皆で考えたアイデアを実践するために!|SAGAローカリストアカデミー2021 東部イベントレポート PR

皆で考えたアイデアを実践するために!|SAGAローカリストアカデミー2021 東部イベントレポート

私たちが暮らすまちは、その土地の文化、歴史、産業、そしてそこで暮らす人々によって形成されています。

佐賀県には『ローカリスト』と呼ばれる多くのプレイヤーたちが正解の無い地域づくりに挑戦しています。

どんな人たちがどんな未来を目指して取り組んでいるのでしょう。

4年目を迎えた『SAGAローカリストアカデミー』では、これまでにたくさんの出会いや化学反応を生み出しました。

『SAGAローカリストアカデミー』は地域で実際に活動している『ローカリスト』と、これから何か活動していきたいという意欲ある若い世代の出会いの場。

9月25日、5名の『ローカリスト』と50名近くの『ネクストローカリスト(参加者)』が佐賀県庁に集い『SAGAローカリストアカデミー2021』が開催されました。

目次

ローカリストアカデミーについて

2018年に始まった、佐賀県の事業『SAGAローカリストアカデミー』。

地域での活動を通じ、まちの新しい魅力や価値を発信しているプレイヤーを『ローカリスト』と呼び、『ローカリスト』と『ネクストローカリスト(参加者)』が交流できる事業です。

『SAGAローカリストアカデミー』では、『ローカリスト』の活動を知ると共に、一緒に地域づくりについて語ったり、イベント企画やワークショップを行う『お試し地域づくり活動』の体験ができます。

4年目を迎えた今回は、県内9市町から10名の『ローカリスト』をお呼びし、ご自身の活動内容や地域づくりの魅力・やりがいなどをお話ししていただきました。

ワークショップでは『ローカリスト』が考える『お試し地域づくり活動』の企画に、『ネクストローカリスト』一人ひとりのアイデアを掛け合わせ、ブラッシュアップ!

ブラッシュアップしたアイデアを後日、一つの『お試し地域づくり活動』として実践します。

詳しくはこちら。

東部会場の『ローカリスト』はこちらの5名。今年も個性豊かなメンバーが揃います。

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それぞれの活動については下記をご覧ください。

『SAGAローカリストアカデミー2021 東部』開催!

今回のアカデミーはこれまで開催されていた方法とは異なります。

グループごとに佐賀県庁内の5つの会場に分かれ、各会場をオンラインで繋ぐというもの。基本的な新型コロナウイルス感染症対策を徹底すると共に、佐賀県庁全体を使って、不特定多数の人と接触しないための新たな対策として行われました。

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イベントの司会を務めるのは『ローカリストアカデミー』の2大MCの1人と言っても過言ではない、お笑いコンビ『メガモッツ』の中川どっぺるさん。

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オープニングでは、参加者の中から「テレビを見ているみたい!」との声も。

アカデミーは2部構成。まずは、各『ローカリスト』が行っている地域づくり活動紹介や活動を始めたキッカケなどを各会場から、画面越しに伺いました。

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『ローカリスト』が持ち寄った写真や資料をベースに、普段の活動内容や活動するに至ったキッカケ、活動への想いが語られました。熱くなって時間が押してしまう場面も。

EDITORS SAGAや小冊子などで紹介した活動内容だけでなく実際にローカリストの言葉で語られる活動内容に、メモを取る方の姿もありました。

活動紹介が終わった後は5つのグループに分かれてのワークショップが始まります。

1つのグループ内でも更に少人数のグループに分かれてのアイデア出しや、ホワイトボードを使ってグループ全員でアイデアを出し合うなど、ワークショップの進め方はチームによってそれぞれ。

『ローカリスト』が『ネクストローカリスト』と一緒にやりたい活動の実現に向けて、積極的にアイデアを出し合いました。

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5つの会場には、どっぺるさんも足を運び、どんな活動をするのか質問されたり、アイデア出しのお手伝いをされました。

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笑いを交えながらのワークショップは、ローカリストのやりたい事とネクストローカリストがローカリストと共にやってみたい事の掛け合わせ。その場にいる全員がアイデアを出し合う場となりました。

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それぞれの色が出る『お試し地域づくり活動』

ワークショップはアイデアを出し合うだけではありません。『お試し地域づくり活動』として実践できるカタチに落とし込む必要があります。

テンポよく決まるチームやじっくりと考えて決めるチームとこれもまたグループによってそれぞれ。

ワークショップの最後には画面越しに全参加者に発表する場が設けられ、「お試し地域づくり活動」のテーマや内容がネクストローカリストの口から発表されます。

どんな『お試し地域づくり活動』が生まれたのでしょうか。

江藤さんチーム

「『大字基山』編集部体験」

江藤さんチームでは、基山町を拠点とするWEBメディア『大字基山』にぴったりと思われる企画案を発表する"プレゼン大会"を行うことになりました。

アイデア出しでは、基山町民、佐賀県民、県外に住む人というペルソナを設定し、アフターコロナ、withコロナと言われる今、3者が欲しい情報は何かについて話し合い、記事や企画のアイデア出しの考え方などを学びました。

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『お試し地域づくり活動』のプレゼン大会では、持ち寄った企画案を編集長の江藤さんや編集部メンバーと一緒に実現に向けての意見出しを行うそうです。

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石黒さんチーム

「佐賀"ならでは"のおむすび開発」

現在、石黒さんがGuest House Ne doco?と共に運営されている『玄米おむすび専門店 こめこっこ』の新たなメニューを開発します。

まずは佐賀の20市町の特産品を書き出し、そこから出た特産品×特産品などの掛け合わせを考え、8種類のおむすび案が完成しました。

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『お試し地域づくり活動』では、ネクストローカリストが8種類のおむすびのメニュー考案を受け持ち、まずは試食会を開くこととなりました。

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笹川さんチーム

「空の道を1本作る」

笹川さんが隊長を務める、多久市まちづくり協議会 かつやく隊の活動である"ドローンで「空の道」を10本作る"というプロジェクトのうち、1本の「空の道」をネクストローカリストが作るというもの。

ワークショップでは、男女のグループに分かれて、それぞれのドローンを使った夢のアイデアを出し合いました。

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『お試し地域づくり活動』では、アイデアを基に"どんな道"にするか、実現に向けてワークショップを行います。また実際に「空の道」として使用するには、土地の地権者に許可が必要となります。かつやく隊のメンバーに教わりながら実際に許可取りなども行っていくそうです。

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福山さんチーム

「街歩き+SNS」

福山さんチームでは、まず福山さんが行っているまちづくりの考え方のレクチャーを受けた後、"吉野ヶ里といえば?"についてアイデアを出し合いました。そして吉野ヶ里で何が出来るか、自分は何がしたいかについてアイデアを出し合いました。

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そこで決まったのがSNSを活用しながら街歩きをすることで、それぞれの目線で新たな価値が見つかるというもの。これから実際に吉野ヶ里町を街歩きしながら、さらに福山さんの考えをレクチャーしていくそうです。

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吉田さんチーム

「コレゾさがゴハン」

"佐賀"を連想させるご飯を作って、佐賀にいる人も、佐賀から離れた人でも佐賀のことを思い出せるようにとスタートした「コレゾさがごはん」。

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田んぼや畑、山、海が揃っていること、二毛作が日本一であること、季節によっては玉ねぎの生産量が日本一であることをバックグラウンドに、佐賀が誇る玉ねぎご飯をベースに、佐賀にまつわる食材を使って"海・山・畑・田んぼを表したワンプレート"を作ることになりました。

これから3のつく日に、WEBサイトの設立、アンケート調査、「さがゴハン」の試食会などを行っていくそう。

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さいごに

新型コロナウイルス感染症の影響により、開催も危ぶまれた今回のローカリストアカデミー東部会場。

これまでとは異なる、各会場をリモートで繋ぐ形での開催に「それぞれ部屋が与えられたから、各々のグループのワークショップに集中して取り組めた」「他のチームの話やローカリストの活動をもっと聞きたかった」などの声もたくさんいただきました。

それぞれのグループで個性豊かなアイデアが生まれ、生まれたアイデアを実現させるために考えを巡らせた3時間半。ネクストローカリストの胸には何が残ったのでしょうか。

次の舞台は5人のローカリストが活動する拠点での「お試し地域づくり活動」。ローカリストとネクストローカリストの"新たな地域づくりの一歩"が踏み出されます。

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文章:相馬 千恵子
写真:浦郷 慧人

EDITORS SAGA 編集部

SAGAローカリスト2021

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