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【ローカリストアカデミー】点をつないで叶える夢。地域を動かす第一歩を|イベントレポート(佐賀会場) PR

私たちが暮らす地域。その魅力は、文化や歴史、産業だけでなく、そこでの暮らしを楽しむ人々の想いによって作り出されています。佐賀県には、自分の"やりたい"ことを追い求め、人々を巻き込みながら、地域の魅力を高めている「ローカリスト」たちがいます。
地域で活動する「ローカリスト」と出会える「ローカリストアカデミー」が9月7日に佐賀市で開催されました。
50名を超える参加者と、5名のローカリストたちが大いに地域づくりについて語り合った一日。

そんなアカデミーのレポートをお届けします。

目次

SAGAローカリストアカデミーとは

ここで改めて、SAGAローカリストアカデミーについてご説明します。
地域に根ざし、地域を良くするために、地域で人生を楽しむ人=ローカリスト。
地域づくり活動に関心を持ち、これから動き出すアカデミー参加者=ネクストローカリスト。

そんなローカリストとネクストローカリストが出会い、これからの地域づくりについて考えたり、実践したりするのがSAGAローカリストアカデミーです。

佐賀会場参加ローカリスト

佐賀会場に参加したローカリストは、岩永 清邦さん(認定NPO法人地球市民の会)・江島 政樹さん(さがのぎ)・門脇 恵さん(林業女子会@さが)・森山 茜さん(ともはぐ)・林 美保子さん(さくらむすび)の5名。
それぞれの取組については、連載【SAGAローカリスト】をご覧ください。

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地域づくりはまずお互いを知るところから、交流がはじまります

アカデミーはまず、ローカリストの自己紹介を兼ねた活動のプレゼンから始まりました。
ローカリスト、と一口に言ってもその活動は様々です。
地域づくり活動を始めたきっかけや、これまでに取り組んだこと、今抱えている課題や今後のビジョンについて5人のローカリストが語りました。

その後はそれぞれネクストローカリストが待つテーブルへ移動しワークショップがスタート。

ワークショップは4部構成。

第1部はローカリストと参加したネクストローカリストの特性を生かして、チームの強みを考える時間。
第2部はローカリストからお試し地域づくり活動(後日、ローカリストとネクストローカリストが一緒になって取り組む地域づくり体験の場)でやりたいこと、の企画を発表。
第3部はグループメンバーでアイディアを出し合い、ローカリストの考えたお試し地域づくり活動の企画をブラッシュアップ。
最後に第4部で各グループごとに企画内容の発表を行いました。

佐賀県内だけでなく、県外からも集まったネクストローカリストたちは年齢も性別も、職業も、バラバラの特性や強みを持ったメンバーたち。

約3時間という限られた時間の中でお試し地域づくり活動をブラッシュアップし、実現できる企画にするという課題が課せられました。

地域づくり活動には様々なスキルが求められます。
自分たちのグループは一体どういう強みがあって、何ができるのか。
それをまとめていくためにはまずお互いを知ることが大切です。

第1部のはじめはお互いを知るため、アイスブレイク(=初対面の場で緊張を解し、コミュニケーションを取りやすい雰囲気を作る手法)として自分にキャッチフレーズを付ける、という15文字自己紹介を実施。

すぐに書き出す人、悩む人......
思い思いに自己紹介を考え、グループ内で発表が一回りするころにはすっかり打ち解けた雰囲気に。

ワイワイ盛り上がる中、会場では『地産地消と佐賀の食養生』をテーマにした軽食が振る舞われました。
(レシピ提供:江口桜菜さん/薬膳コーディネーター)

佐賀会場のメニューはこちら。

・佐賀市のとうもろこしを使った「手鞠ご飯」
・白石のレンコンを使った「シューマイ」
・基山のみかんと伊万里の梨を使った「ミルクプリン」

ドリンクは『心と体を癒やすスイーツセラピー』をテーマに、オリジナルハーブティーや自家製シロップを使った脊振梅と太良レモンのフラワーソーダシリーズが振る舞われました。
(提供:Harbal patisserie)

ローカリストが暮らす地域で採れた食材を使った軽食を食べながら、皆さんの会話も弾んでいたようです。

強みを生かし魅力的な地域づくり活動を考える

自己紹介と軽食で打ち解けたところで、チームのメンバーでどんなことが出来るのかを知るため自分たちの強みを書き出しグループで『強みシート』を作成していきます。

出来上がった強みシートを活かして『魅力的なお試し地域づくり活動』を考えていきます。

まずは、各テーブルでローカリストがそれぞれ考えた地域づくり活動の企画を発表。
これまでの活動を踏まえ、企画のテーマや背景、実現する上での課題を説明します。

真剣にローカリストの発表に耳を傾けるネクストローカリストたち。
先ほど作成した強みシートも参考に、お試し地域づくりにネクストローカリストのアイディアや強みを盛り込んだ『夢実現企画シート(企画書)』を作成していきます。

正解がないのがこのローカリストアカデミーの特徴。

各グループ最初はおためし地域づくり活動の内容を咀嚼するところから始まりました。
何度もローカリストに質問をしたり、グループ内で活発なディスカッションが繰り広げられました。

とにかく付箋に書き出していくチーム。
議論を重ね、まとまったところで『夢実現企画シート』にまとめて書き出していくチーム。

進め方もグループで様々。

グループごとでの発表に向け、限られた時間の中でチームで協力し『夢実現企画シート』を完成させていきます。

プレゼン力が光る各グループの発表

いよいよアカデミーも大詰め。
ここまでにブラッシュアップしてきた『夢実現企画シート』をもとに、各グループでお試し地域づくり活動の企画発表を行いました。

熱い議論がつまった『夢実現企画シート』
熱量たっぷり、ローカリストたちも圧倒されるハイレベルな発表が繰り広げられました。

お試し地域づくり活動企画概要

子供の居場所づくり コミュニティづくり

企画チームローカリスト:岩永 清邦さん(発表者はチームの参加者)

:地域のオトナが地域の子供の夢を育てる
目的:どんな境遇の子どもであろうと、地域の大人が支えてくれる関係づくりのため
日程/場所:2019年10月5日(土)(12:30〜16:00)/専福寺
対象:校区の小学生・中学生
効果:地元の大人と子供の顔の見える関係性が構築される

笑わら

企画チームローカリスト:江島 政樹さん(発表者はチームの参加者)

:新しい価値を創造し楽しく魅力のある生き方をする
目的:「季節に寄り添う暮らし」をテーマに佐賀南部の魅力を伝える
日程/場所:10月中/佐賀平野の田ん中
対象:家族や友達同士・おひとりさまも
効果:わらに身近に触れることでわらの価値を感じる。(におい。手触り、多様な用途)

しろフェス

企画チームローカリスト:林 美保子さん(発表者はチームの参加者)

:白石を楽しむ
目的:白石で遊ぶ・白石を発信・食でつながる世代間交流
日程/場所:11月16日(土)/陽興寺(白石)
対象:ごはん(お米)が好きなすべての人
効果:白石(佐賀)の魅力を体験できる

佐賀の山で遊ぼう!

企画チームローカリスト:門脇 恵さん(発表者はチームの参加者)

:山をデザインし次世代につなげること
目的:山で楽しくあそんだ経験を色んな人にもってもらうこと
日程/場所:12月13日(金)/富士・三瀬の山
対象:(まずは)パパに向けて→next ママと子どもたち
効果:パパかっこいい!男のロマン合宿!

畑でマルシェ〜秋の収穫祭〜

企画チームローカリスト:森山 茜さん(発表者はチームの参加者) 

:次世代につなぐ命を育み循環させる環境づくり
目的:畑の中で食と命と農を体感し、秋の味覚を存分に堪能してもらう
日程/場所:令和元年11月4日(月・祝)/基山町宮浦
対象:問わず
効果:交流人口増加・農業への興味が湧く・基山の魅力が伝わる

ネクストローカリストインタビュー

大いに盛り上がった今回のアカデミー。
終了直後のネクストローカリストに感想をインタビューしました。

堺優里さん/児島有紀さん

ワークショップの中で、色々な意見が出て、ターゲットを絞ることもある程度必要だと今回、勉強になりました。(堺さん・写真左)

本当にお試し地域づくり活動がイベントとして実施されることに驚きました。
いろいろな人の考えがまとまって、どんどん実現に向かってまとまっていくことにわくわくしました。(児島さん・写真右)

古川俊輔さん

とにかくエネルギーがすごかったです!
点のエネルギーが線になり繋がっていく強みと、ネクストローカリスト同士の力をすごく感じました。

完璧ではないけれど、面白いと言える企画づくり、そして実践

ネクストローカリストのインタビューで『エネルギーがすごかった』との声が多数寄せられました。
ローカリストを始め、集まったほとんどのネクストローカリストたちは地域に対して何らかのエネルギーがくすぶっている状態だったのでしょう。
ローカリストが生んだ波紋がネクストローカリストたちのエネルギーによってどんどん増幅していく様子を目の当たりにしました。

企画を考える際、スキのない完璧な企画を!と頭は固まりがちになってしまうことも。

でもそれは、本当に魅力的な企画づくりには必要でないのでは?と今回のアカデミーを通じて感じました。

ローカリストたちが考えてきたお試し地域づくり活動の企画はいわゆる『完璧な企画』ではありません。
なぜなら今回は、「お試し地域づくり」と称した模擬体験。企画は、ネクストローカリストと一緒に考え、作りあげるものだから......

完璧でなくていいのです。

地域とは先導する一人が作るものではなく、みんなで作り上げていくものです。
きっかけは一人から始まる『やりたい』かもしれません。
それが『できる』に変わる地域になるには多くの人を巻き込みアイディアを増幅させていくことが必要ではないでしょうか。

あるネクストローカリストが盛んに口にしていた『関係人口を増やしたい』というフレーズ。

今は点のエネルギーでも、繋がって線になり線が集まれば面になり、面が集まれば立体にだってなるのです。
可能性は無限大。

世界を変えることは難しいけれど。まずは身近な地域から。
これからの佐賀を変えるのは、 あなたの次の小さな一歩なのです。

イベント追加申込み受付中

SAGAローカリストアカデミーin 嬉野市

私たちが暮らす地域。その魅力は、文化や歴史、産業だけでなく、そこでの暮らしを楽しむ人々の想いによって作り出されています。佐賀県には、自分の"やりたい"ことを追い求め、人々を巻き込みながら、地域の魅力を高めている「ローカリスト」たちがいます。
「ローカリストアカデミー」は、地域で活動する「ローカリスト」と出会える機会です。
このアカデミーで「地域づくり活動」の魅力と可能性を見つけてみませんか?

【嬉野会場】2019年10月13 日(日) 13:00-16:00(12:30受付開始) 旅館 大村屋

詳しくはこちら↓
WEB:https://www.sagajikan.com/sagalocalist/
申し込み【10/10締め切り】:https://forms.gle/wJMxEgD51nchZf9h8


写真:保利 一誠
レポート:EDITORS SAGA編集部 廣津みなみ

EDITORS SAGA 編集部

SAGAローカリスト2019

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