私たちが暮らすまちは、その土地の文化、歴史、産業、そしてそこで暮らす人々によって形成されています。
佐賀県には『ローカリスト』と呼ばれる多くのプレイヤーたちが正解の無い地域づくりに挑戦しています。
『SAGAローカリストアカデミー』は地域で実際に活動している『ローカリスト』と、これから何か活動していきたいという意欲ある若い世代の出会いの場。
9月25日、10月9日に開催された『SAGAローカリストアカデミー』を終え、次の舞台は『ローカリスト』と『ネクストローカリスト』による『お試し地域づくり活動』。
今回は笹川さんチームの『お試し地域づくり活動』のレポートをネクストローカリストである中山さんに執筆いただきました。
ローカリストアカデミーでの活動はこちら
皆で考えたアイデアを実践するために!|SAGAローカリストアカデミー2021 東部イベントレポート
アイデアを掛け合わせ、自分たちも楽しめる地域づくりになるように|SAGAローカリストアカデミー2021 西部イベントレポート
多久と多くの人を繋ぎたい!"観光の道"の実証実験・それまでの道のりダイジェスト
2月5日、雪も舞う極寒の中、ローカリストの笹川さんと私たちネクストローカリストは、元気に自転車に乗って、多久の道を走る様子をドローンで撮影していました。
"観光の道"と名付けて進めてきた、ネクストローカリストによるドローンを活用した"空の道"の実証実験を行っていたのです。もちろん遊びではなく真面目に『お試し域づくり活動』に取り組んできましたが、まずは自分たちが楽しむぞ!という遊び心だけは決して忘れず、この日も撮れた映像にはしゃいで、笑顔が絶えない時間となりました。
この日にたどり着くまでにも、道のりがありました。
9月25日に出会った、笹川さんとネクストローカリストの私たち。笹川さんが取り組まれている、ドローンを使ったまちづくり"10本の空の道"のうち1本の道の作成をネクストローカリストが担うことに!ワークショップではどんな道にしたいかを話し合いました。
『お試し地域づくり活動』では、まず、他の"道"の実証実験の見学に行き、そこで得たイメージをもとに自分たちの道をどうするか話し合いました。
私たちが考えた案は、多久市をドローンで観光できる"観光の道"。この"観光の道"の案を笹川さんが隊長を務められている多久市まちづくり協議会『かつやく隊』のみなさんに提案し、承諾をいただきました。その後、また多久を訪れて、観光スポットに実際に足を運ぶなど、実現に向けて内容を詰めていきました。
打ち合わせを重ねた結果、ツーリングやサイクリングをする人たちの移動の様子を撮影することを想定した"観光の道"ができあがり「多久と多くの人を繋げたい!」という想いはより強くなっていきました。
このように約4ヶ月をかけて、実証実験の日を迎えることができました。
ドローンをツールに同じ場所に人が集まって、感動体験を共有する。最初の見学で体感させてもらった感動やワクワクを自分たちなりにつくることができたように思います。今後は、このサービスがドローンに関連した観光パックなどに使えないかを、多久市に検討していただくことにもなりました。
やっと、スタートラインに立ちました。
"観光の道"の実証実験が無事に終わった後、やっとまちづくり、地域づくりのスタートラインに立ったのだと感じました。
これまでは、地域で何かをやることがゴールだと思っていましたが、"今行った何か"をどう未来に繋げるか、どう地域に落とし込んでいくのか考えて行動していくことこそが、地域づくりなのかなと思います。笹川さんがドローンというツールを使って、みんなが多久を誇れるように活動していらっしゃるように、私はこれから何のツールをどのように使って何のために地域づくりをするのか、活動の中で探していきたいと思います。
私は、このローカリストアカデミーに参加したことをきっかけに、多くの佐賀県内で頑張っている人や、夢や志を持っている人に出会うことができました。場所や分野は違えど、このような方々と繋がることができたことが何よりうれしいです。
こういった機会を設けてくださった県、見つけた自分、出会ってくださったローカリスト・ネクストローカリストのみなさんに感謝申し上げます!これからも、一緒に佐賀を楽しんでいきましょうね。
文章:ネクストローカリスト 中山珠英さん
編集:EDITORS SAGA編集部 相馬