【ローカリストアカデミー】地域づくりの輪の鍵はチームワーク。佐賀を変える第一歩を|イベントレポート(嬉野会場) PR

【ローカリストアカデミー】地域づくりの輪の鍵はチームワーク。佐賀を変える第一歩を|イベントレポート(嬉野会場)

私たちが暮らす地域。その魅力は、文化や歴史、産業だけでなく、そこでの暮らしを楽しむ人々の想いによって作り出されています。佐賀県には、自分の"やりたい"ことを追い求め、人々を巻き込みながら、地域の魅力を高めている「ローカリスト」たちがいます。

地域で活動する「ローカリスト」と出会える「ローカリストアカデミー」第2回目が10月13日に嬉野市で開催されました。
台風17号により開催が延期された本アカデミー。今回は、約30名の参加者と、4名のローカリストたちが大いに地域づくりについて語り合いました。

そんなアカデミーのレポートをお届けします。

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SAGAローカリストアカデミーとは

ここで改めて、SAGAローカリストアカデミーについてご説明します。
地域に根ざし、地域を良くするために、地域で人生を楽しむ人=ローカリスト。
地域づくり活動に関心を持ち、これから動き出すアカデミー参加者=ネクストローカリスト。

そんなローカリストとネクストローカリストが出会い、ローカリストが考えた『お試し地域づくり活動』を具体的に実践していくためのワークショップがSAGAローカリストアカデミーです。

嬉野会場参加ローカリスト

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嬉野会場に参加したローカリストは、伊藤 寿賀子さん(唐津モンテッソーリこどもの家)・中島 彩希さん(ゲストハウス鳩麦荘)・安東 浩太郎さん(A-noker)・佐々木 元康さん(NPO法人灯す屋)の4名。

※太田 政信さん(太田製作所)は日程の都合でビデオメッセージでのご出演となりました。

それぞれの取組については、連載【SAGAローカリスト】をご覧ください。

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まずは自己紹介!......のはずが?

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アカデミーのはじまりは各ローカリストの自己紹介・プレゼンから。

まずは全員が軽く自己紹介をし、その後に各ローカリストの活動についてのプレゼン発表......のはずが、自己紹介から地域に対する熱い想いをたくさん話してしまうという一場面もありました。

気合十分のローカリストたち。進行からのちょっとした脱線はご愛嬌。

今回、台風で日程が延期になったため登壇できなかったローカリストの太田 政信さん(太田製作所)もビデオメッセージでご出演。猪の捕獲を始めたきっかけや現在の課題、参加者へのメッセージをYouTuber風にコミカルに紹介されました。

MCの中川どっぺるさん(メガモッツ)の軽快な進行も相まって、和やかな雰囲気でアカデミーが幕を開けました。

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佐賀会場と同じくワークショップは4部構成。

第1部はローカリストと参加したネクストローカリストの特性を生かして、チームの強みを考える時間。
第2部はローカリストからお試し地域づくり活動(後日、ローカリストとネクストローカリストが一緒になって取り組む地域づくり体験の場)でやりたいこと、の企画を発表。
第3部はグループメンバーでアイディアを出し合い、ローカリストの考えたお試し地域づくり活動の企画をブラッシュアップ。
最後に第4部で各グループごとに企画内容の発表を行いました。

ローカリストごとに7名前後のチームに分かれて様々な意見を出し合い、『夢実現シート』にお試し地域づくり活動の企画をまとめ上げました。

中には佐賀会場から引き続き参加のネクストローカリストも。
佐賀会場での経験を活かし、ローカリストと一緒にチームを引っ張る姿が印象的でした。

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嬉野会場のアイスブレイク(=初対面の場で緊張を解し、コミュニケーションを取りやすい雰囲気を作る手法)は、『3枚のカード〜私のアピールポイント〜』を実施。

『モテポイント』『仕事に役立つ自分の特技』『実は、私〇〇なんです!』の3つの視点から自己紹介カードを記入してもらい発表をしてもらいました。

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チームの強みを考えること・親睦を深めること、がこのアイスブレイクの狙い。

アイスブレイクで作成した3枚のカードは、グループの強みを考える際にとても重要に。
ローカリストとネクストローカリスト達はそれぞれユーモアも交えながら、グループ内で自分の強みをアピールしていきました。

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自己紹介が一巡する頃には、チームはすっかり打ち解けて暖かな雰囲気に。

嬉野会場でも『地産地消と佐賀の食養生』をテーマにした軽食が振る舞われました。
(レシピ提供:江口桜菜さん/薬膳コーディネーター)

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嬉野会場のメニューはこちら

・有田鶏のトマト煮込み
・太良アスパラ甘酢かけレンコン餅
・クコの実と唐津レモンの杏仁豆腐

それぞれの軽食にはローカリストさんの活動地域の食材をメイン食材として使用。
レンコン餅にはローカリスト・安東さんのアスパラガ酢が使われており、どれも絶品!

ドリンクは『心と体を癒やすスイーツセラピー』をテーマに、オリジナルハーブティーや自家製シロップを使った脊振梅と太良レモンのフラワーソーダシリーズ・嬉野水出し緑茶などが振る舞われました。
(提供:Harbal patisserie)

地域づくり活動って?まずはどんなことから始めよう?

そして、ここからいよいよアカデミーの本題、お試し地域づくり活動の企画会議が始まります。

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まずは、各テーブルでローカリストがそれぞれ考えた地域づくり活動の企画を発表。
これまでの活動を踏まえ、企画のテーマや背景、実現する上での課題を説明します。

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ローカリストたちは今回のアカデミーために、お試し地域づくり活動の企画草案を練ってきました。

実際に地域づくり活動に取り組んでいるローカリストだからこそわかる、地域や活動の課題点。
自分一人では難しいことを実現するために、ネクストローカリストたちからアイディアを募ります。

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ローカリストアカデミーのたった一つのお約束。

それは、『否定的な反応はご法度。脊髄反射的に褒め合って、アイディアをどんどん発展させていくこと』

この場には正解や不正解はありません。
くだらないかも?つまらないかも?そんなに気負う必要はありません。これいいかも?とふと思いついたものでも話していいのです。

どんどんアウトプットし、アイディアを出し、さらに掛け合わせたら最終的にはどんな企画が出来上がるのだろう?そんなわくわくする企画を実現させるための場が、このローカリストアカデミーです。

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各チームに集まったローカリストは年齢も職業も、持っている強みも十人十色。
けれども、目的は一つ。魅力的な地域づくり活動の企画、です。

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どんどん飛び出すアイディアたち。
「もっとこうしたらどうかな?」「それいい!」「じゃあこんなことはどう?」「それもいいね!」

ルールなんていらなかったのでは?と思うほど、素敵なアイディアがどんどん生まれ、色々な人の手によって磨き上げられていきます。

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ただ、アカデミーの時間にも限りがあります。
制限時間の中で、お試し地域づくり活動の企画を『夢実現シート』にまとめ、それをみんなで共有する時間も大切です。

プレゼンを行うのはチームのネクストローカリストたち。

どのようにプレゼンを行うか、チームワークが問われます。

チームワークで魅力的なお試し地域づくり活動をプレゼン!

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各チーム、『夢実現シート』をびっしりと埋めていったところでアカデミーの第3部が終了。
ここまでにブラッシュアップしてきた『夢実現企画シート』をもとに、各グループでお試し地域づくり活動の企画発表を行いました。

お試し地域づくり活動企画概要

ゆたたりフェス(子供の作る商店街)

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企画チームローカリスト:安東 浩太郎さん(発表者はチームの参加者)

:こどもが太良に夢を持てる地域へ
目的:地域の盛り上げ〜太良町民が太良を好きになる〜
日程/場所:2019年1月〜2月/TARA LABO
対象:太良町の人(町外の人も来テネ)
効果:太良を愛してもらえる

思わず探検したくなるフリーペーパー作り

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企画チームローカリスト:中島 彩希さん

:自分視点で新たな発見をする
目的:おもしろおかしく
日程/場所:いつでも/どこでも
対象:だれでも
効果:町(住んでいる)をより好きになる

唐津子どもの日

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企画チームローカリスト:伊藤 寿賀子さん

:選力街・唐津になる
目的:唐津でのこどもと親の選択肢を増やし、世界から選ばれる人が育つ唐津になる!(ためには)
日程/場所:唐津子どもの日(唐津くんちの後)/唐津
対象:この取組に賛同してくれる親子!
効果:いろいろな選択肢を持てるようになる=子どもの選力向上!

最高に幸せな移住を実現するスタートアップハウスを作りたい

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企画チームローカリスト:佐々木 元康さん

:世界から生まれつきの不平等をなくしたい
目的:わたしたちの暮らしをもっと豊かにする
日程/場所:12月21日(土)/ARITA START UP HOUSE
対象:移住者・まちの人たち、など
効果:人と人がつながるきっかけにする

ネクストローカリストインタビュー

発表の時間が足りない!という程に盛り上がったアカデミー。
参加したネクストローカリストにアカデミーの感想をインタビューしました。

石川大二朗さん

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いろいろな価値観を持ったローカリストやネクストローカリストが行っているそれぞれの地域の課題に合わせた取り組み(地域づくり活動)の話を聞けました。
また、参加者それぞれの価値観が話し合いの中で別の視点と融合していく様子がとても興味深かったです。

石田祥代さん

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自分が興味を持っている子ども・子育て関係の分野の話を直接携わっている方(ローカリスト伊藤さん)から聞くことができました。
「子どもに自由な選択肢を」と、自分が考えていることに共感できる話を聞けたことがよかったです。

横尾仁美さん

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(お試し地域づくり活動の企画を話し合う中で)課題点や、やってみたいことが具体的な話になって盛り上がり、実施のイメージが映像的に見えてとても面白かったです。
これからも地域づくり活動に(知り合いも)引き連れて関わっていきたいです。

アカデミーはゴールでなく出発点、ここからが本番です

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台風の影響で開催が延期されたSAGAローカリストアカデミー in 嬉野市。
当日は秋晴れで気持ち良い絶好のアカデミー日和に、約30名のネクストローカリストたちが集いました。

始終和やかな雰囲気で、時間ギリギリまで各チームそれぞれのお試し地域づくり活動の企画・プレゼンが行われ、楽しい交流の場に。
閉講後には会場の旅館 大村屋さんのご厚意で温泉も楽しめる大充実の一日となりました。

佐賀会場に引き続き嬉野会場でも、ローカリストとネクストローカリスト双方の熱い想いと力が何重にもかけ合わさり、思ってもみなかった化学反応があちこちでおきました。
嬉野の会場ではプレゼンを1人のネクストローカリストが行うのではなく、チーム全体で協力する様子がとても印象的でした。

佐賀会場含め、お試し地域づくり活動はもうすでに始まっています!
その様子はEDITORS SAGAでも引き続きみなさまにお届けしていくので、楽しみにしていてください。

私達の暮らす地域。
その魅力は、文化や歴史、産業だけでなく、そこでの暮らしを楽しむ人々の想いによって作り出されています。
地域での生活や暮らし、営みはこれまでも、そしてこれからも脈々と日々続いてきます。
そんな地域をもっと好きになり、よくしていこうという取り組みがきっとローカリストたちが取り組む『地域づくり活動』なのではないかと思います。

世界を変えることは難しいけれど。まずは身近な地域から。"やりたい"が"できる"に変わる地域へ。これからの佐賀を変えるのは、 あなたの次の小さな一歩なのです。


写真:益田祐輔
レポート:EDITORS SAGA編集部 廣津みなみ

EDITORS SAGA 編集部

SAGAローカリスト2019

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