佐賀を編集するWEBマガジン「EDITORS SAGA(エディターズサガ)」。気づけば、運営3年目に突入しました。
佐賀県20市町のローカルな情報を新たな切り口で紹介しつづけ......
現在では、佐賀だけでなく県外や海外の方からもアクセスがあり、月間11万PVを超えるサイトとして成長しました。
立ち上がり当初から見てくれていた方も、最近知った!という方もありがとうございます。
2019年7月3日、2歳になった「EDITORS SAGA」。
このタイミングで
どこがやっているメディアなのか?
どうしてEDITORS SAGAができたのか?
について皆さんにお伝えしたいと思います!
どこがやっているメディアなのか?
EDITORS SAGAは、サガテレビグループ(株)ビープラストと(株)EWMファクトリーがタッグを組み、佐賀県の新たなローカルメディアとしてスタートしました。
このあたりに実はロゴがこっそりあるので、見たことがある方はいるかもしれませんね。
ざっくりいうと、
(株)ビープラストはサガテレビの関連会社で、人材派遣やデジタルサイネージの運営、不動産、ネット広告やDTPデザイン、映像、WEB制作などクリエイティブ事業も行っている会社です。
(株)EWMファクトリーは、WEBインテグレーション事業、WEBサービスの開発、ITを活用して地域を活かす仕組みつくりソーシャルデザイン事業を主に行っている会社です。
この2つの佐賀の会社が手を取り合い立ち上げたメディア。それがEDITORS SAGAです。
なぜEDITORS SAGAは生まれたのか?
よく聞かれる質問のひとつに「なぜ、御社はEDITORS SAGAをやっているんですか?」があります。
実は、サガテレビグループのビープラストから佐賀で屈指のWEB制作会社であるEWMファクトリーに「一緒に地域の情報を配信できるプラットフォームを作りませんか?」と持ちかけたのがきっかけ。
約1年間にわたる打合せを重ね、たどり着いたのが「佐賀を新たな視点で"編集"するウェブメディア」でした。
[当時の資料]
両社の提案の理由は以下の通り。
・当時、佐賀のコアな情報を得られるプラットフォームがなかった。
・地方創生ブームの流れで、行政や企業が佐賀県でもビジネスチャンスの拡大やUIJターンの増加を促す動きがでてきた。
・ビープラストとEWMファクトリーは、地元佐賀の企業。地域貢献も念頭に置いているため佐賀の未だ知られていない、眠っている情報を掘り起こす意義がある。
・情報発信を行うことで人の交流が生まれ、新たな取り組みが佐賀で起こりやすくなり、市場も活性化する。
ゴールイメージは「テレビに並ぶ影響力を持つ佐賀を代表するWEBメディア」。
そこで私は編集長として任されることになります......
個人的には会社のそういった大義はおいといて、経費で20市町を遠慮なく取材し、佐賀にはどんなものがあるのか?どんな人たちがいてどう生活しているのか実際に話を聞いてみたい。
というのが編集長という役割を引き受けた正直な理由です。
経費で佐賀県内を好き勝手に回る......
こんなふざけた理由を公開して!と会社からは怒られそうですが、実際、佐賀の情報ってどこでみればいいの?何があるの?と思っていたユーザーとなんら変わらないマインドと好奇心がかえって読者目線に立てたのではないかと思っています。
時代と地元を愛するエディターさんのおかげ
EDITORS SAGAは、街のリアルを知りつくした地元在住のエディターが、その街で起きているさまざまな出来事を独自の切り口で紹介するウェブマガジンです。
EDITORS SAGA開始時から強力なエディターさん達に支えられました。
エディターさんには、地域おこし協力隊やカフェオーナー、ママさん、大学生から移住者まで多種多様です。
ライターを生業としている人はほとんどいませんが、地域に根づきその町のことを愛し、コアな情報をよく知っている人達だからこそ、嘘のないリアルな情報が届けられています。
一人一台スマホを持つのが当たり前。SNSも浸透し、若い人はほぼやっているという時代。
情報発信の大切さが叫ばれるようになってきたこのタイミングだったからこそ、実績もなかったメディアに「地域の情報を発信してみよう!」と思ってもらえたのではないかと思っています。
当時、編集長として、こんなに地域にかっこいい大人たちがいたのかと驚いたのと同時に、この方達と佐賀で何かやりたい!と得意の好奇心がふつふつと溢れ始めたのはメディアを立ち上げて3カ月程経ってから。(詳しくは一年前に書いた記事よりご覧下さい。↓↓)
【関連】
・【EDITORS SAGA おかげさまで1周年!】いつもありがとうございます。
・【EDITORS SAGA 一周年記念パーティ】「コアな佐賀」が一同に集結した特別な一夜。|レポート
私含め、編集部の「こんなことやりたい!」という好奇心を大切にしてくれる環境。こんなにも恵まれた環境はそうないのではないかと思うのですが、ビープラストとEWMファクトリーの「EDITORS SAGA」を大切なメディアとして成長させようという思いが、この環境を作り出していると言っても過言ではありません。
予算がなければ面白いことは形にしづらいし、巻き込めるプレイヤーも減ってしまう。
編集部が現場で取材するにしても、経費面に対して柔軟だったことが自由度を生んでくれたんだと思います。
佐賀の人の想いに触れて人生観が変わった
20市町のコアな情報を深堀し、継続的に発信し続けた結果、現在では、他県から苦労話や方法論を聞きたいという相談もくるようになりました。
EDITORS SAGAの大きな特徴である「エディターがそれぞれの目線で発信する」仕様。粗削りだけれど、地元の人しか知らないコアな情報を熱量で伝えている部分が評価を得ているようです。
そして、気軽に読める記事づくり。若い世代を意識して、写真をなるべく多用し、読みやすく出す。地域にフォーカスし、人の想いを埋め込む。これもEDITORS SAGAで大事にしている事です。
方法論についてはまだまだ模索中ですが、現在のやり方は編集長個人の興味関心を追い求めた結果にもなっています。
1周年を迎えた頃に、私の佐賀に対する想いを書いたのですが、佐賀を一度も出たことがなくても、佐賀をどれだけ知っているかというと皆無に近かったのが事実。
[【さがすたいるムービーできました!】"やさしさのカタチ"増えてます。]
佐賀の特産物はなんなのか?佐賀の職人はどんな人がいるのか?生産者さん達が抱えている問題は何か?佐賀の福祉事情って?市町の宿少ない問題や移住定住促進の是非など。
本当に何も知りませんでした。
でも、知らなかったからこそ、読者目線に立つことができたのだとも思っています。
好奇心をパワーに「知りたい欲」スイッチを押す。
EDITORS SAGAを通して、私自身の「佐賀探求心」に拍車をかけ、価値観を広げることができました。
それと同時に地域の課題に対して、自分の無力さに苛まれることもしばしば......
この話は長くなりそうなのでまたどこかで。
自然に恵まれたそれぞれの地域と素晴らしい人たちに出会い、この地域に行くと必ず会いたいという友人もできました。
都会よりも田舎へ。ショッピングモールよりも個人店へ。面白さの価値観が変わり、出会った人の影響で生まれた企画もあります。
なんだか、EDITORS SAGAの誕生秘話のつもりが、自分自身の変化みたいになってきましたが、20代から30代にかけて仕事がいい意味でこんなにも人生を狂わせるなんて思ってもみなかったです。
これも、取材に協力いただいた方々とエディターさんの言葉のおかげ。ありがとうございます!
佐賀の面白さにようやく気付き始めたのですが、まだまだ私と編集部の探求心は途絶えなさそうです。
佐賀と言えば何もない。ではなく、あるけど知らないだけ。
そう自信もって言える。あのメディアが言うんだから間違いない!
そんな佐賀を代表するWEBメディアとして噂されるよう今後も精進していきたいと思います。
3年目を迎えたEDITORS SAGAをこれからもどうぞよろしくお願い致します。
EDITORS SAGA編集長 中村美由希