百聞は一食にしかず。田中製麺のリブランディングの取り組み|村上さんチームお試し地域づくり活動 PR

百聞は一食にしかず。田中製麺のリブランディングの取り組み|村上さんチームお試し地域づくり活動

私たちが暮らすまちは、その土地の文化、歴史、産業、そしてそこで暮らす人々によって形成されています。

佐賀県には『ローカリスト』と呼ばれる多くのプレイヤーたちが正解の無い地域づくりに挑戦しています。

『SAGAローカリストアカデミー』は地域で実際に活動している『ローカリスト』と、これから何か活動していきたいという意欲ある若い世代の出会いの場。

9月25日、10月9日に開催された『SAGAローカリストアカデミー』を終え、次の舞台は『ローカリスト』と『ネクストローカリスト』による『お試し地域づくり活動』。

今回は村上さんチームの『お試し地域づくり活動』のレポートを『ネクストローカリスト』の久野さん、藤田さんに執筆いただきました。

ローカリストアカデミーでの活動はこちら

田中製麺所見学と出来立てうどん試食

今回、『伊萬里百貨店』の村上さんと共に、『お試し地域づくり活動』として、伊万里唯一の製麺所『田中製麺』のリブランディングを担当することになった私たちSAGAローカリストアカデミーの一行は、『伊萬里百貨店』から徒歩約10分にある製麺所を見学し、社長へのヒアリングや、うどん麺の試食を行いました。

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↑製麺所でうどんを作っている従業員のみなさん。

創業72年の昔ながらの製麺所はどこか懐かしい雰囲気で、スタッフの皆さんが丁寧かつ素早い作業で、次々とパッケージされたうどんを作られる様は見事です。

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できたてのうどんは、社長特製のつゆと共にいただきました。

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コシが強く、噛むたびに小麦の豊かな香りが口に広がります。村上さんが無くしたくない"伊万里の味"と言われるのも納得の美味しさ。

実際に試食したことで「田中製麺はおいしい麺を作っているんだ!」と実感を込めて人に伝えられる確信が持てました。(久野)

できたてのうどんは、予想以上に美味しく感動しました。このような見学・体験&試食はやり方によっては、そのままの商品でもPRや販売拡大に活かせるのではないかと思いました。(藤田)

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↑長年大切に使いこまれた道具が並び、製麺所内は老舗の雰囲気が感じられます。

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↑給食用の麺を入れる木箱でしょうか?「給」の字が略字体なところが渋いです。

ミーティングと伊万里のまち歩き

見学・ヒアリングを終えた私たちは、『伊萬里百貨店』に戻り、村上さんのファシリテーションのもと、『田中製麺』のポジティブな点(強み)とネガティブな点(弱み)を整理し、今後何をしていくべきか等について話し合いました。

実際に見学したことで論点が明確になり、チーム内に共通理解が生まれたように思います。

また村上さんから「製麺所の皆さんが、人と接することで笑顔がいつもより多い」ということを伺い、人と触れ合うこと、認められることの重要性も再認識しました。

自分では考えつかない、いろいろな人の考えがあり、前向きに意見を出し合うことの大切さも実感しました。そして自分でできることは限られていて、実際は人に頼るものが多いことにも改めて気づかされました。自分でできることも増やし、色々な人を巻き込んでいくためには、自分自身のハートが大切だし、自分がワクワクしてやっていくことがやはり重要だと思いました。

『伊萬里百貨店』でのミーティングのあとは、村上さんの案内で伊万里の町を散策しました。

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普段はただ通り過ぎているような風景も、成り立ちや背景を知ることで、物語が浮かび上がってきます。

活動での気づきや発見があり、ワクワクする時間となりました。

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↑駅前通りにある大きな伊万里焼きの「古伊万里人形」。大きすぎるので上半身と下半身に分けて焼いてつなげているのだとか。

「参加者」から「プレーヤー」へ。

今回印象的だったのは、『田中製麺』のリブランディングにあたり、"何をすべきか?"を考えたあとに、村上さんから「あなたには何ができるか?」と問いかけられたことです。

この問いにより、私たちはただの参加者ではなく、プレーヤーとしてこのプロジェクトに関わっていくのだという自覚が強くなりました。

また、実際に製麺所を訪問し、製品を試食、社長とお話ししたことで、『田中製麺』の抱える悩みをより自分ごととして考えられるようになりました。そして『田中製麺』の持つ様々な魅力、強みにも気づくことができました。

地域資源のブランディングとは、新しいモノを作りだすというよりは、すでにある良いモノに対し、見方やアプローチを変えて、輝き(魅力)を際立たせるものなのだと実感しました。

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今後は、自分にできること(自分の強み)を活かし、『田中製麺』という企業を活性化するために必要なこと、効果的なことを考え、"伊万里の味"も残していくために、チームのみなさんと具体的なアクションに落とし込んでいきたいと思います。

最後に

自社のブランディングにあたり、経験や実績のない私たちが関わることを快諾してくださった『田中製麺』の社長のご期待に沿えるよう、良いアイディアを出していきたいと思います。(久野)

勇気を出してローカリストアカデミーに参加しましたが、地域のために取り組むしかけとして、とてもすばらしいと改めて思いました。どこまでできるか不安なところもありますが、前向きにがんばりたいと思います。(藤田)


文章・写真:ネクストローカリスト 久野さん、藤田さん
編集:EDITORS SAGA編集部 相馬

EDITORS SAGA 編集部

SAGAローカリスト2021

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