佐賀県唐津市の自然豊かな町・厳木。その中でも、自然を「自然に」感じられる場所―それが「かくれんぼハウス」です。今回はそんな場所に遊びに行ってきました。
唐津市厳木町にある古民家で、自然に囲まれた心豊かな暮らしをしている家主の秀島りかさん。
おうちに「かくれんぼハウス」と名をつけ、自然や食を大切にしたイベントを主催されています。
自然の良さを知り、心地よく暮らす日々
佐賀県の中でも特に自然が多く残る唐津市厳木町に生まれ育ったりかさん。
裏の山で拾ったどんぐりを使っての作品作りや、家庭菜園、めいちゃんやゆきおくん(ヤギ)たちとの生活の中でたくさんの季節の移ろいを感じながら、日々を豊かに過ごされています。
かくれんぼハウスの中に入ると、ツルとミモザを使ったリースの数々や、可愛い妖精に変身しているどんぐりがいたるところに飾られていました。
どのようにして素材を見つけてきたのか、どんな風に作ったのかを生き生きと語る姿はとても魅力的です。
かくれんぼハウスのイベントってどんなもの?
かくれんぼハウスで行われるイベントは、ミモザを使った「ミモザのリースを作ろう」や、家の裏で木を集めて行う「みんなでたきび会」など、里山の恵みを満喫できるものばかり。
特に人気なのが「おにぎり会」
これは、かくれんぼハウスの裏にある山で、かくれんぼをしたり、一緒に暮らしているゆかいな仲間たち〈2頭のめいちゃんとゆきおくん(ヤギ)やプーちゃん(犬)、ドロンちゃんとボニーちゃん(ネコ)、鯉たち〉と触れ合ったりするイベント。
メインは、かまどで炊いた白ご飯を参加者の手で握って食べるおにぎり作り。ここでは、ラップは使わず、自分の手でおにぎりを作ります。コンビニでおにぎりが売られ始め、家でわざわざおにぎりを作らない家庭も増えてきた昨今。あえて、手間のかかるかまどでごはんを炊き、自分の手でおにぎりを作る。
「えっ、それってちょっと面倒くさそう...?」と思うかもしれません。
でも実は―
子どもたちは一回で飽きて、「味付きご飯がいい」と言い出したりすると思いますか?
いいえ。
子どもたちはあまりの美味しさにいつもの2倍ほどのご飯を食べたとのこと!
かまどで炊く、熱いけど自分で握る。このような貴重な体験を子どもたちができる機会がかくれんぼハウスのイベントの中にはたくさんかくされています。
もちろん、かまどの番はりかさんと子どもたち。
どうして自然と遊びに満ちたイベントを行うのか
活動の原点は「みんなが喜ぶことをしたい。目の前の人を喜ばせたい。」というシンプルな思い。
イベントの一日を楽しんで、何年か月日が流れたあとも、「あのとき楽しかったな」と心があったかくなるような思い出の一つになったらいい。今となっては非日常となってしまっている、山でのかくれんぼや道ばたに生えている植物を使っての遊び。
自分たちで作り出していく遊びの面白さや、緑あふれる環境の心地よさを思い出させ、ほっと一息つかせてくれるのがこのかくれんぼハウスでのイベントの心地よさ。
かくれんぼハウスの特徴
かくれんぼハウスのイベントでは必ず食がセットになっています。
焚き火をして、リースを作って、だけでも充分満たされるのに、かくれんぼハウスのイベントにはおにぎりだったり、流しそうめんだったり「食」がくっついてきます。
これは、りかさんの「ごはんでお腹を満たすことが、心を満たすことにつながる」、「おなかも心も満たされているときに人は悪いことはしない。」という想いからきていて、イベントを通して、おいしいごはんを食べることで、参加者は食の大切さにも気づかされます。
ここかくれんぼハウスでは、民泊も行っており、子どもたちを受け入れるりかさんは泊まりに来る子どもたちの中には、忙しくて家族で共に食事を取れなかったり、外食が多かったりする子も多いことに気づいたそうです。
そんな子どもたちが、食を通じて笑顔になる姿をたくさん見てきたことも活動の中に活かされています。
りかさんの想いとこれから
今後は人気の「『おにぎりの会』の頻度を増やしていきたい」と話をされていました。今後も目の前の人の笑顔のためにおもしろいことがはじまりそうです。ぜひ、緑がいっぱいのかくれんぼハウスに足を運んでみてくださいね。
実際にイベントに参加した子どもたちや保護者の笑顔あふれる様子は、Instagramでもたくさん紹介されています。
娘のあやめさんは小さい頃から活動に親しみ、今では広報をはじめとする様々な面でみんなをリードしてくれています。親子で心を込めて活動を発信中。新規イベントの情報もInstagramからどうぞ。
施設名 | かくれんぼハウス |
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住所 | 佐賀県唐津市厳木町厳木681 |
公式SNS | Instagram:@kakurenbo.house |
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