィッシュ&チップス」(1,200円)。そのほか、採れたての新鮮無農薬野菜でできた「島野菜サラダ」(800円)や、加唐島をイメージしてブレンドした「加唐島Blend Coffee」(600円)、グラスビール(550円)やハイボール(500円)などのアルコール類もありました。(全て税込価格)
スイーツは旬の素材を使っており、毎月変わるそうです。こちらは材料がなくなり次第終了しますので、早めにチェックするのがおすすめです。

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今回は名物の「島椿ピザ」と「フィッシュ&チップス」、そして、この日から開始したという「白桃ソーダ」を注文しました。

驚くことに、店長のえりなさんは私が注文してから「じゃあバジルとってきますね」と畑へ。それだけ新鮮な採れたての野菜が使われています。

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メニューに使われている野菜は全て、島で大事に育てられた無農薬の野菜だそう。
畑は何ヶ所かあるそうですが、カフェの下に広がる畑でもその野菜たちを育てています。

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窯で焼かれたピザが運ばれてきました。島の特産の椿油と夏野菜がふんだんに使われています。取材をした7月半ばはズッキーニ、パプリカ、トマト、バジルがのっていました。季節によってブロッコリー、スナップエンドウ、芽キャベツなど旬の野菜に変わります。

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早速一口食べてみると、野菜が甘くて、トマトソースがおいしい!!!

なんと、このトマトソースも島の野菜から手作りしているそう。5−6年間研究を重ねてたどり着いたというこの味は、玉ねぎから甘みを、大量のバジルから深みを出しているとのことです。「無農薬だからバジルも気にせず大量に使えるんです」とえりなさん。

さらに、元々野菜が嫌いな方でも「うちの野菜を食べたら『おいしい!』と言って、食べられるようになる人」が続出しているそうです。確かにこの野菜を食べたらそうなるのも納得です!

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フィッシュ&チップスはえりなさんの弟・真太郎さんが釣った魚と、島で取れた無農薬のジャガイモを使っています。この日は旬のズッキーニも入っていました。
本日の"フィッシュ"は「ヒラスズキ」。「漁師さんも釣れたら売りたくない」魚だそうです。自分たちで釣っているからこそ、他の場所ではなかなか食べられない高級魚ばかりだとか。

では、いただきます!

揚げたての衣はサクサクで魚はふわっと柔らかい。ジャガイモはホクホクで、ズッキーニも甘みがあり、最高です!何より、このあっさりめのタルタルソースが効いていておいしい!!!マヨネーズが苦手な私でも、これなら喜んで食べます!

こちらのタルタルソースも、もちろん「Selfish 加唐島Café」オリジナル。島の玉ねぎやこだわりのマヨネーズ、酢などを使って、重たくない食べやすいタルタルソースに仕上がっています。

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「白桃ソーダ」は、2年もの間探し求めてやっと見つけたという白桃のカクテルシロップを炭酸で割ったドリンク。夏にぴったりで、写真映えもバッチリです。こちらは数量限定ですが、他にも「グァバしゅわわ」や「マスカットソーダ」、「巨峰ソーダ」などの映えドリンクがあります(全て450円)。

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持ち帰りたい場合や食べきれなかった場合は、テイクアウトもできますよ(BOX代150円)。

さいごに

ロケーションといい、料理といい、店員さんの人柄といい、島の魅力がつまった「Selfish 加唐島Café」。日常からかけ離れたのんびりとした雰囲気も心地よく、心も体も栄養補給できる場所です。

営業日やイベント情報は「Selfish 加唐島Café」のInstagram(@taishinmaru3033)に投稿されています。夏に向けて、子どもも大人も楽しめるイベントが計画されていますので、要チェックです!
島椿ピザは一日10組限定で、事前予約が必要です。公式Instagramや公式ラインから受け付けています。

海の季節、みなさんも夏の思い出にぜひ加唐島と「Selfish 加唐島Café」を訪れてみてください。きっと、忘れられない思い出になりますよ。

引き続き、次の記事(下)では店長えりなさんのインタビューをまとめています。なぜ20代のきょうだい2人が、スーパーも飲食店もない加唐島でカフェを開くことになったのか。加唐島やカフェに対する想い--。最後まで「Selfish 加唐島Café」のストーリーをお楽しみください。

店舗名 Selfish 加唐島Café
住所 唐津市鎮西町加唐島666−1
営業時間 9:00〜17:30
定休日 金・土・日・祝日
現在は一日10組限定。営業時間は当日変更する場合があります。
最新情報は公式Instagramをチェック!
公式SNS Instagram @taishinmaru3033
公式LINE Selfish 加唐島Café
地図

ライター

牟田友佳 (Muta Yuka)

長崎市育ち。2024年4月に夫の転勤で佐賀県に移住。 新聞記者を経て、フリーランスとして細々と活動中。 自然、おいしいもの、旅...

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