富久千代酒造の「鍋島」がインターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)の日本酒部門でチャンピオンになったことで全国的にも注目度が高まっている佐賀の日本酒たち。そんな銘酒たちを嫁入りする女性にみたて、その日本酒にピッタリの旦那さま(おつまみ)を全国各地から見つけてお見合いをする企画「佐賀の日本酒、嫁ぐ」の第3弾です。
※第1弾【宮の松(松尾酒造場)~日本酒、嫁ぎます~】
第2弾【天吹 純米 雄町 ひやおろし(天吹酒造)~日本酒、嫁ぎます~】
今回嫁入りする日本酒『基峰鶴 純米吟醸山田錦』
今回嫁入りする日本酒を作っているのは、佐賀県基山町にある基山商店さん。大正9年創業で規模はそんなに大きくありませんが地元の方々に愛され続けている酒造です。2015年英国で開かれた「インターナショナルワインチャレンジ(IWC)」の大吟醸・吟醸の部で金賞を獲得したこともあり、近年海外への輸出も手掛けています。
また、100年蔵を改装した「ギャラリー基肄の蔵」では、音楽ライヴを定期的に行っていたり、地元の方が借りて宴会を楽しんでいたりするそうです。ぜひ一度この雰囲気で日本酒を飲んでみたいですね。
そんな基山商店さんに今回、花嫁候補としてオススメされたのが、この『基峰鶴 純米吟醸山田錦』
町内の契約農家に栽培を依頼した酒米「山田錦」を使った純米吟醸で、品評会などで海外の業者の方から、特に評価が高かったというお酒です。
花婿候補にノミネートした3品
今回は北海道から「富良野じゃがバター」、東北仙台から「牛タンのスモーク風味」、そして北陸から「信州わさび漬け」がそれぞれ名乗りをあげました。
実食『富良野じゃがバター』
まずは富良野のじゃがバターをいただきます。ホクホクのじゃがいもにバターの風味が効いていて少し肌寒い夜にピッタリの味です。さぁ日本酒との相性はどうでしょうか。
今回の主役、基峰鶴を飲んでみましょう。飲んでみるとビックリするほどの飲みやすさ。スッキリとした優しさがあり、日本酒が苦手な方でも飲めそうです。さて、じゃがバターとの相性はいかに。
うむ。それぞれの味が濃すぎず、薄すぎずバランスがいいお味です。「まさかじゃがいもがこんなに日本酒に合うとは⁉」とまではいきませんが、意外と好印象です。
実食『牛タンのスモーク風味』
続いては、仙台名物「牛タンのスモーク風味」です。見るからにお酒のつまみといった感じですが、どうでしょうか、パクッ。
ブラックペッパーが非常に効いていて、燻製独特の香りが香ばしく口の中に広がります。味も濃くまさにつまみといった抜群の安定感です。これは基峰鶴とのマッチングも期待できます。
スッキリと飲みやすい基峰鶴に牛タンのドッシリとした濃い味。一見真逆なように見えながらもなかなかどうしてこれは非常に合います。日本酒もどんどん進んじゃいそうです。
実食『信州わさび漬け』
最後に「信州わさび漬け」。日本酒とわさび、共にきれいな水が流れる所で最高の味を生み出すもの同士相性もいいのではないでしょうか。ではいただきます。
想像以上のわさびの存在感。ツンと鼻にきて涙が出そうですが、せっかくわさびを味わうならこれぐらいは欲しい。とても美味しいです。さて、ではでは基峰鶴をグビッ。これは・・・。基峰鶴のサラリとした味にわさびのアクセントが効きます。飲みやすい基峰鶴だからこそわさびがさらに引き立ち、それがまた基峰鶴を進ませます。
日本酒『基峰鶴 純米吟醸山田錦』の嫁ぎ先が決まりました
基峰鶴のベストパートナーは・・・信州わさび漬けに決定!
今回のベストカップルは信州わさび漬けでした。酒もつまみもちょっとずつゆっくり楽しむ大人の晩酌ができる。そんな組み合わせでした。ということで、今回の『基峰鶴 純米吟醸山田錦』は、「信州わさび漬け」のもとへと嫁入りが決定!
さいごに
今回の日本酒嫁入り企画は、あくまでEDITORS編集部の目線でパートナーを選ばせていただきました。もしかしたら他にも最高の組み合わせがあるかもしれませんし、今回の3品でも好みによっては別の答えがあるかもしれません。ぜひぜひ皆さんも食べ飲み比べしてみてください。
店舗情報
合資会社 基山商店
住所:〒841-0204佐賀県三養基郡基山町大字宮浦151
電話:0942-92-2300
ホームページ→http://kihotsuru.com/
EDITORS SAGA編集部 原田光