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【SAGAローカリストアカデミー】地域づくりのポイントは人とのつながり。佐賀で「やりたい」を実現しよう!|イベントレポート(in東部会場) PR

地域の魅力はその土地で暮らす人たちの思いが混ざり合い、溶け込み、形成されています。

自分のために、家族のために、そして地域のために、何ができるのだろう。

「やりたい」と思い描いた夢は共感を呼び、一滴の雫が大きな波紋となって地域に、そして人の心に広がっていきます。

ローカリストアカデミーは地域で実際に活動している「ローカリスト」と、これから何か活動していきたいという意欲ある若い世代の出会いの場。

9月26日、5名のローカリストと50名を超える参加者が佐賀県庁の地下にあるカフェSAGA CHIKAに集い「SAGAローカリストアカデミー2020」が開催されました。

目次

■ SAGAローカリストアカデミーとは

あらためて、SAGAローカリストアカデミーについてご説明しておきます。

地域に根ざし、地域と関わりながら、地域で人生を楽しむ人=ローカリスト。

地域づくり活動に関心を持ち、これから動き出すアカデミー参加者=ネクストローカリスト。

そんなローカリストとネクストローカリストが出会い、これからの地域づくりについて考えたり、実践したりするのがSAGAローカリストアカデミーです。

東部会場ローカリスト

今回、佐賀会場に参加したローカリストは、大富藍子さん(大富牧場 FLYING COW)・橋本高志さん(TIPS HOSTEL)・林美保子さん(さくらむすび~桜結~)・船津脩平さん(株式会社RELI.STYLE)・吉田誌子さん(ぺぺんち)の5名。

ひと口にローカリストと言ってもその活動は様々。それぞれの取組みについては、連載【SAGAローカリスト2020】をご覧ください。

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■ ローカリストアカデミー開講

ほんの少しの緊張とわくわくとした期待を表情に浮かべて、会場に入ってくる参加者たち。

「自分で何か始めたい」「自分のやりたいことをどうしたら実現できるか勉強しに来た」「意欲はあるけれども活動を始めるのに今一歩ハードルを感じている」という人たちにとっては、今回のローカリストアカデミーが地域づくりの最初の一歩となります。

会場では、佐賀県産食材を使った「体の免疫力を上げる」をテーマにしたスイーツなどが振る舞われました。

東部会場のメニューはこちら。

・有田鶏のレモンサラダ
・豆乳とヨーグルトのパインムース
・佐賀市の生おからを使ったビターチョコマフィン

(レシピ考案・食事提供:Herbal patisserie)

今回のローカリストアカデミーは2部構成で行われました。

第1部はローカリストの自己紹介と活動紹介。

活動を始めたきっかけや地域に対する思いについて、ローカリストが時折冗談を交えながらテンポよく話し、会場には笑い声が響きました。参加者の緊張もほぐれたようです。

■ ワークショップの様子

第2部はワークショップ形式で「お試し地域づくり活動」の企画を考えるというもの。

「お試し地域づくり活動」とは、アカデミー終了後に参加者とローカリストが一緒になって実際に取り組む活動のこと。

ローカリスト5名それぞれに10名前後の参加者がついてグループとなり、ワークショップが始まります。

参加者はほとんどの人が初めましての状態。お互いを知るための自己紹介が必要不可欠です。

一緒に活動する人がどんな人かを知ることで、より活発な意見交換ができるようになります。

ワークショップのテーマはローカリストが事前に考えてきたもので、各グループによって異なります。地域の課題や活動の趣旨、前提となる条件など、ローカリストが話す言葉に耳を傾ける参加者たちの真剣な表情が印象的でした。

ブレインストーミングでお互いにアイデアや意見を出し合い、企画内容を膨らませていきます。付箋にアイデアを書き込み、模造紙に貼りつけながら、ほかの参加者が出したアイデアを見て「いいね!」と声をかける場面も。

グループによっては1人でしっかりと考える時間を設けたところもあります。自分の考えを深く掘り下げ、人にわかりやすくまとめて伝えることも大切です。

90分という短い時間の中で、アイデア出しから企画案の掘り下げやブラッシュアップ、発表に向けたまとめまで盛りだくさんでワークショップを行いました。

こうして出来上がった企画が「お試し地域づくり活動」となります。参加者であるネクストローカリストの皆さんには実際に地域づくり活動を行うことで、机上のものとして終わらず、実践者としての経験を積んでもらいます。

■ プレゼンテーション発表(お試し地域づくり活動)

ローカリストアカデミーの最後はそれぞれのグループでまとめ上げた企画「お試し地域づくり活動」の発表で締めくくり。各グループの代表者が発表を行いました。

それぞれのグループではどんな企画が出来上がったのでしょうか?1つずつご紹介していきます。

佐賀をプリン県に!

ローカリスト:大富藍子さん

ワークショップでは、佐賀を「プリン県」にするためにはどうしたらいいか?プリンMAPにどういう情報を載せたらいいか?といったテーマでアイデア出しをしました。

お試し地域づくり活動企画 佐賀をプリン県に!
日時 2020年10月24日(土)他
場所

LIGHTHOUSE

内容 ワークショップ内で出た「MAPに載っていたら嬉しい情報」を盛り込んで、プリンMAP制作を行っていきます。

始めよう、まちのマイクロ案内人~まち巡りツアーコンテスト~

ローカリスト:橋本高志さん

佐賀を訪れた人にオリジナルのツアー(1泊2日)を案内できるように、参加者それぞれがツアーを企画しました。

お試し地域づくり活動企画

はじめよう、まちのマイクロ案内人

~第1回まちめぐりツアーコンテスト~
日時 2020年10月24日(土)
場所

レコプレイス

内容 参加者それぞれがコーディネートしたツアープランをコンテスト形式で発表し合います。

花卉農家さんと花摘み体験

ローカリスト:林美保子さん

花卉農家さんでの花摘み体験をテーマとしたイベントの具体的な活動内容を計画しました。

お試し地域づくり活動企画

フラワーバレンタイン

~年に1度の特別な日!愛をこめて花束♡スイーツづくりin白石~
日時 2021年2月14日(日)10:00~
場所

かわさき花園福富ゆうあい館

内容 花摘み体験、花束作り、スイーツづくり、マルシェなど

佐賀市中央大通りのエリアリノベーションにつながる、人気ショップビジネスモデルを模索しよう!

ローカリスト:船津脩平さん

佐賀市中央大通りに欲しいショップや潜在ニーズなどを引き出し、ビジネスモデルを考えるワークショップを実施しました。

お試し地域づくり活動企画 RELI.STYLEアカデミー
日時 2020年10月24日(土)、11月21日(土)、2021年2月13日(土)
場所

LIGHTHOUSE、他

内容 空き家の見つけ方やビジネスモデルの作り方など出店に関するノウハウをレクチャーします。

大人から子どもまで、いろんな世代が入り混じって、街歩き。

ローカリスト::吉田誌子さん

ワークショップでは、子どもだけでなく、大人も存分に楽しめるようなピクニックプランを考えました。

お試し地域づくり活動企画 コレゾピクニック
日時 2020年11月15日(日)
場所

こころざしの森~佐賀市唐人

内容 様々な世代がお互い心地よい距離を保ちながら一緒に過ごす場を作る。

■ ネクストローカリストインタビュー

今回のローカリストアカデミー参加者にインタビューを行いました。

森木いちなさん

地域を盛り上げるために漠然と何かしたいと考えていたので、たくさんある佐賀の魅力の発信や、イベント開催のノウハウなどを学べるといいなと思い、今回参加しました。

ワークショップでは、実際に企画をしていく流れを学べました。林さんのグループに参加したのですが、みんなの意見を「それいいね!」って全部肯定してくださったのに驚きました。それを1つのイベントとしてまとめていくのが素晴らしいなと感じました。

ローカリストって壮大なことをしなきゃいけないとか、人脈がないといけないのかなと思っていたんですが、周りの人とのつながりを大事にされているんだなと感じました。私もこれから身近にいるつながりのある人と一緒に何か面白いことができないか考えてみます。

仁科友恵さん

1年前に佐賀に越してきたのですが、佐賀を知るたびにどんどん佐賀を好きになりました。地域づくり活動にももともと興味があり、去年のローカリストアカデミーに誘われたのですが都合がつかず......。今年はローカリストの吉田さんと知り合いだったのでこれは行かねば!と思い、参加しました。

ワークショップは意見を言いやすい雰囲気だったのでとてもよかったです。いろいろな人が参加していてそれぞれに全然違う意見が出るので面白かったです。

伊藤光汰さん

福岡から大学進学で佐賀に来ました。これから就活なんですが、エネルギーが欲しいと思っていた時に先輩から紹介してもらいました。佐賀で実際に活動している人たちのことを知れて、エネルギーをもらえました。自分で考えて動いているローカリストの皆さんの話を聞けて、すごく勉強になりました。

仁科さんもおっしゃる通り、様々な人がいて「あ、そういう視点があるんだ!」と。人によって着眼点が違うことを実感しました。普段関われない人たちとの交流ができ、刺激になりました。

■ まとめ

ワークショップの制限時間ぎりぎりまで企画を良いものにしようと、参加者の意欲がものすごかった東部会場。どのグループでも熱い意見交換ができたようです。

ワークショップ終了後には「いろんな人と話しながらアイデアを出すことで、自分一人では絶対に出せないアイデアが出た」という声も聞こえてきました。今回のローカリストアカデミーで「地域での活動は1人では成り立たない」ということを学んだ参加者は「今後自分の活動地域での仲間づくりをしていきたい」と語っていました。

お試し地域づくり活動はもうすでに始まっています。EDITORS SAGAではそれぞれの活動を引き続き追いかけ、皆さんにその様子をお届けしていきますので今後の記事も楽しみにしていてください。

地域を好きだ、良くしたいと思う気持ちはもちろんのこと、そこで暮らす家族や友人を想って行動することもひとつの「地域づくり」だと思います。

掲げる夢は人それぞれ。大事なのはその大小ではなく、それを叶えるために動けるかどうか。

「やりたい」と思い描いた夢を夢で終わらせないために、まずは一歩踏み出してみましょう。


EDITORS SAGA編集部
写真:北本健史
レポート:中島ちひろ

EDITORS SAGA 編集部

SAGAローカリスト2020

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