【番外編】佐賀⇔上海『激安!!最安3800円~』春秋航空を使って行ってみた。|vol.3 上海佐賀県人会編

【番外編】佐賀⇔上海『激安!!最安3800円~』春秋航空を使って行ってみた。|vol.3 上海佐賀県人会編

よかよかよか!
佐賀弁で「いいよ」というプラスの言葉。上海で聞こえてくるのはなぜ......?

上海に佐賀県人会なるものがあることをご存知の方はどれくらいいらっしゃるでしょうか?
今回の企画のきっかけとなった一枚の切り抜き。「上海佐賀県人会」果たしてどんな団体だったのか?

上海という土地で働いている佐賀県に縁のある方々。上海佐賀県人会のメンバーにインタビューしてきたのでその模様をお伝えします。

上海佐賀県人会とは

上海佐賀県人会が発足したのは2001年頃から。初めはわずか4、5人だったそうですが、現在は総勢40人くらい。最初に集まった人たちがそれぞれに出会った佐賀県人を誘ってきて、芋づる式につながっていったそうです。

県人会に来ている方々の大半は日本企業の現地駐在員。上海現地採用の方や忍者が好きで嬉野の肥前夢街道に行ったことから縁が広がった中国人の方もいらっしゃいました。中には中国人の方と結婚された方も!

笑いの絶えない賑やかな会ですが、2か月に1回は集まっているそうです。

インタビュー

今回出席されていた佐賀県人会副会長の江頭利将さんにお話を伺いました。

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江頭さんはいつから上海に滞在されていますか?

「私は、2003年から上海に住んでいます。県人会には2005年から参加して、かれこれ13年は経っていますね」

みなさん海外での苦労話とか情報交換とかそういったことを相談し合う場なのかなと思っていましたが、わいわい楽しそうですね。

「そうでしょ?上海佐賀県人会はいつもこうだよ。他県はわかりませんが、ここに来ているみんなあんまり悩んでいる雰囲気ないでしょ?苦労しているように見えないでしょ。昔から国際的だった長崎の出島を管理していた佐賀県人は外からの刺激には慣れていると思うんです。佐賀県人は世界中どこでも生きていけるよ
もちろんそれぞれにあるだろうけれど、ここに来ているみんなは少なくとも楽しそうだよ」

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佐賀県人会の恒例行事や決まり事はありますか?

「基本的に佐賀弁でしゃべること。普段は、気を使って標準語だけど、佐賀人とわかると佐賀弁になる。我々の共通項は「佐賀弁」なんだよね。そっちの方がコミュニケーションがとれるしいいよね」

確かに佐賀人以外わからないレベルの佐賀弁でみなさんしゃべられていますね。

「春秋航空ができて以来、ぐっと身近になった上海。もちろん佐賀県人にとっては便利になったけど、今、日本を好きな中国の若い人たちが良く使っているんだよ。個人旅行が増えているから、安いのが一番といったとこでね。今は、観光として福岡や大分に行く人が多いと思うんだけど、そんな人たちも最終的には佐賀のよさを知ると思うんだよね。要するに観光的じゃないそのままの日本があるじゃない。だから佐賀県が中国語対応とか英語対応とか無理にする必要はなくって、郷に入っては郷に従えで"佐賀弁で話して"くらいの精神でいいと思うんだよね」

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「『エクスキュズミー?コレ、イクラデスカ?』と外国人が田舎に行った時におばちゃんたちが『よかよか!もって行きんしゃい!』となると思う。そういう会話が成り立つのが佐賀のいいところなんだから。佐賀県人は出迎える文化もあるし、外国人に対する壁はそんなにないんじゃないかな

あえて外国語対応しないことでいい意味でコミュニケーションが生まれる...... あるかもしれないですね。

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上海と佐賀の似ているところというか住む環境としてはどうですか?

「上海で佐賀県人が住みやすいという理由は一つ!」

はい!なんでしょう?

「ズバリ!"声がでかくても文句は言われないこと!"(笑)」

「居酒屋でこうやってわいわいがやがややっても文句は言われない。それが普通だから。だから佐賀県人は上海に合う!」

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自由に心をオープンにして集まれるっていいですね!

「他の県人会はこんな風じゃないから」

共通といえば、もう一つ上海と佐賀ではそれぞれカニが有名なことと思うのですが、正直なところ上海ガニと竹崎ガニはどちらが好きですか?

「んー。元々は上海ガニと呼ばれるのは上海と蘇州の間にある陽澄湖(ヤンチャオフー)という湖に生息していたカニのことを言うのだけれど、市場に出回っているカニのほとんどは全部養殖。だから偽物。竹崎ガニが有明海のもの。湖と海とで違うという部分もあるけれど、育てている人や採る人の意識が違うよね。そういった意味で竹崎ガニ!」

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(竹崎カニが身が詰まっていて美味しいという方もいらっしゃいました)

最後に、佐賀に帰りたいと思う事はないですか?上海から見ての佐賀ってどういう風に見えているんでしょう?

「今年は明治維新150年。改めて佐賀のことを考えるわけだよ。明治維新のときに、渡航し中国の現状を知った色々な人たちが日本に戻って、『まずい!このままではイギリスやアメリカ等の国が訪ねた時に日本はダメになってしまう!』そう思った人たちが維新を始めた。やっぱり我々はその血や志を引き継いでいることがあると思う。自分みたいにこんだけ中国に長くいると、日本を客観的に見るんだけど、初めは、今のままではいかん!さらに佐賀ももっとだめ!これじゃダメでしょう!と正直思うこともあった
「どんな県より先に大砲も作ったし、長崎の出島も守っていたんだから、もうちょっと頑張らないと!危機感が足りないと思っていたんだよね。

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でも、最近の佐賀県のことを色々と聞いてみると、他県にない色々な取り組みをしているよね。それを見るとやっぱ佐賀県人だな!とも思う。人にはまねできないこともやっているよね?今では、ほらあれ『ストリートファイターⅡ』とコラボやったりしてるね。おそ松さんもそう。あんなの佐賀県くらいだよ!
よかよかよか!やんしゃい!(いいよいいよ!やりなさい!)』の精神じゃない?

要するに、我々は進取の精神がある。"人と同じことしたくない"という気持ちが根本にあるんだと思うよ」

なるほど、そんな風に見えていたんですね。
私たち若い世代もそれぞれが佐賀県民としての誇りをもって生活していこうと思いました。ありがとうございます!

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まとめ

今回の上海佐賀県人会では、なんと福岡県人だけど佐賀県人会の方が楽しく、以来佐賀県人会に参加している。という方がいらっしゃいました。とにかく佐賀の話題でも身の上話しでもワイワイガヤガヤと楽し気で、正直に言うと、なんでこれだけパワフルなんだろう?と疑問に思うほど圧倒されたというところです。

しかし、佐賀と上海の意外な共通点や佐賀から離れてみてわかること、歴史も含めたくさん教えていただきました。

上海という土地で佐賀県人の方が集まって佐賀の話をしている。それだけでなんだか素敵じゃないですか?

会場で頻繁に聞こえた「よかよか」このプラスの言葉とともに一人一人が佐賀という土地も佐賀県に生まれた自分自身も誇りに思えればもっと「佐賀」の認知度もUPしていくのではないか?そんな風に思うきっかけを上海という土地でいただいたような気がします。

「佐賀上海さいこう!」

あとがきとお礼

今回おこなった上海企画。EDITORS SAGA編集部だけでは到底実現することができませんでした。

前回、【保存版】佐賀⇔上海『激安!!最安3800円~』春秋航空を使っていってみた。|vol.2 観光編を紹介しましたが、こちらも実は、上海佐賀県人会の方に住んでいるからこそわかる上海のおすすめスポットをいくつか教えていただき、当日アテンドもしていただいたという経緯があります。特に、企画段階からスケジュールの調整、お店の予約など多方面にわたりご協力していただいた、県人会の藤村様、橋口様ありがとうございました。大変お世話になりました。この場を借りて、お礼をさせていただきます。

また、間の短いのスケジュールにも関わらず、EDITORS SAGAのメンバーを快く受け入れてくださった上海佐賀県人会の皆様ありがとうございました。

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【協力】

春秋航空

春秋航空(しゅんじゅうこうくう)は、中国・上海市に本社を置く中国の航空会社。正式名称は、春秋航空股份有限公司 (SPRING AIRLINES CO.,LTD. ) 略称は、春航。
2012年1月18日:上海/浦東 - 佐賀線が就航。
WEB:https://jp.ch.com/

[最安3800円~]
※最低運賃は運航時期や市場の動向により変更となります。また、別途、燃油サーチャージ、空港施設使用料等が必要です。
※キャンペーンの期間、対象となる便、席数等には限りがあります。
※航空運賃やキャンペーンの案内等は、春秋航空日本のHPで確認できますので、自分にあったお得な旅を探してみてください。

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【保存版】佐賀⇔上海『激安!!最安3800円~』春秋航空を使っていってみた。|vol.1 佐賀からの行き方編

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【保存版】佐賀⇔上海『激安!!最安3800円~』春秋航空を使っていってみた。|vol.2 観光編


EDITORS SAGA編集部 中村美由希

EDITORS SAGA 編集部

編集部

今までなかなか紹介されていないような佐賀の隠れた魅力や新しい情報をお届けするべく日々、奮闘中!...

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